11:30-18:00 本メイク4+クイックメイク14+ベッド1

今日はEさん(50代後半・高見沢俊彦似)とSさん(10代後半・初バイト)、愚鈍さんと私の勤務。

1部屋目で私は本メイクの風呂係。浴室のドアに血まみれの手の跡がついていて萎えた。私的には床に血が滴っているより、壁やドアに血がついて乾いている方が何とも惨劇チックでイヤだ。

風呂掃除を終え、トイレ掃除で、汚物入れが乾いた血にまみれているのを発見した。

さっき見たドアの手形は位置の高さからして男性のものだと思ってた。私の想像をもっと細かく言えば、まぁ…男性が生理中の女性の局所をこねくり回し、あんなことやこんなことをして手や手に準ずる突起部分が血だらけになった為にシャワーを浴びたという具合だ。

いつもこんなことを想像しながらベッドメイクしてるなんて、ヒトサマには絶対に言えない…言えるわけがない…あぁどうかヒトサマにはこんな胸の内を知られませんように…ってバレバレだから。

けど、トイレの汚物入れというシロモノは男性には殆ど縁が無いというか、今迄の例から言って、男性がトイレでスキンを外しても使用済みスキンは、トイレタンクの上、便器の中、無造作にトイレの床の上、パイプにオミクジ風に結びつけられてたりで、ちゃんと汚物入れに捨ててくれる優等生君にはあまりお目にかからない。

となると汚物入れの蓋や脇についた手形は女性のものと考えた方が自然だ。って、あたしゃ何でどうでもいいことを真剣に考えてるんだろ?だって、愚鈍さんの仕事が捗ってないんだもの!

で、あたしゃザッと計算して250回以上生理を迎えていて、生理中に致したことも人並みに(?)有るけど、こんなにも手が血にまみれた事は無い。

片手にナプキンを持って、片手で血の滴る股間を押さえて、わざわざベッドからトイレまで走ってきたって事すか?そりゃご苦労さんなことで・・・って散々引っ張っておいて面白くも何ともない。

ま、愚鈍さんと終了時間を合わせるための時間稼ぎの想像ですから。

次の部屋では愚鈍さんが風呂係でミストサウナ付きの風呂に当たっていた。途中から風呂からは音もなく40分が経過。あまりにも遅い。もしや風呂で転倒して、あの世行きかしら?

怖くなって見に行こうとしたら、真っ白い顔をした愚鈍さんがフラフラと風呂から出てきた。逝ってないよね?ただ白塗りなだけだよね?紛らわしいし怖いから白塗りは止めてほしいわ。

「来てくれ」と言うのでミストサウナへ行ったら愚鈍さんは「水が出てくる」と訴えた。それもそのはず、ミストサウナの電源が入ってるんだもの。驚いて「あの…電源切って…照明のスイッチ入れて拭き掃除した方が良くないすか?」と言ってみた。

私は愚鈍さんの自尊心を傷つけないように言ったけど、愚鈍さんは「スイッチ入ったままだとダメなの!?」軽くキレたご様子。ミストのスイッチ入ってたら拭いても拭いてもキリないじゃん。

3部屋目に到着したのが13時過ぎ。「もう1部屋やるの?」と聞いてきた愚鈍さんに呆れながら「普通に…まだ13時だし」と答えた。

先日のようにマニュアルの一件で11時半スタートが12時スタートになったような場合なら、本メイク3部屋で構わないと思う。今回は愚鈍さんがマヌケな為に時間を要しただけであって、そんな理由で3部屋しか本メイクをしなかったら単に怠慢だ。

驚きの言動に驚きの思考、こっちは驚きの連続だ。さすが愚鈍さん!凄過ぎる。

休憩明け、クイックメイクになったとたん、愚鈍さんが走る慌てる急いでる、何か一大事ですか?と聞きたいぐらいだ。

ふと前回の愚鈍さんがやり直しになった垢でザラザラの風呂を思い出した。勝手に急いで、やり直しスレスレの状態でついて来られても私も困る。それに土日と違って売り部屋は有るし客待ち状態でもない。

愚鈍さんが平日の昼間になにゆえ無駄に大急ぎ&大慌てで走り回っているのか、全く意味が分からない。

言動と思考のピントがズレているというか、こんなに変で日常生活に支障は無いんだろうか?や、支障アリアリだ。成年後見人制度とか介護サービスを受けた方がいいと思う。

愚鈍さんと組んだ日は私は後見人のつもりで頑張ろう。

帰りに私達の稼働票を見てEさんが「はあぁ?お姐さん達、随分頑張ったんでしょ」と軽くイヤミを言ってきたので「話ししないんで仕事が捗るんですよ」と斬り返した。
11:30-18:30 クイックメイク15部屋+ベッドのみ1+リネン折り

今日は、Eさん(50代後半・高見沢俊彦似)とYさん(50代前半・Bさん似)、Sさん(10代後半・初バイト)とWさん(20代半ば・ビジネスホテル出身)が早番、X君(20代前半・腰痛持ち)と私が遅番の勤務。

・前夜の酒が残っていた模様。休憩前の記憶があやふや、身に起こった出来事の順番も朧げってことで箇条書きに。どうやら妙なテンションでX君に絡んでいたらしい。

・フロント黒髪君が我がB班のフロントになり、X君がベッドメイク係に返り咲いて久々にペアになった。観楓会以来、皆がX君と私を冷やかすので大変だったと訴えると「もう何を言ってもダメじゃないすか」と言うX君の笑顔が今日も眩しかった。

・私はといえば昨日のビールが尿と化し「ごめん。シッコ」とトイレ通いに忙しかった。

・休憩前に体重測定。エプロンのポケットにはベッドメイク7つ道具(ゴミ袋、スキン、コスメ、サラシ等)が入っている為、エプロンを脱いで測定。私は昨日の暴飲暴食がたたり体重激増(泣)。X君がエプロンを脱いだら柄パンが丸見えで、秋らしい紅葉柄だった。アレは見せパンだったのか?つーか若者がモミジ柄ってことないよね?ヘンプ柄だよね。やーねー私ったら。

・ベッドメイクする部屋が無くなり階下へ降りると、待ってましたとばかりにEさんに「あら、みかやん!もうX君と1ラウンド終わったの?」と冷やかされた。開き直って「はい。ちょっと休んで2ラウンドですよ。X君たら激しくて…」と切り返した。

・X君は「自分」や「俺」「あなた」や「○○さん(相手の名前)」を絶対に口に出来ない人だ。何とか言わせたいが「え?風呂係が誰で部屋係が誰?」と聞いても激照れ状態になり言えない。「恥ずかしくてっ」と照れるX君は可愛いが「”みかやんちゃん”とかニックネームなら言えるんですよ」と。”みかやんちゃん”と言われた私が激照れになった。

・セット中の黒髪君と遭遇。何とか黒髪君とX君が談笑出来るよう話を振る。「メイクとフロントどっちが大変?」と尋ねた黒髪君に、X君は「メイクの方が大変ですよ〜。終わった後の疲労感が全然違います」と答えていた。私はセットの方がキツいと思う。

・X君は自称「聞き上手」。そのとおり私が何を言ってもニコニコと聞いてくれる。それでつい私の「三角関係にまつわるあまりにも哀しい過去」の話をしてしまった。さすがのX君も笑えず驚きと衝撃を隠せない状態だった。あまりにも哀しくてここには書けない。

・DさんがX君を「要潤にも似てる」と言っていたが、X君は要潤がブレイク前から似ているとよく言われていたそうだ。そう言われると時々X君の目が要潤ふうにギラついて見えて、狼にガン見された子羊みたいなドキドキ感が…って多分逆、X君がその手の危機感を私に抱いてると思う。

・辞めたP君がよく私に「愛とは」と語っていた事を言うと、X君は「愛を語れるほど経験が無い」だ「愛についてなんか語れない」だ「愛ってなかなか言えない」だ「愛って言われても…」と、なんだかんだ愛、愛、言ってた。私の頭の中では「アーイアイ アーイアイ おサルさーんだよ〜♪」の歌がこだましていた。X君、ゴメン。

・X君てノリのいい子なんだけど、ちょっとからかうと慌てたり素で返してきて面白い時も多い。「若いな。真面目なんだな」と思う。本人が「都会に馴染めない」というだけあって、やっぱりどこか漁村の純朴な青年という感じがする。良い意味で。私はX君が悪い女やオレオレ詐欺なんかに引っ掛からないよう見守ってあげなきゃ!という使命感に燃えるのであった。

・最近じゃ私から話を振らなくても、X君の方から自分の話をしてくれるようになったことをオバサンはとても嬉しく思う。

・ま、汚物にも見舞われず平和な一日だったということです。めでたしめでたし。
11:30-17:30 本メイク6部屋+クイックメイク6部屋+ベッドのみ2

今日は、Cさん(60代前半・元看護師)と愚鈍さん、Sさん(10代後半・初バイト)と私の勤務。クジ引き前に社員さんから「椅子に座って待ってて下さい」と指示があり、何事か?と思いながら待っていたら、マニュアルを手渡された。

なんか…朝のA班の新人さんがとんでもないオバで、マニュアル作りを余儀なくされたらしい。マニュアルといってもラブホPのようなアホくさいシロモノじゃなくて随分と簡略化されたものだったから良かったケド。

クジを引いて私とペアだと分かったとたん、Sさんが怯えた表情をしたのを見逃さなかった。昨日の今日だし…ま、今日はゆっくり婆さんペースで行こう!と思った。

それなのに、マニュアルの一件で12時スタートになり、私らだけ露天風呂付きの1部屋をクイックメイクしてから本メイクスタートになり、結局は急いで本メイクをしなければならなくなった。

それでもSさんを慌てさせない為に「いやぁ本メイクで良かったよぉ。トイレがウン○だらけで酷いの!」とか「風呂にガッチリと垢がこびり付いててさ、本メイクで助かったよ」と遠回しに”こっちは時間が掛かるから”とアピールした。

昼休み、フロント黒髪君に「兄弟は居るの?」と聞いてみたら「はい。姉が二人で結構トシが離れています」って返事だったので「トシ離れてるんだ。あのぐらい?」とCさんを指差してみた。

黒髪君「いや…はっは(堪)そ、そこまでは…はっは(苦)」

Cさん「わちと黒髪君ぐらいトシ離れてたら、もう姉弟でないべさねぇ」

黒髪君は笑いを堪えていたのにCさんにトドメを刺されてしまい、長い前髪と片手で顔を隠して顔を真っ赤にして笑っていた。私ったら黒髪君に悪いことをしたかしら?でも、黒髪君のこんな可愛い一面を見てしまったらオバサンはもっとイヂリたくなるのよね。うへへ。

