11:30-18:00(?) 本メイク4部屋+クイックメイク11部屋(?)

今日はEさん(60代前半・高見沢俊彦似)と愚鈍さん改めUさん(30代後半・悪