みかやん「Cさん!そんな所で横になってるなら、黒髪君に膝枕して貰えばいいよ」

Cさん「こんな婆さんが膝枕だら黒髪君だって嬉しくないべしゃ。ねぇ!」

黒髪君「ふっ!(大笑いしてしまいそうで”はい”とも”いいえ”とも言えない状態)」

まるで自分を見ているようだった。黒髪君は私と同じくツボにハマり易いタイプらしい。いつも笑ってりゃ可愛いのに、黒髪君たら黙ってると強面過ぎなんだもの。

ってことで、Cさんと私の母親と黒髪君の母親がほぼ同い年、黒髪君のお姉さん達は私の若干年下。私は母親が40歳の時の子供ってことで…ハイハイ、嘘です。やっぱりね、休憩室に若い男の子が居ると和やかでいいわぁ♪

夕方ようやくクイックメイクに切り替わった。本メイクだと時間に余裕があるので、ウン○、ゲ□、その他汚物、なんでもござれ(や、そこまでは言えない)な感もあるけど、クイックメイクの時に手強いプレイ(特にロウ)は勘弁してほしい。

妙な胸騒ぎを覚えつつも私は「あれ?風呂ラッキー(使ってない)じゃないの?」という風呂に当たった。試しに浴槽を触ってみたらツルツルだ(喜)。私ってばホントに悪運が強いのよ…なんて思いながら浴槽に入ってみたら・・・。

浴槽内側の縁から底の丸い排水溝を目がけてオレンジ色系の液体が乾いた跡が点々とついていて…「ぐえぇ!シッコだ!」と思わず立ち上がった。浴槽内で屈んだらシッコ臭いの何の。

普通にトイレでシッコをしてくれてたら風呂ラッキーだったのに何てことを!急いでシャワーのお湯をかけたら湯気と一緒にシッコの匂いが立ち籠めてゲホゲホですわ。ひでえ事しやがりますじゃございませんか、お客様!

洗い場や洗い場の方の排水溝はいっさい使ってなかったからラクっちゃあラクだったけど風呂ラッキーかしら?と期待しただけに物凄く損した気分。思わずドヨ〜ンとした。

次の部屋の風呂もパッと見ラッキー風だったので「Sちゃん!風呂ラッキーっぽいよ」なんて言ってたら、後になって風呂からSさんが「うわっ!全然ラッキーじゃないよ。垢だらけ!」と悲痛な叫びを漏らしていた。

次の次の部屋も風呂がラッキー風だったので「Sちゃん!今度こそラッキーかも?」と言ってたら、今度は「全然ラッキーじゃない。毛だらけだもん!もーっ!紛らわしくて嫌!」という叫び。

わざとじゃないけど二度もSさんにガセラッキー情報を流してしまい、Sさんもドヨ〜ン。帰る頃には二人ともドヨドヨだった。
11:30-18:00 本メイク8部屋+クイックメイク6部屋+ベッドのみ2

今日は、Dさん(20代前半・金髪&ピアス)とYさん(50代前半・Bさん似)、Sさん(10代後半・初バイト)と私の勤務。ってことで久々の三連休明けで頭ボケボケで出勤。幼いSさんに迷惑が及んではならないと若干緊張して出動した。

Sさんと二人で組むのも久しぶりだけど、Sさんの様子が妙だった。今迄はSさんに「ありがとう」と言っても「いえ!いいんです!」とか「そんなこと言わなくていいんですっ!」とか語気が荒いというか冷たいというかバッサリと斬り捨てられる感じだったのに。

今日は1部屋のベッドメイクを終える毎に「お待たせしてスミマセン」とか、何気にダスターを持ってきたら「ダスター持ってきてくれたんですね。ありがとうございます」とか。明らかにSさんの様子が変で調子が狂った。

思わず「Sちゃんてばどうしちゃったのさ?体調悪い?熱でもある?私、そんなに恐い?」と聞いてしまった。

よくよく話を聞いたら、朝から自分の仕事が遅くて私を待たせてばかり、待ってて貰ってる間にダスターを取ってきたり気を回して貰ってばかりで申し訳ないってことだった。

考えたら私、この春夏はバセドウ病の為か暑くてだるくて全然動けなかったけど、涼しくなり薬を飲むようになってから復調したというか、体重は重くなってるのに身体が妙に軽く感じて動けるのなんの!気付いたらSさんを凄いスピードで連れ回してた。

SさんはSさんで「自分が先輩を手伝うならともかく、先輩に自分の仕事を手伝わせるなんてとんでもない」と思ってる子なので、決死のベッドメイクをしていて遂に「うちもう無理!みかやん早過ぎる!うち、暑い!疲れた!死んじゃう!」とSさん節炸裂。

そう言われるまで気付かなかった。ゴメンよ>Sちゃん。けど私、相手が先輩であれ後輩であれ、仕事を手伝う事に関しては全く何も思わないタチなのよ。むしろ「いいダイエットだわ」と思うぐらいなのにね。

てなわけでお疲れのSさんの為にちょっと休憩。

みかやん「さっき玄関掃除してたら50代の物凄いデブのオバサンと20代前半の男の子が奥の部屋から出てきたのが見えたんだ。凄いよね、デブ専で老け専かい?アレでニーズが合っちゃってるってビックリだよね(その手の若者が増えると将来的には嬉しいけど)」

Sさん「それはきっとお金ですよ。ホストと客じゃないですか?絶対お金ですって」

みかやん「だとしたらホストもなかなかどうして激務だよねぇ。あたしにゃ無理。城○仁なんかも売れない頃は、こーゆーこともしたのかねぇ?」

Sさん「やっぱりお金ですよ。お金の為なら何でも出来るって頭になっちゃってるんじゃないですかね。うちにも無理!」

みかやん「(ふーん。デブのオバサンに勃ったんじゃなくて、お金に勃っちゃってるって事?)や、ああ見えて実は純愛で、本人達は普通に愛し合…」

Sさん「無い!無い!それは無い!お金ですってば!有り得ない!」

Sさんにいつもどおりバッサリ斬り捨てられてちょっと安心した。

その後もSさんは私に手伝われてはなるまいと必死で、走り回るSさんを見て私も何となく焦り、二人してバタバタとベッドメイクして本メイク8部屋+クイックメイク6部屋という恐ろしい数字を叩き出していた。

私は絶好調だけど、調子に乗って相方を振り回さないよう気をつけよう。って事で最後は1部屋やらずにベッドのみ2部屋にした。
11:00-18:00 クイックメイク17部屋+廊下掃除+リネン折り

品の無いタイトルでスミマセン。

今日はWさん(20代半ば・ビジネスホテル出身)と愚鈍さん、Dさん(20代前半・金髪&ピアス)と私の勤務。8連休明けのDさんと組めた私はラッキーだった。

Dさんが連休中は愚鈍さんは気配を消していて、SさんかYさんとしか喋らずにいた事も含めて諸々報告。Dさんに「ケリはついたの?」と聞かれ、ケリをつけた事を答えた。

・愚鈍さんが宇宙一の反面教師であることを認め感謝しつつ勉強&成長させて貰うよう努めるが、愚鈍さんを好きになろうという努力はしない。

・皆の哀れみを愚鈍さんが「受け入れられている」と勘違いしている為、私だけは「どうしても受け入れられない」という態度を貫くが、愛を持って関わらないのであって、以前のような憎悪は無い。

・適当に話を合わせたり、手を貸したりするのは簡単だが、愚鈍さんの勘違いや慇懃無礼さを助長してしまうので、私は互いの成長を願って突き放す。

到達点は少しずつ上げて行くって事でどすか?だ。

Dさんは「いいんじゃない?確かに愚鈍さんは勘違いしてるし…」ということで。

・マイナス思考に囚われていた頃の私よりずっといい。

・あんな人の為に身を削っている事に気付いてくれて良かった。

というような事を言ってくれた。私は無性にスッキリした。

嗚呼それなのに、風呂掃除中にシャンプーのボトルをノズルが下になった状態で落としてしまい、勢い良く発射されたシャンプーが私の髪と顔を直撃した。

みかやん「もー!思いっきり顔射状態じゃないですか。セルフ顔射というか一人顔射というか…イヤですねぇ私ったら」

Dさん「みかやんて顔射されたこと有る?」

みかやん「や・・・(正直に答えたら退かれるよね。誰に?と聞かれても困るし…ここは”顔射なんてAVの世界だけですよね。あはは!”と濁しておくべきか。つーか、このマ=間もヤバいよね)」

Dさん「いやだぁ!”無い”って即答してよぉ!もーっ!(笑)」

みかやん「退かれると思って即答出来なかったのに、答えてないのに退かれちゃったじゃないですか。もーっ!(笑)」

後はいつもの↑こんなような話になった。途中、階下へ降りた時、Dさんと私が談笑しているのをWさんが「いいなぁ。そっち、楽しそう…」と言ってたけど実際楽しいんだもの。

今日のDさんと私は「辞めたP君を50点としたら我が班の男性陣は何点?」という話をしていた。

私の中ではX君は80〜90点の高得点、黒髪君の事はまだ分からないので35点、渦巻き君は計測不能。Dさんの場合、X君は2点、黒髪君は30点、渦巻き君は数字じゃなくて記号か何かってことだった。X君がたったの2点て酷過ぎる(泣)。

その後、何故か「白チンチ○と黒チンチ○ではどっち派?」という話で盛り上がった。

「白人ならともかく日本人で白チンは無いですよ。そもそもチンチ○て黒いもんですよ」という私と「白人じゃなくてもチンチ○が黒いなんて有り得ない!断然白チンだよ!」と真っ向から反論するDさん。驚くほど激化した。

Dさん「地黒で毛深い男だと局部は真っ黒で、そうなるともう馬とか熊で人間じゃないみたい。だから黒チンはイヤ」

みかやん「宮○何とかって幼女誘拐殺人犯が白チンだったそうで、性犯罪とかアブノーマルなものを想像してしまうからイヤです」

Dさん「白とか肌色とかピンクの方が絶対可愛いもん!」

みかやん「若いならともかく30男の白チンとか、白チンのオッサンとか妙じゃないですか?やっぱアレは黒いもんなんですよ」

Dさん「黒チンは動物みたいでイヤ!匂いそうだし。チンチ○は白いもんだよ!」

みかやん「いえいえ黒です」

Dさん「いやいや白!」

Dさん&みかやん「じゃ、Wさんにも聞いてみましょ!」

気付いたら帰る時間だった(照)。階下で合流したWさんに早速聞いてみたら、Wさんは「こんな所で仕事中にそんな話をしてたんですか…」と半ば呆れながらも「当然、黒ですよね!」とキッパリと答えてくれた。

ここからは三人でロッカーで着替えながらも「白だ!」「黒だ!」と大騒ぎだった。Dさんが旅から無事に帰ってきてくれてホントに良かった。
11:30-18:00 クイックメイク20部屋+ベッドのみ1
 
今日は、Eさん(50代後半・高見沢俊彦似)とCさん(60代前半・元看護師)、愚鈍さんと私の勤務。

階を移動しようとエレベーターへ向かう途中、愚鈍さんが私の手から風呂掃除道具をもぎ取ろうとした。「えっ?何?」と驚く私に愚鈍さんは「持ってってやろうと思って」と言い放った。

同じ階を移動するならともかく、階を移動する時に掃除道具を運んで貰う筋合いは無い。しかもまた偉そうに「持ってってやろう」とは…。

以前の私なら「あなたに恩を着せられたり、施しを受けるつもりはありません!」と突っぱねるところだが、私が先輩に言う時は「持って行きますよ」と言おう、先輩に対して「持ってってやる」なんて思わないでおこうと思った。

他人に対していちいち「してやった」とか「やってあげた」と思っているとは、さすが天下の反面教師・愚鈍さんだ。今日も勉強になるわぁ。

先日、Dさんが「よく”どもり”とか”赤面症”って書いた”話し方教室”みたいなの有るよね。愚鈍さんもそーゆー所へ通えばいいのに」と言ってたのを思い出して、私は可笑しくて仕方なかった。

移動した先の部屋ではフロント子持ち君とイケメン君が風呂で作業をしていて、イケメン君が「今、ホモってたのにぃ」と言って笑わせるので、ますます苦しかった。

何気にベッド組みをしていたら、子持ち君とイケメン君で腕組みをして見ていたではないか。思わず「うわっ!ガン見じゃないすか!そんなに見られたら手が震えてベッド組めません」と訴えた。

社員さん二人は風呂へ戻り、引き続き作業をしていたので、風呂以外のベッドメイクを終えて部屋を出ようとしたら、間もなく風呂作業が終わるのでお風呂メイクもして欲しいとのことだった。

そうかい、あたしゃ一人で風呂掃除かい?と思ったら、愚鈍さんが私の風呂掃除を手伝ってくれた。私は素直に「ありがとう」と言ったのに愚鈍さんは「私も部屋係を手伝って貰ったし…」と口を尖らせていた。

愚鈍さんたら「…」の後に「仕方ない」と言わんばかりだ。私は先輩にはこう思われないよう快くお手伝いさせて頂こう。やるなぁ愚鈍さん、さすが宇宙一の反面教師。

昼休み、黒髪君が我がB班のフロントになったことが分かり、早速話しかけてみた。黒髪君は黙ってると恐いけど、話しかけるとニコニコハキハキと答えてくれるので嬉しくなった。

Eさんも気を良くしたのか「黒髪君!お母さんがお弁当を温めてあげる♪」と親切にしていた。

Eさん「黒髪君て彼女いるの?」

黒髪君「いえ、いません」

みかやん「ココは独身女性が多くていいよ。上は60代迄いるからね」

黒髪君「ふはは!」

Cさん「いや、わちぐらいのトシになってカレシ出来たって喜んでたら、下手したら詐欺だったりするからね。無いお金取られたらどうしようもないよ」

私は「あはは!詐欺だって」とツボにハマって大笑いした。和やかな昼休みだった。

ところが休憩明けに出動しようとしたら、フロントから「7×8号室、お風呂やり直しです」と言われ一同緊張した。7×8号室は私と愚鈍さんが休憩前最後に入った部屋で犯人は愚鈍さんだった。

朝から情け容赦なく、いや深い愛情で愚鈍さんを引きずり回していたけど、必死に私についてきた愚鈍さんに休息をと思い、7×8号室の掃除の後は休憩するだけだったので、5分ほど点検の時間を設けた。

愚鈍さんもお疲れでしょうから、一息ついてから点検でもすればいいと思った。愚鈍さんは5分間ずっと風呂にこもりっきり、私は自分がやった部屋や洗面の点検をして部屋を出た。それなのに”やり直し”って何?

7×8号室へ着いて浴槽を触ってみたら「洗ったんすか?」ってぐらい垢でザラザラの酷い状態だった。こんなに酷いやり直しの現場を初めて見た。愚鈍さんは5分間、ただ風呂でへたり込んでいたんだろうか?

夕方に入った部屋で、食器棚の食器の中に使用済みのスキンが入ってるのに洗面所に下げられてなかったの発見した。おまけにベッド組みだけに入った最後の部屋では、風呂にお湯が入ったままだった。

萎えたけど、これが新人フロントの黒髪君の仕業なら謹んで引き受けますわ。可愛い後輩だし、仲間だもの。ま、可愛くない後輩は別の話でってことで。
11:30-18:00 本メイク7部屋+クイックメイク5部屋+ベッドのみ1

今日は、Sさん(10代後半・初バイト)とYさん(50代前半・Bさん似)、Eさん(50代後半・高見沢俊彦似)と私の勤務。

Yさんが「昨日、最上階の廊下を歩いてたら男の人が一人で歩いてたの!慌てて隠れたんだけど”スミマセン!”って呼ばれたから出てったのよ!何かゴニョゴニョ言うなと思ったら!”4P部屋はどっちですか?”だって」と興奮して教えてくれた。

Yさん「4P部屋の入口でピンポン鳴らして部屋へ入ってったよ。普通の50代のオッサン」

Eさん「部屋の中で先に一人が待ってたんだね」

みかやん「いやいや、4P部屋ですから中で3人がお待ちかねだったかも知れません」

Eさん&Yさん「きゃーはっはっは!(掠れた熟年の笑い声)」

Sさん「そんなのうちに聞かれても困る!うちが聞かれたら”知りません!”か”違います!”って答えて逃げるもん!そんなこと聞くの有り得ない!うち、無理っ!」

みかやん「ガムテだらけのエプロンして”違います”は無いっしょ。”いらっしゃいませ。はい、ご案内致します”って言って4P部屋まで連れてって”ごゆっくりどうぞ”ってニヤリとするぐらいじゃないと」

Eさん&Yさん「”ごゆっくりどうぞ”だって。きゃーはっはっ!人数多いと時間かかるもんね!(はしゃぐ熟年達)」

萎える10代と私だった。

出動すると部屋に今日も近くの改装中の系列店から手伝いに来てる人が居て、顔馴染みになった。

系列店の人「うちのラブホ、プールは有るんですけど今迄は露天風呂がなかったんですよ。改装後は露天風呂が出来るんで、こちらに露天風呂の研修に来たんです」

みかやん「プールいいですね!楽しそう♪」

系列店の人「結露だらけで酷い目に遭うんですよ。お客さんはいいかも知れませんけど…あ、新装オープンしたら遊びに来て下さい♪」

みかやん「や…その…そーゆー所へ行く相手が居なくて…はは、はははは(泣)」

系列店の人が部屋を出ると、Eさんが「X君を誘って行けばいいじゃないの!プール!んふふ」と、また冷やかしてきた。あたしゃこう見えてリアル友人をメシにも誘えないのに、ヒトサマをラブホになんか誘えるワケがない!つーか、それ以前の問題よね。

はあぁ。なんかドッと疲れた。

すると風呂から「ぎゃあああっ!」という黄色い、いや茶色い悲鳴が聞こえてきた。

駆けつけると、Eさんが「マットの下にフェイスタオルが有ったから拾ったの。それがもう有り得ないぐらいヌルヌルで、もうね、糸を引く感じなの。うわー、気持ち悪い」と言ってた。

Eさんはワーワー言いながらビニール袋にヌルヌルのフェイスタオルを詰めていた。どうやらまたマイローションご持参のお客様だったようだ。このところローションマット使用率が上がった気がする。気のせいだといいけど…。

Eさんが風呂で苦戦を強いられていたので、トイレ掃除を手伝おうと思い便器の蓋を開けたら・・・。

便座の上に見事なまでの茶飛沫が上がっていた。便座の裏や便器の中なら分かる。オモラシ系のプレイか間に合わなかったのか知らないけど、便座が茶色い飛沫だらけで、見なかったことにしようかと思った。

けどここで見て見ぬフリをしたらあたしゃ鬼だ!腹を括って茶飛沫に洗剤を吹きかけて擦ったら、コーヒーの香りが漂ってきた。あれれ?

ココで油断は禁物だ。

セット係の人は、お客様のコーヒーの飲み残しは洗面台の排水溝へ捨てる筈だ。やっぱり怪しい。

ずっとお腹の調子が悪くて飲まず食わずでいた人が、大丈夫かな?とコーヒーを飲んでみたら、やっぱりゲーリーした…ってことで、これはコーヒー風味のゲーリーだろうか?風味とは言え味は確認出来ないけど。

や、お腹の調子が悪かった人がいきなりコーヒーはのまないよね。あーでもない、こーでもないと考えながらも、気がついたらコーヒーの香りの中でトイレ掃除を終えていた。

こんな時にも無意識に手が動いてしまうのはベッドメイク係の哀しいサガだ。

ほどなくしてEさんが「マットも床もヌルヌルで酷かったんだもん。使って貰うために置いてあるんだけど、マットを使われるとホントに疲れるわぁ。もうイヤ!帰りたい!マット嫌い!」と言って風呂から出てきた。

この期に及んで茶飛沫だらけのトイレに当たっていたら、Eさんは踏んだり蹴ったりだ。私が手伝って良かったんだろう。知らぬが仏ってやつだ。
11:30-18:00 本メイク8部屋+クイックメイク3部屋

今日は、Cさん(60代前半・元看護師)と愚鈍さん、Eさん(50代後半・高見沢俊彦似)と私の勤務。さすがに一昨日と昨日はキツかったようで、痣や細かい傷は癒えたものの、今度は筋肉痛に見舞われた。身体は正直ねぇ…若くないわぁ。

一昨日といい昨日といい、急いでる時に限って風呂が垢だらけだったり、トイレがウン○だらけだったりで、ひたすら擦る作業ばかりしていたせいか、脇の下から乳に繋がる筋やら肩やらが重だるい感じ。トシだわぁ。いやぁねぇ。

今日は本メイクなので1部屋30分〜35分で仕上げれば良いから心身共にラクだけど、本メイクは6部屋もやれば飽き飽きだ(爆)。

風呂係になった時、浴室にローションマットが倒れたまま放置され、窓は閉め切られ蒸し風呂と化し、ゴミもそのまま…という酷い風呂に当たった。これがクイックメイクなら「セット(ハガシ)に入ったのは何班のどいつだ(怒)!」と思うところだ。

まぁいいのよ。蒸し上げられて風呂の壁はベチャベチャだけど、本メイクだし…と思いながら床に倒れたマットの上に乗ったら、ニュルーッと滑った。お客様がマイローションをご持参だったようで、ニュルニュル感は当ラブホローション比4割増だった。

もう!アブナいじゃないの!こんなのCさんだったら滑って転倒してあの世よ!

気を取り直してマットを起こして壁側に寄せ、何気に浴槽を覗いたら三分目ぐらいまでお湯が入ってて、使用済みスキンがプカプカと浮いていた。

これって、この部屋にセットに入ったセット係の人が、風呂を完全にスルーしたってことじゃないの!酷い!

今日のセット係は朝のA班がフロント奇麗な人(40代後半・子持ち熟女)で、我がB班がフロント黒髪君(20代前半・大卒就職難民)だ。こういった場合、新人の黒髪君が犯人として疑われ易いが、どっちでもいいさ。

二人のどちらかがマット上で転倒してパンツまでベチャベチャのヌルヌルになったり、転倒してあの世行きにならずに済んで良かった。

運が良いのか悪いのか、私は次に風呂係になった時もローションマット付きの風呂に当たった。今度はマットがちゃんと壁に立てかけられていたのでホッとするも、触ってみたら手がニュルーッと滑った。

各階にローションマット付きの風呂は2〜4部屋有るけど、使用されていることは少ない。不人気だと信じてたマットが2回とも使用されていたことに軽くショックを受けた。つーか凄く損した気分。

泣く泣くマットの両面にカビ取り洗剤をかけて、洗剤をつけて擦って洗って拭いてやれやれだ。ってことでマット付きの風呂は手間暇がかかるのよね。ま、仕事ですから喜んでやらせて頂きますけど。

何となくEさんと、Cさんの話をしてた。

Eさん「何と言われようと、Cさんはみかやんが大好きなのよ」

みかやん「そうですかねぇ。こないだは”アンタは言葉選んで優しく喋るけど、怒らせたら一番怖いもね”ってヒャヒャヒャヒャ笑ってましたよ」

Eさん「普段はみかやんより私の方が言い方は少しキツいと思うけど・・・」

え?なんでそこで言葉を濁すかなぁ?笑うところだと思ってたけど?しかもEさんて、私なんかは足元にも及ばないほど言い方がキツいと・・・(以下自粛)

帰りにEさんに「良かったら使って。私にはもう若くて…」と言って、皮のバッグとデニムのバッグを手渡された。

これまでEさんからは、スニーカーやらジャンパーやら様々なモノを貰ってきたけど、それってひょっとして私に対する機嫌取りだったんだろうか?

私あたりは本気で怒ったりしたら、函館弁全開で字幕が無いと何を言ってるんだか分からない状態になりますからね。お互い大人ですし、それだけは避けたいものですわ。
11:00-18:00 クイックメイク23部屋+リネン折り+ダスター上げ

今日は、Eさん(50代後半・高見沢俊彦似)とWさん(20代半ば・ビジネスホテル出身)、Sさん(10代後半・初バイト)と愚鈍さんと私の勤務。

出動前、SさんとWさんと私で昨日の労をねぎらい合い、Eさんにいかに忙しかったか報告した。だけど「売り部屋が無くて急いだ」ということに対して、Eさんはいつも否定的だ。

Eさんは「そんなに急いだら奇麗に出来ない」とか「みかやんは疲れる病気なんだから無理しなくていい」とか「急いでやり直しになったらどうしようもない」とか「お客さん待ってても普段どおりでいい」と、ともすればイヤミに聞こえそうな言い方だった。

Eさんに思い違わないでいて欲しいのは、うちらは急いだからといって手を抜いた覚えはない!ということ。Wさんと私の経験者チームは前のホテルで地獄を見てるし、Sさんは若さを武器に頑張った。

昨日は健闘を讃え合って晴れがましいような気持ちで帰った。今朝はうちら三人とも手足が痣や擦り傷だらけになっていたことも何となく誇らしかった。なのにEさんたら…(悲)。

Eさんに反論したのは他でもないSさんだった。

Sさんは「だって!昨日なんかWaitばっかり!朝から全然売り部屋無かったもん!それどころじゃない!昨日のモニター見たら、どんな人も急ぐ!てか焦る!有り得ないもん!常にWaitなんだから!そんなこと言ってらんない!」と箇条書き風に訴えた。

直訳すれば(笑)「百聞は一見にしかず。昨日のことは昨日ココに居た者にしか分からない」だ。熱いねぇ、Sちゃん!昨日は新人Yさんと組んだSさんが一番大変だったと思う。

けど、Eさんの気持ちも分かる。後輩達が経験や若さにモノを言わせて悪戯にベッドメイクした数を競い合い、奇麗なベッドメイクを忘れてしまっては本末転倒だと言いたいんだと思う。

やり直しは誰だってイヤなものだし、奇麗にベッドメイクしようという意識は忘れられるものでも捨てられるものでもない。SさんはEさんに子供扱いされること、老婆心のようなものに反発したんだと思う。

先日、朝のA班に新人フロント(20代前半・男・まだ謎だらけ)が入った。新人君は我がBフロントに入ることが多く、逆に我がB班のX君(20代前半・腰痛持ち)が朝のAフロントに入っていたが、今日はX君と新人フロント君が我がB班のフロントだった。

新人君はX君より2歳年上なのに、最近X君が激ヤセして今日なんかはヒゲもチロチロと生えていた為か、X君の方が年上に見えた。新人君はニコリともしないけど声が大きくハキハキしてる。X君はニコニコだけどボソボソ喋る。足して2で割ると丁度良い感じ。

出動時にあまりにもセット(ハガシ)待ちの部屋が多かった為に、Sさんがセット要員になり、セットが落ち着くまで愚鈍さんと私が二人でベッドメイクすることになった。

何事も無いまま8部屋目でSさんが合流して3人勤務になった。

愚鈍さんと私の関係はパッと見、以前と変わらず硬直したままだけど、私の意識の上では180度違っている。この度、相互リンクの方々から沢山のアドバイスを頂き、私は愚鈍さんに対して「愛を持って関わらない。私の成長の為に力を貸して貰っていることに感謝する」と思うことにした。

それと久々にELLEGARDENのオフィシャルサイトで細美氏の日記をチェックしたら、あの方は相変わらず周りの人、身の回りで起こった全てのことに感謝していた。

何が違うって以前は愚鈍さんに憎悪しかなかったけど、今は愛があるのよ。それに愚鈍さんあたりは最強・宇宙一の反面教師だし。愚鈍さんが心の拠り所にしてたDさんにはあの程度にしか思われてなかったし。考えれば愚鈍さんほどイタいオバサンも居ないよね。

ってことで今日は愚鈍さんには少しも立腹しなかった。だって、ここには愛が有るんですもの!と自分の胸をバンバンと叩いてゲホゲホッっとなった。

それどころか、お客様が残して行ったトイレのウン○飛沫やローションマットについていた白子さえ、愛しい気がした…って、無い無い!それは気のせい。それとこれとは話が別よね。

こんなふうに思えるようになったのも愚鈍さんのお陰だわ。愚鈍さん、今日もありがとう。やっぱり愚鈍さんは宇宙一の反面教師だわ。
11:00-18:00 クイックメイク25部屋+ベッドのみ2+リネン折り(記録更新)

今日は、Sさん(10代後半・初バイト)とYさん(50代前半・Bさん似)、Wさん(20代半ば・ビジネスホテル出身)と私の勤務。Sさんと30分前に出勤してモニターを見て驚いた。朝っぱらからお客さんがベッドメイク待ち状態だった。

私達がベッドメイクを終えると、モニター上でその部屋の表示は”清掃中”から”点検”に切り替わる。”点検”が終われば表示無しの売り部屋になるが、その時に待合室などでお客さんが待っているとモニター上でもひと際鮮やかな黄色の枠の中に”wait”と表示される。

嫌でも目立つ表示だし、私達ベッドメイク係やフロント補助係には「急げ!」という意味でしかないので、その表示を見ると焦って変な汗が出る。朝のA班が2隊でベッドメイクをしても常に黄色い表示が2つ有った。

何気にフロント前を通りかかったら、社員さんが「番号札○番でお待ちのお客様!」と常にインターホンでお客様を呼び出している状態だった。

Sさんは「どうしよう!うち無理!泣いちゃう!つーか死ぬよ!」とオロオロだったけど、私だってココでこんなに酷い光景を目にしたのは初めてだ。いったい待合室には何組のカップルが掃除待ちしてるんだろ?と不安になった。

私達が出動してA班と我がB班の計4隊で決死のベッドメイクをしても売り部屋は増えず、黄色い表示が燦々と輝いていて、Wさんと無言で必死のベッドメイクをした。

廊下へ出れば、帰るお客様や入るお客様とはち合わせになるし、エレベーターで移動する時間も惜しくて、掃除道具を持って非常階段を走って移動した。幼いSさんが新人Yさんと組んでいるので、私達が頑張るしかない!

8部屋目ぐらいまで走って走って酸欠になりそうだった。さすがにWさんも「もー!お客さん達、他にすること無いんでしょうか?」とボヤいた。全くだ。

みかやん「ホントだよね!天気悪くたって、映画観に行くとか、カラオケ行くとかすればいいのに。何で今日に限って朝っぱらから寄ってたかってココへ来るんだか」

Wさん「残念ながら、映画観るのもカラオケもココで出来ちゃうんですよね」

みかやん「まぁそうなんだよねぇ・・・」

Wさん「そればかりじゃないでしょうけど・・・大繁盛ですね」

ま、アレばかりでもないんだろうけど…そう思ってる間もモニターには黄色い表示が輝いていて、嗚呼不毛。

それでも私達が休憩に入る頃には4つの売り部屋が出来た。

休憩明けはベッドメイクする部屋が無く、X君(20代前半・腰痛持ち)を包囲して束の間のリネン折りに勤しんだ。今日みたいな日はX君もセットだ点検だで忙しかったろうにニコニコと笑ってて…なんて可愛い子なんだろ。

和んだのはホントに束の間で、すぐに部屋が空き、売り部屋が無くなり、モニターでは黄色い表示が燦然と輝いていた。結局、休憩前の状態に逆戻り。廊下を走り、非常階段を走り、部屋の中を走り…大変だけどあたしゃ楽しくて仕方なかった♪

別に私がドMなのではなくて、ラブホQ時代にパネェぐらい忙しく楽しかった時のことを思い出すからだ。身体的にはこんなもんじゃなく死ぬほどキツかったけど、声を掛け合い助け合い一丸となって働いてから迎えた朝の清々しさ、達成感は格別だった。

つーか、今日はあまりのことに脳内麻薬様物質出まくりで、ランニングハイならぬベッドメイクハイ状態なのかも知れないけど。

夕方、Wさんと私のベッドメイク経験者チームは1部屋9分というハイペースで進んでいて(ラブホQ時代はハガシ+メイク+点検で8分)絶好調だった。Wさんの仕事を手伝える余裕も有って20代に負けてない。

このトシでこんなに身体が動くのもラブホQ時代に鍛えられたお陰だわ…と遠い目をしてトイレ掃除をしていたら、便器に油汚れがこびり付いてるのを見つけた。忙しいので何も考えずに洗剤をシュッとかけたら・・・。

たちまちゲ□の香りがトイレに立ち籠めた。

おええ!だ、臭い!だと言ってられる状況ではないので、速やかに掃除して玄関へ避難し、Wさんの玄関掃除を手伝った。

この時点で既に25部屋のベッドメイク(2人での最高記録)をしていたので、Wさんもお疲れだろうと、最後は無理せずベッドだけを組んだ。

身体は疲れたけど、気分は爽快だった。毎日じゃキツいけど、たまにはこんな日があってもいいかも。
11:30-17:30 クイックメイク17部屋

---空腹時&満腹時を避けてお読み下さい---
 
今日は、Eさん(50代後半・高見沢俊彦似)と愚鈍さん、Cさん(60代前半・元看護師)と私の勤務。職場のロッカーは100円玉を入れて使うタイプで、その1つが故障していた為、他の人が使わないよう、Eさんが気を利かせて扉を開けておいた。

愚鈍さんが出勤して、EさんとCさんとでそのことを説明したのに、愚鈍さんはわざわざ故障中のロッカーを使用し、一同萎え萎え。

1部屋目で、Cさんは「バカな女だね!人の話を聞かないもね。あの女、知○遅れでないかい?昔、そう呼んでたんだわ。顔見ても、そーゆー顔だし」とブチギレていた。

あまりキレて血圧が上がっても…と思ったら、ヘリコプターが飛んでる音が聞こえてきた。話をそらすチャンスだ。

みかやん「Cさん!ヘリコプターだよ。すぐそこ!」

Cさん「そうでしょ!お客さんが出たばかりだから風呂はベチャベチャだろね」

みかやん「う、うん」

「そうでしょ!」って言ったのに何の話?怖くて「何て聞こえたの?」とは聞けなかった。

昼休み、皆がご飯を食べ始めると、愚鈍さんは足裏の皮を剥き始めた。水虫か何か知らないけど、食事中は勘弁して。

愚鈍さんは注意をしても聞かないけど、注意された相手を根に持つようで、自分からは話しかけない。今日、愚鈍さんが話しかけられる相手はフロント渦巻き君だけなのに、軽くスルーされてた。

メシ食ってる横で足の皮をベロベロ剥いて、細かい皮を手で払ったり息をかけて飛ばされたら、渦巻き君だってドンビキだろうさ。勝手に味方だと信じてるDさんは連休中で、渦巻き君にはスルーされ、愚鈍さんは誰とも喋らなかった。

ありがとう、愚鈍さん。愚鈍さんのお陰で、他人の忠告はしっかり聞くこと!食事中に不快なことはしないこと!を学んだわ。愚鈍さんが休憩室で気配を消していてくれたから、皆は清らかな心で休憩できたわ。今後も気配を消してくれると助かるわ。

休憩明けもCさんは「汚い女だねぇ。全く常識無いね。足の裏の皮なんか家で剥けばいいべさ!」とキレていた。

それからのCさんは口は動いているものの、身体が全然動いてなかった。キレ過ぎて血圧上がった?と心配しながら、Cさんの仕事を手伝った。

Cさんは「アンタは病人だのに馬力あるもねぇ。モンクも言わないで人の仕事を手伝ってさ。わちなんか助けて貰ってばかりだもんね。13日か14日、飲みに行こうや。お金のことなら心配要らないよ。わちのオゴリだから」と言ってくれた。

気持ちは嬉しいけど、個室かまくらの有る洒落た居酒屋で、坊主頭の婆さんと二人ってキツくない?しかも、そのお店、二階席への階段が梯子みたいで、落ちたらそれこそあの世…あわわ。

Cさんは「わち明日から3連休だからゆっくり予定決めて。わち、土日祝日休みだし、国からお金貰ってるし(年金)国家公務員だもの!任せなさい」と言って笑ってた。

ふいに尿意を感じ客用トイレを拝借しようとしたら、臭っ!鼻が曲がってトイレを借りるどころじゃないし、掃除もキツい。鼻呼吸は論外、口呼吸も無理。皮膚呼吸でトイレ掃除はもっと無理無理。

Cさんが「どれ!わち鼻悪いからやるわ!モノ(ウン○)は無いんでしょ?」と代わってくれた。Cさんは例えウン○が有っても代わってくれる。汚物と遭遇した時に最も頼りになるのがCさんだ。こんな時のCさんには後光が差して見える。

尿意を堪えて次の部屋のトイレへ行ったら、そこがまた臭くて…完全に鼻が曲がった気分だ。ここは元々Cさんがトイレ係で、さすがのCさんも「さっきと比べたら、こっちは結構きてるね(匂い)。でも、わち慣れてるから」と涼しい顔をしてた。

私はその次のトイレでようやく放尿した。直後にトイレ掃除をしようと便座を上げたら、便座の裏がゲーリーまみれだった。便座は拭いてから座ったけど、やっとの思いでこのトイレまで来たのに、こんな汚かったなんて。

臭い目に遭わなかっただけマシか…と、トイレブラシを出したら、ブラシから何かがプラッと下がった。よく見たら、ソレはシラタキだった(号泣)。

前回は風呂の排水溝にウン○が有って、水をかけて流していたらウン○からモヤシが出てきて泣いた。モヤシはよく噛んで食べなきゃ!と思ったけど、シラタキもよく噛んで食べなきゃ!

お食事中の方、本当にスミマセン。
11:30-18:00 本メイク4部屋+クイックメイク11部屋+ベッドのみ1

今日は、Dさん(20代前半・金髪&ピアス)とYさん(50代前半・Bさん似)、Cさん(60代前半・元看護師)と私の勤務。

Cさんは1部屋目から「こないだEさんとモニター見てたらセット済みの部屋(モニターでは”S”と表示される)が多かったんだの。”Sだらけだね”って言ったら、Eさんだら”え?椅子が何?どこ?”だとさ。わちも発音悪いけど、Sを椅子だとさ。モニター見てるのに。ひゃははは!」と大喜びだった。

ふと、ラブホQ時代を思い出した。皮手錠&皮足錠付きの拘束椅子=通称「H椅子」を訛ってる先輩が言うと明らかに「HS」と聞こえた。

ふと、高校時代を思い出した。物凄く訛っていて「縁は異なもの味なもの」を「いんはえなものあずなもの」と読む国語の先生が居た。「い」と「え」が完璧に逆。その先生に言わせたら「椅子」は「S」で「犬」は「N」。でも「家(いえ)」を「えい」とは言わなかった。

こうなると私は笑いが止まらなくなるタチなので、Cさんと二人で涙を流して笑った。Cさんは泣きながら「Eさんだら、どもなんないわ!Sを椅子だとさ。あはは!」と言っていたけど、聞き違いや言い間違いでCさんに勝る人はココには居ない。

早速かましてくれた。

Cさん「今日の占い、わちたちA班は大した良いんだの」

みかやん「班によって占いが違うのかい?わちらはB班だし」

Cさん「間違ったわ!A班でなくて血液型のA型さ!」

決してEさんをどうこう言える言い間違いじゃないと思う。

昼休みも…。

Cさん「Dさんはカレーライスだの。美味しそうだね」

Dさん「うん。コレ美味しいよ。”野菜だけ”なの」

Cさん「ふ〜ん。朝市だの」

「野菜だけ」を「朝市」だなんて、決してEさんを笑えない聞き違いだと思う。

辞めたP君が「コスメ(客用)持つの忘れた!」と言った時に、「ほれ、使いなさい」と何故かCさんがP君にサラシを渡していたのも記憶に新しい。

休憩明けは目出たくクイックメイクになった。張り切って部屋へ向かったら風呂がラッキー(未使用)だった。次の部屋もその次の部屋も風呂ラッキーで、どうやら改装中の系列店から来てる人達が風呂掃除をして回ってくれたらしい。

風呂ラッキーなのでサクサクとベッドメイクが進む筈なのに、出動時から可笑しくて、箸が転がっても可笑しい年頃はとっくに過ぎてるのに、些細な事にも笑って仕事にならなかった。

夕方、ベッドを組んでいると、足にヒンヤリとする何かが触れたので見てみると、濡れたフェイスタオルが床に落ちていた。セット係の人が回収忘れをしていたので拾ったら、血まみれだったので、思わず「うわっ!」と叫んで放り投げた。

Cさんは「ん?なしたの?」と心配してくれたが、生理アガッチャッタ人に「血」や「生理」は禁句だ。大笑いの一日から一転して血なので、私は動揺してしまった。

みかやん「え?や、タオルが赤くなってて…あわわ」

Cさん「なしてタオルが赤いんだのさ?」

みかやん「うーん。どうしたんだろね(苦)」

Cさん「入浴剤でないの?」

みかやん「あぁそーだわ!絶対そう!」

こないだもそうだったけど(9月28日の日記)、Cさんたら生理がアガッチャッて久しくて、生理のことなど全く頭に無いようだ。

階下へ降りて帰り支度をしていると、新人Yさんが「ナイロンが無い!」と騒いでいた。

みかやん「何のナイロンさ?」

Yさん「ほら、ゴミ入れるの…」

みかやん「ビ、ビニール袋のことかい?」

Yさん「そうそう!そのナイロン!」

そういやCさんも1年前ぐらいはビニール袋を「ナイロン」と言っていた。この職場に慣れたら、そのうちYさんも食器用洗剤を「ライポン」と言うであろうことは火を見るよりも明らかなりだ。

老人力は意外と影響力が強いので、お年寄りナイズされそうで怖い。そのうち私も、若い子を相手に「ナイロン持ったの?」「ライポン持った?」「サック(スキン)はポケットに入れた?」「アンネ(ナプキン)も持ったの?」とか言いそうだ。

それは老婆心ってやつだけど…。
11:30-18:00 本メイク8部屋+クイックメイク1部屋+ベッドのみ1

今日は、Yさん(50代前半・Bさん似)と愚鈍さん、Dさん(20代前半・金髪&ピアス)と私の勤務。

小噴火報告もこれで打ち止めって事でDさんに報告した。さすがのDさんも困惑のご様子で、愚鈍さんについて語った。

「明らかに自分を嫌ってる先輩に対して、そんなふうに言えるって、なかなかというか大したもんだよね。私なら絶対言えない(呆れ)」

「愚鈍さんは、もう完全に開き直ってるから、どうしようもない(諦め)」

「愚鈍さんは私にとっては、単に同じ職場の人ってだけで、それ以上でもそれ以下でもない(キッパリ!)」

「愚鈍さんみたいな人は、こーゆー所じゃなくて、一人でする仕事に就いた方が向いてると思う(ごもっとも!)」

愚鈍さんたら、Dさんに対してあんなにおべんちゃら使ったり、媚を売ったり、Dさんの前だけでは猫をかぶって良い人を演じていて、Dさんとは親密なつもりでいただろうに、Dさんにはこの程度にしか思われてないなんて、ホントにお気の毒。

ELLEGARDENも「最後に笑うのは正直な奴だけだ 出し抜いて立ち回って 手に入れたものはみんな すぐに消えた♪」って歌ってるし、愚鈍さん風情が賢いDさんを出し抜いたり欺いたりしようったって所詮無理な話よね。

私も私なりに愚鈍さんに対して、あーでもないこーでもないと思っていることの「あーでもないこーでもない」の部分を聞いて貰い、今後はこーゆー選択肢とあーゆー選択肢があると思っていることの「あーゆー」のと「こーゆー」のを聞いて貰った。

こういった場合、煮え切らない私と違って、Dさんは確固たる自分の意見を持っている人なので、頼もしいし本当に頼りになる。Dさんには聞きたくもない話をダラダラと聞かせてしまって申し訳なかったが、私は今日になってようやくスッキリした感じ。

私はDさんに嗜められることに期待していたようだ。Dさんは私の期待を裏切らず、それでいて押し付けがましくなく、イヤミでもなく、意見してくれた。

私ったら昨日はどうしようもなく悶々とする気持ちを抱えて、ついヤケ食いしてましたわ。いつもDさんと体重対決をしていて私が連勝してきたのに(私の方が若干軽い)、昨日の過食が如実に体重計に現れ、今日は遂に負けてしまった。

一方、愚鈍さんは、昼休みにDさんと私とYさんで談笑していて、話が途切れた隙にDさんと愚鈍さんしか知らない話を「アレどうなったの?」などとDさんに振り、Dさんを相手に楽しそうに笑ってはいるが、挑戦的に何度も私をチラ見してた。

「私はあなたに何を言われようとヘッチャラよ。だって私にはDさんがついてるもの」と顔に書いてそうだ。そーゆーのがあからさまで、40歳近い愚鈍さんがガキみたいな真似をしていることに、さすがに萎えた。

なんて言うか…本当の意味で愚鈍さんはイタくて可哀想な人だ。

そんな気の毒な人に同情も出来ず、いちいち目くじらを立てていた私も幼稚だった。

分かっちゃいるけど、やっぱりムカつく。

今のところは、どうしても自分の中で堂々巡りになる。Dさんは明後日から10日ほど連休になるので、その間に愚鈍さん問題や重い体重にケリをつけなければ!

ともあれ、今日はDさんと組めて良かった。Dさんが旅から戻る頃にはも少しマシな私になってなきゃね。

ってとこでELLEGARDENの”おやすみ”の歌詞「明日は少しだけいい人間になろうと思う 君ならなんて言うんだろうね さよなら おやすみ また明日 それじゃね 何度もつぶやく 繰り返しつぶやく 明日は少しはましだと思うから シーツにくるまって少し眠るよ」が、頭の中でグルグル回った。

というわけで、今日は仕事そっちのけでした。上司ならびに社員の皆様、申し訳ありませんでした。

つーか、今日みたいに話したいことが山ほど有る時って、多少のウン○や血やシッコなんかは黙って「えいっ!」とばかりに拭いちゃうのよね。

出来るんなら普段も黙ってやりなさい>自分
ラブホ258日目:タスキ
11:30-18:00 本メイク8部屋+クイックメイク3部屋+セット1部屋

今日は、Eさん(50代後半・高見沢俊彦似)とSさん(10代後半・初バイト)、Cさん(60代前半・元看護師)と私の勤務。早速、Cさんにも小噴火事件を話した。

Cさん「”洗ったの?ただの伏せ忘れ?”って、大ベテランがぺーぺーに言うセリフだべさ。あのバカだら口のききかた知らないもね。そんな事わちに言ってたら、わちなんか完全にキレてたわ。もうキレてわめいて暴れて血圧上がってあの世だわ。あんなバカに殺されてられないからね!」

Cさん「アンタは優しいからその程度で済んだけど、手ぬるいわ!もっとガッチリ言ってやれば良かったべさ。そうでないばあのバカは分からないわ。いいトシして口のきき方を知らないにも程があるもね!わちもいつか言ってやらないばと思ってたんだわ!」

やっぱりCさんは止まらなくなった。だけど、こんな時に「あの世」って言わなくたって…私はCさんに「あの世」と言われると、とにかく可笑しいのに笑えないじゃん。

私はこんなふうに笑いを我慢した時に限って、次々と可笑しい話を思い出して苦しくなるタチだ。先日、DさんとCさんが組んだ日、Cさんは部屋から出てきた男性客に思いっきり愛想良く「お疲れ様で〜す♪」と声を掛け、Dさんはかなり怯んだそうだ。

怯むDさんに、Cさんは「フロント二宮和也似君にソックリだったんだもの」と言い訳したけど、Dさんが見た限り男性客と二宮和也似君は全く似てなかったそうで、Dさんは「お客さんに”お疲れ様です”も、まぁ間違いではないんだよね」と苦しいフォローをしてくれていた。

1戦なり2戦なり交えて男性客は確かにお疲れなんでしょうけど、ラブホ従業員が「お疲れ様です」と言っちゃイカンでしょう。それが許されるのはCさんだけだ(笑)。

昼休み、重苦しい空気の中、テレビを見ていたCさんが口を開いた。

Cさん「ズボンにタスキした人、今テレビに出てたわ。タスキまた流行ってるの?」

みかやん「ズボンにタスキって何?知らないよ」

Cさん「昔に流行ったもんだから、アンタは知らないわ。また出るからテレビ見ててごらん」

油断していたら、Eさんが「やだねぇCさん、吊りズボンのことでしょう!」と言うので慌ててテレビを見たら、ズボンにサスペンダーをした人が映ってた。サスペンダーを「タスキ」とか「吊りズボン」とか…危うく食べてたご飯を吹き出すとこだった。

Sさんはただポカーンとしてたけど、あたしゃ可笑しくて。気分が滅入りそうな時もCさんが居れば救われる。有り難いことだ。

休憩明けに出動したら、Tさん(同い年・ホテルC出身)とA班の先輩に会ったので、ついまた小噴火の話をした。

Tさんは「私がB班に居ない間に随分偉くなったねぇ(苦笑)何様?(怒)」と怒り、先輩は「そんな女ああして、こうして、こうやってやればいいんだわ!B班の親分(Dさん)と仲良いからって調子に乗り過ぎ。今、潰しておかないと後々大変だよ」と恐ろしくて書けないことを言ってた。

夕方、露天風呂付きの部屋からハゲかかったデブのオッサン(失敬!)が出てきたのを見かけた。あーゆー人が使った部屋のセットに入ったらどうなってるんだろ?と思ってたら、今日に限って我がB班のフロントの人が居ない。

イヤな予感がしたが、フロント子持ち君から電話がきて「露天風呂付きの部屋だけセットしてからベッドメイクして貰えますか」と言われた。断われるワケがない。

渋々、ハゲかかったデブのオッサン(だから失礼だって)が使った部屋へ行ったら、部屋の中は荒れ放題で、風呂は垢だらけでお湯は入ったまま、お湯を抜いたら浴槽の壁にオッサンの短い髪が無数に垢と共に貼り付いていた。

さっき本人を見たばかりだけにキツい。

運良く若い女の子とラブホへ来ることになったんだから、最低限の身だしなみだけは整えて来ようよ。こんなんじゃ二度と相手して貰えないって。作業服着て垢だらけなのは仕方ないとして、スーツ着て来て風呂入ったら真っ黒い垢だらけって、どーゆーこと?

部屋も風呂もドロドロにして、トイレにはシッコこぼしてるんだもん。最悪。タスキして挑みたい気分ですわ。若い女の子にも失礼じゃないの!と毒も吐きたくもなりますわ。小噴火の後なんで、まだくすぶってるんですけど、言い過ぎすか?

ごめんなさい>ハゲかかったデブのオッサン。
大通りまでEさんと帰る途中、今日の愚鈍さんと私のやり取りを話した。

Eさんは「愚鈍さんは言っても分からない人だから、言わなきゃもっと分かんないんだし、言って良かったんだよ。私だって愚鈍さんには”アンタは他人をどうこう言い過ぎる。そんなこと言うもんじゃないし先輩のことなら尚更”って、もう何回も注意してるのに、それでも言うんだからね」と言っていた。

Eさんに「言って良かったんだよ」と言って貰えるとは思ってなかったので、ちょっとビックリ。

更にEさんは「愚鈍さんが何回言っても言うことをきかないから”アンタは余計なことを言い過ぎるんだから、黙って自分の仕事だけしてなさい!”」と怒鳴ったこともあるそうだ。

何度、同じことを注意されても、怒鳴られても、先輩なり年長者のいうことをきけない人って、どうなってるんだろ?と思う。

Eさん「愚鈍さんは、こういうことを言ったら、言われた相手はどう思うか?ってことが考えられない人っていうか、全く頭に無い人なんだよね。好き勝手に言ってて周りに誰も居なくなってから気付くより、今、教えてあげて良かったんだわ」

みかやん「ココで一番最初に愚鈍さんと仲良くなったTさんが一番最初に離れて行った時に気付いてほしかったですよ」

Eさん「そうだね。それにしても”洗ったの?”は無いね。”ただの伏せ忘れ”も。言っちゃいけないセリフだもんね。どうしてそんなこと言うんだろ」

みかやん「私も愚鈍さんて何様なのかと思いました。やっぱり全てにおいて言葉の選び方を間違ってるんですよ」

Eさん「愚鈍さん、ああでいて今頃気にしてるかもよ」

みかやん「気にするような普通の人なら今頃はとっくに悔い改まってたんじゃないんですか?Eさんだって愚鈍さんには何度も言ってきたんですから。他人の言うことを聞きつけない頑固さと、まともなのは自分だけ私は間違ってないっていう勘違いが甚だしいんですよ」

Eさん「そうそう!愚鈍さんて”私は間違ってない”って言うより”私だけが正しい”と思ってるんだろうね。仕事のことまで言うことをきかないから、本当に困るのよね」

みかやん「だから、WさんやX君やYさんみたいな愚鈍さんの後輩に、愚鈍さんは仕事ぶりで追い抜かれるんですよ。そーゆーのは情けなく思わないんでしょうかね?どうしようもないですよ」

Eさん「そうだねぇ…どうしようもない人だけど、それでも私達がどうにかしなきゃならないんだろうかねぇ…今まで本当に口酸っぱく言ってきたのに全然聞いてくれないんだもん。どうしたらいいんだろう…」

どうするも、こうするも無いよ・・・「死ねばいいのに(笑)」←これは大好きなダウンタウンの浜ちゃんのギャグをパクっただけのものですから…念のため。
11:00-18:00 クイックメイク20部屋+べっどのみ1+リネン折り

今日は、Eさん(50代後半・高見沢俊彦似)とWさん(20代半ば・ビジネスホテル出身)、愚鈍さんと私の勤務。

出動の時は各自、食器拭き用のサラシを持つが早い者勝ちなので、あまり吸水の良くないものしかなかった。そんな時に限って洗い物が多くて、食器を拭いている間にヘボいサラシは更に吸水しなくなり、歯磨きカップに拭きムラが残ったので、歯磨きカップを伏せずに立てて乾かしておいた。

部屋の掃除を終え、洗面所に戻って歯磨きカップを伏せたかったが、愚鈍さんがダラダラと洗面所の床拭きをしていたので「とっとと便所掃除へ逝きやがれ!」と思いながら待っていた。

すると愚鈍さんが勝ち誇った顔で洗面所から出てきて私に「歯磨きカップ、洗ったの?それともただの伏せ忘れ?」と言ってきやがった。

カチーーーーン!

私なら先輩に対してこんなことは口が避けても言えない。失礼にも程がある。咄嗟にジャスミンさんの「バカは相手にしないのが一番得策」というお言葉が頭に浮かんで小休止。

だけどこのバカにここまでバカにされる筋合いがあるだろうか?怒りmaxで「誰に向かって言っとるんじゃゴラァ!」と言いたいところを怒り45%減で言った。今日という今日は言わせて貰う。あたしゃ今迄どんな相手にも言いたいことは言ってきた。

「アンタさ、人にものを言う時、も少し言葉を選んだ方がいいんじゃない?”洗ったの?”って何事さ?普通の人なら見て乾いてたら黙って伏せるか”伏せていいんですよね?”だよ。アンタにそうしろとは言わないけど、言い方ってものがあるでしょ。あたしゃ喧嘩売られたのかと思ったわ!」

そう言い残して洗面所から部屋へ戻ると、愚鈍さんが追いかけてきて「申し訳ありませんでした」と頭を下げてから「そんなつもりじゃなくて…」と言いかけた。

「どんなつもりか知らないけど、いつも人をバカにしたような見下した言い方するよね。もう慣れたから(謝って貰わなくても)いいわ!」と先に言った。もう怒りを通り越して愚鈍さんに呆れ果てた。

言ってスッキリどころか虚しくなった。あんなバカを相手にマジギレすんなよ>自分。完全にやる気が失せた。

「もう無理!こんな奴と働けない!」と思ってたら、X君のセットと一緒に同じ部屋へベッドメイクに入ることになった。X君は髪を切って一段と凛々しくなっていた。

X君がセットを終えて部屋を出る時「Xくん…”頑張れ”って言って…」と言ったら、X君は「え?あ…。頑張れっ♪頑張れっ♪」と、いつも以上のとびきりの笑顔でそう言ってくれた。有り難い。X君のこーゆーノリのいい所も好きだ。

私は照れて「うん♪頑張る♪」と言って、ピューッとX君の前から消えた。ま、X君は「変なオバサン」と思っただろうけど、それでいい。あたしゃこれで頑張れるんだから。

何とか平常心で働いて今日最後の部屋で愚鈍さんが「今日は本当に申し訳ありませんでした」とほざきやがった。「”今日は”だと?”いつも”だと気付いてないのかボケ!」という言葉を飲み込んだ。

みかやん「”まともなのは自分だけ。私以外はみんな無能”って意識を捨てて貰わないと、何を言っても言葉の端々に相手を小馬鹿にした感じとか見下した感じが現れると思うんだよね。実際いつもそーゆー言い方だし」

愚鈍さん「私は私が一番無能だと思ってます」

みかやん「(無能な人の中に居てって意味かい?)アンタ、Dさんに”ココにまともな人が居ない”って言ったんでしょ?」

愚鈍さん「DさんにそれはP君のセリフだと訂正して貰った筈です」

みかやん「P君は私に”まともじゃない人がいて疲れるって愚鈍さんにイヤミ言ってやりましたよ”って言ってたのに、アンタが勝手にアレンジして”P君がココにはまともな人が居ないって言ってた。私もそう思う”ってDさんに言ったんでしょ」

愚鈍さん「・・・」

みかやん「(P君が居なくなったとたんP君のせいにしたくせに冗談じゃない。上手く口裏を合わせたと思ったら大間違いよ!)アンタからその話を聞いた時、Dさんは”この人は私のこともまともじゃないと思ってるんだ”と思ったって言ってたわ」

愚鈍さん「私はバカにしてるとか見下してるつもりはなくて…」

みかやん「アンタの発言にA班の人からも苦情きてるんだよ」

愚鈍さん「・・・」

黙るぐらいなら認めろっつーの!マジもう無理。
11:30-17:30 クイックメイク23部屋

今日は、Dさん(20代前半・金髪&ピアス)とCさん(60代前半・元看護師)、Sさん(10代後半・初バイト)とYさん(50代前半・Bさん似)と私の三人勤務。

先日、二児を虐待死させ死体遺棄容疑で男が逮捕された事件があったけど、その男が交際相手の女性と女児2人と4人で住んでいたのがうちのラブホの近所にあるマンションで、出勤途中はうちのラブホ付近とマンション前が警察の方々と取材の方々で物々しい感じになっていた。

実況見分か現場検証か知らないけど、黄色いテープを張り巡らせてたもんだから、マンション側からうちのラブホへ車で来たお客さんはグルリと遠回りしなきゃならない状態だったようだ。

Yさん「あんなの営業妨害だよね」

みかやん「後ろめたいことの有る人はケーサツの姿を見ただけで怯むかもね」

Yさん「取材のカメラとか来てるもの、不倫の人はココに入れないよね」

Cさん「したら今日は暇なんでないの?早帰りかもね。ひゃははは!」

出動してふと気付くと新人さんが居ると思えないスピードで部屋を回っていた。Yさんは汗だくになりながら必死についていたけど、これじゃイカン。

Yさんに「新人さんが居るってだけで、点検のチェックをうんと厳しくして難くせをつけてくるフロントの人も居るから、今は急ぐ事よりも丁寧な仕事を心がけててね。多少時間がかかっても新人のうちは許されるから」と言っておいた。

けどYさんは性格的にダラダラ出来ないのか必死に私達についてきて、結局は厳しいチェックを受けて”やり直し”の憂き目に遭った。やり直しも一度やったらどんなもんか分かるだろうから、丁度良かったのかも知れない。その後はYさんも自然とスピードダウンしていた。

Yさんはスナックのママさんだけあって、今時の色んなことをよく知っていて、CさんやSさんと違ってスムーズに話が通じるけど、時々お年寄りになる。

Cさんが「えぬてーてー」と言うので笑ってたら、YさんがCさんに助け舟を出した。

Yさん「姉さん、えぬてーてーって言うよね。えぬてーてーの方が分かり易いもの」

Cさん「うん。だって”どこも”から手紙くれば、えぬてーてーって書いてあるもの」

みかやん「や、えぬてーてーとは書いてないべさ。NTTって書いてて、えぬてぃーてぃーって読むんだよ」

Yさん「だけどもやっぱり、えぬてーてーはえぬてーてーだわ。分かり易いもの。あ、今、”アベック”って言ったら笑われるもんね。じゃあ何て言うのさ?って聞いたら”カップル”って言うんだってね」

Dさん「あはは!アベックだって!」

Sさん「うち”アベック”って分かんない」

Cさん「アベックはアベックさ。何で分からないの?」

Yさん「カップルって言ったら、男と男や女と女もだけど、アベックって言ったら男と女って感じするでしょ?なーんちゃって」

Dさん&みかやん「なーんちゃって…って(しかも身振り手振り付きだったよ・驚)」

普段、私はCさんを「母さん」と呼んでるけど、YさんはCさんを「姉さん」と呼んで慕ってる。

こないだ、Cさんが「えーと。うーんと。ほれ、あの子、何てったっけ?」と誰かの名前をド忘れ(痴呆?)していたので、「Sさんかい?Wさんかい?」と聞き返したら、「いや、ほれ、あの子さ。新しく入った、あの子」と言う。

「X君のことかい?」とまた聞き返したら、Cさんの言う「あの子」はYさんのことだった。他の人は50代の人を「あの子」だなんて言えないけど、Cさんから見たら50代でも「あの子」だった。

Yさんは”○次”という苗字で”○ツグ”と読むんだけど、Eさんはそれをなかなか覚えられなくて「○ジさん」と呼んだりしてる。それをCさんに話したら…。

Cさんは「(Eさんたら)やだねぇ。Yさんは”○ツギさん”っていうんでしょ?」と言って、みんなに笑われてた。

「アベック」だの「えぬてーてー」だのと言ってる人が増えると、みんながお年寄りナイズされてしまいそうで怖い。うちにはSさんという若くても話が通じない人も居るし(笑)。

そう言えば、以前Cさんが「レズビアン」のことを「れすびあん」と言うので笑っていたら、先日はEさんも「れすびあん」と言っていて、聞き違いかな?と思ったら、Eさんは「れすびあん」と連呼していた。

今は「ビアン」と言えば通じるけど、昔の人には「れすびあん」と言わないと通じないのかも。
11:30-18:00 本メイク4部屋+クイックメイク10部屋+ベッドのみ1

今日は、Eさん(50代後半・高見沢俊彦似)と愚鈍さん、Cさん(60代前半・元看護師)と私の勤務。出動前、CさんはEさんとも愚鈍さんとも何事も無かったかのように普通に話をしていた。私には真似の出来ない芸当だ。

出動して部屋へ入るなり、Cさんは「やんや良かったわ〜。なんぼわちでも昨日の今日だら、アンタと組む以外浮かばれないもね。や、死んでないから浮かばれないもなんも無いけどさ。ひゃははは!」と豪快に笑った。

当然、昨日の話になった。

みかやん「最初からEさんが怒鳴らないで普通に”隣の806号室に掃除機置いたら良かったのに”って言ってたら”あらヤダ。私、モニターで7階を見てたわ。ごめんね”で済む話だったと思うよ」

Cさん「そうだべさ!いつも思うけどEさんだら怒鳴るからタチ悪いもね。新人入ったら特にそうなんだわ!新人に自分を”偉い”って見せたいんだろうけど、そんなEさんを見たら、新人だって良くは思わないのにね」

みかやん「Eさんのことじゃないけど、大したことの無い人に限って自分を大きく見せるつもりでアピールしようとして、アピールの仕方を間違えるみたいだよ」

Cさん「なんぼ、あ・ぴるぅ(言い方が変)したってココに入る新人なんか大人だのにね。あ・ぴるぅしたところで本当じゃなかったらバレるべさ」

みかやん「あの…アピールね」

Cさん「うん。あびるぅ。今日はアンタと組めて良かったわ。あの二人はあの二人で、昨日のことどーのこーの言ってるんでない?わちももうめんどくさいわ」

みかやん「わちももう愚鈍さんのことだら面倒くしゃいもね(Cさんの物真似)」

Cさんは壁も窓も湯気でベチャベチャの風呂に当たり、浴槽の縁に上がって窓を拭きながら「わちなんか、こんな所から落ちたら、あの世だからね」と言ってきた。私も明るく「”あの世”は、やめてってばぁ」と言って、二人で壊れたように大笑いした。

最近、Cさんは「あの世」だ「化けて出る」だ「浮かばれない」だ「死んでない」と、やたら死にネタが多い。ええ?ひょっとしてお迎えが近いの?と縁起でもないことが頭に浮かぶ。私の母親と同い年だけに心配だ。

その次にCさんが風呂係になった時、風呂へ着いたとたんに「やんややんややんや!大変だわ!」と叫ぶので行ってみたら、浴室に入ってすぐの所にボタボタと血が滴っていた。

Cさんに「お客さん、足でも切ったのかい?」と言われ「何で足さ?生理でないの?」と言おうとして思いとどまった。生理あがっちゃった人に”生理”や”経血”は禁句だ。足の血だと思えば、黙って始末してくれるだろう。

Cさんは実際そのとおり黙ってスポンジで擦ってた。しかも素手で。もう生理のことなど忘れ去ってしまったようで、まるで頭にない様子だった。さすがCさん、超然としてらっしゃる。

けど、なんだかんだ言って病み上がりなせいなのか心労のせいなのか、Cさんの仕事が普段より遅かったので、懸命に手伝っていた。

Cさん「なんも手伝わなくていいよ。わちなんかゆっくり婆さんだもの。座って待ってなさい」

みかやん「いやいや、座ってるわけにはいかんでしょ」

Cさん「じゃ、そっちで立って待ってて」

みかやん「立って待ってるのも変でしょ」

Cさん「ひゃはは!わちだら、どーもなんないね。他の人に言ったら怒られるよね」

Cさんはひとしきり大笑いした後「アンタと組んだら笑って笑って一日経つのも早いけど、なんぼわちでも他の人と組んだらこうでないんだわ」とポツリと言った。

帰りはEさんと大通りまで一緒に帰ったけど、一昨日や昨日の話はいっさい出てこなかったので、私も心の中では「なんで愚鈍さんなんか連れてったんですか?」と思ってはいたけど、その話は振らなかった。

Eさん「次、会うの日曜日だね。日曜は例の人も一緒だね」

みかやん「はぁ(そうそう愚鈍さんも一緒だわ)。え?あの…例の人って?」

Eさん「や〜ね〜。X君でしょ!あ・な・た・の!」

みかやん「ふはは!◎▲□×?%&#∞○★」

もう!いつから私のX君になったんだか。X君のあの笑顔を独り占めだなんて、X君の彼女になる人が羨ましいわ。返す言葉に詰まっているうちに地下鉄が大通りに着いたので逃げるように降りた。

ふぅ。ゴタゴタしてることが耳に入っても、余計なことは言わずに笑い話をして笑ってるのが一番だ。

一騒動

2006年9月27日 らぶほ2
昼にTさん(同い年・ホテルC出身)からメールがきた。

Tさん「昨日、Cさん(60代前半・元看護師)具合悪くて早退したよ」

みかやん「また血圧上がったのかな?大丈夫だろか?」

Tさん「それが…A班の先輩が”Eさん(50代後半・高見沢俊彦似)に何か言われたんでないの?絶対Eさんだべさ。間違いない!Eさんだ!”って」

驚いてCさんへ電話してみた。

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Eさんと新人Yさん(50代前半・Bさん似)とCさんと3人で組んで本メイク中、805号室に居たCさんはモニターで801号室と802号室と803号室が空いているのを確認して、向かいにある801号室へ掃除機を運んだ。

するとEさんが凄い剣幕で「806号室も807号室も空いてるのに何で801号室なのさ!普通は隣の806号室へ掃除機持って行くでしょ!」とCさんを怒鳴った。

再度モニターを確認すると、Eさんが言っていた806号室と807号室にはお客さんが入っていて、空いているのは706号室と707号室だったので、Eさんがモニターを見間違えていた。

Eさんは自分の見間違いには気付いたものの、引っ込みがつかなくなったのか更に「Cさんもココで1年経ったんだから新人入ったら教えなきゃダメでしょ!」と話をすりかえてまた怒鳴ったそうだ。

Cさんは、Eさんにこういう一面が有ることをよく知っているので萎えて反論はしなかった。

ところが、その後にYさんがCさんに「今日、あの人(Eさん)機嫌悪いみたいだね」と耳打ちしたところからCさんが崩れた。

この場合、後輩の同情を有り難く受け止める人と、後輩に同情されたことをイタく惨めに感じてしまう人がいるが、Cさんは後者だった。

Cさんは「なんも新人の前でわちば怒鳴んなくたっていいべさ!自分でモニターを見間違ってたくせに!」と思ってるうちに血圧が上がって具合が悪くなってしまった。

フロント子持ち君に「申し訳ありませんが帰らせて頂きます」と言って早退したが、この時のCさんの様子を見て子持ち君は「あーあー。何かあったな」と直感したそうだ。当然、子持ち君も犯人はEさんだと思った筈だ。

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夜になって、Cさんから電話がきた。

Cさん「今、Eさんと愚鈍さんが来てったんだわ!なして愚鈍さんだのさ。Eさんがわちに話あるんだら、Eさん一人で来たらいいべさ!具合悪いって早退した者の所に普通は人を連れて来ないべさ!愚鈍さんの顔見たらわちもカチンときたもね」

あーあー、Eさんたらやっちゃった。観楓会の時にCさん宅に勝手に愚鈍さんを連れてってCさんが気分を害していたことは遠回しに私からEさんに言っておいたのに。しかも愚鈍さんはCさんの後輩だし、ますます気分悪いだろうさ。

Cさんは私と違って大人だから、CさんにとってEさんと愚鈍さんが天敵である素振りなど職場では絶対に見せない。Cさん自ら、Eさんや愚鈍さんに話しかけて笑ってる。

Cさん「今回のことはEさんには言わないつもりだったよ。あれで60年生きてるんだから言ったって治らないべさ。だけど愚鈍さんの顔を見たらムッとして”Eさん、あーゆーものの言い方はないわ!”って言ってしまったもね。Eさん一人だったらわちも冷静に話できたかも知れないけどさ!」

だろうね。Dさんを連れて行ったならいいけど、愚鈍さんじゃあね。Dさんは今日、めまいを訴えて早退したそうだけど、それでも愚鈍さんなんか連れてかないでEさん一人で行けば良かったのに。火に油を注ぐようなもんだ。

Cさん「子持ち君に”何かあったんですか?”って聞かれて、Eさんだら”Cさんがモニターの見方が分からないとか言うもんだから”って答えたんだとさ。自分の立場が危ないもんだから、わちの居ない所でわちのせいにして、そしてそれをわちに言うかい?信じられないわ!」

Cさん「Eさんなんか自分から折れるタイプでないもの。子持ち君に注意されたんだべさ。そうでないば家まで来ないべさ!だけども、こーゆー話を愚鈍さんに聞かせる必要あるかい?わちもなんもホントに呆れたわ!一人で来れないなら来ないで!って追い返そうかと思ったもの」

確かに愚鈍さんを連れてったのはEさんの大失態だと思うし、私にも意味が分からない。

普段からCさんはEさんに気を遣ったり歩み寄ったりしてる。愚鈍さんのように、腹黒く気を遣ってるフリや歩み寄ってるフリではないんだから、Cさんの気持ちを踏みにじらないでほしい。
11:30-17:30 本メイク6部屋+クイックメイク6部屋+ベッドのみ1

今日は、Cさん(60代前半・元看護師)とSさん(10代後半・初バイト)、愚鈍さんと私の勤務。愚鈍さんと2連チャンだなんて、あたしゃホントにツイてない(泣)。ま 、お互い様ね。

先日ふと思ったことだけど、私はこれまでバイト先では確実に大切な友達を得てきた。最初からウマが合った○人君に怪君にOくんにA君、出会った頃は天敵だった○斗君にぶっさんにトドさん。仕事を離れても濃い〜お付き合いをさせて頂いた。

このまんまの私を受け入れてくれて、一生懸命世話をやいてくれたり、心配してくれたり、叱ってくれた奇特な方々だ。親しくなってから共に過ごした時間は、それはそれは楽しくて充実してて、私にはかけがえのないものになった。

その後、○人君とOくんと○斗君とは遠く離れてしまって会えなくなり、家出をしたトドさんとは音信不通になった。

別れを悲しむ度に怪君が「会えなくなったその人は姉さんに足りないものを補って、姉さんが欲しいものを与え続けてくれていたんだ。姉さんだって会えなくなったその人の前に現れて、姉さんにしか果たせない役割を立派に果たしたってことなんだよ」と慰めてくれた。

(まぁこれを↑怪君はもっと高尚に哲学的に語ったんだけど、私はこの程度にしか理解できていない)

おバカな私はココでもかけがえのない友達と出会えるもんだと心のどこかで期待してた。ブラックMJさんの日記に「本当に気の合う人と出会えて仕事関係なく付き合える友達になれるって言うのは、意外にマレだ。」と書いてあるのを読んで逆に驚いたぐらいだ。

今迄が奇跡だったということも気付かずに何を期待してたんだか。そもそも私はそんな魅力的な人物でもなければ、人徳も無い。それなのに、ココは私が私らしく過ごせる場所ではないのかも?と思っていた。

ぶっちゃ毛(ダソヌ・マソ風)、この人が居る時は少しも私らしく過ごせないんだけど…と向かい側でベッドを組んでいる今日の相方を見ながら、しみじみと思った。

愚鈍さんと組んだ日は言葉を交わすわけもなく、有り余る時間の中で物思いに耽ってしまう。けど、こうして思っていることを文章にすれば、文才が無くて自分が思ってることの半分も書けないのを差し引いても、あまりにおバカな自分が浮き彫りになる。

昼休み、愚鈍さんは時々若い人を相手に眉唾モンのインチキ臭いお婆ちゃんの知恵袋的な講釈を垂れてるけど、今日はそれをCさんにやってた。私は失笑を堪えていたけど、こんなのも所詮は「目クソ鼻クソを笑う」的なことなのよね。

最近、漠然と「大好きでこの仕事をしてるけど、ココじゃないのかもしれない」と思うようになった。今のところ、その想いは大きくも小さくもならず胸の中にある。ただ、リニュアル前のうらぶれたホテルQでOくんとトドしゃんと3人で働いていた頃が無性に懐かしい。

職場なんて仲良し倶楽部じゃなくて鍛錬や修行の場であるんだろうけど、時々ココから逃げ出したい衝動に駆られる。

今までだって私の前には次々と天敵が現れた。ホテルQのNさんに初期のトド、惣菜工場の鬼女、キリがない。でも今思えば、愚鈍さんの陰湿さイヤラシさ腹黒さふてぶてしさに比べれば可愛いもんだった。

多分、愚鈍さんは私にとって最終ボス的なキャラなんだと思う。逃げるが勝ちとするべきか、レベルアップして立ち向かうべきか。その一方で、愚鈍さんごときを上手くあしらえない不器用な自分に物凄く腹が立つ。

けど、最終ボスを倒さなかったらゲームは終わらないんだよね。それも分かってはいるんだけど…あーでもない、こーでもないと、そんなことを考えていて気がついたら18時だった。

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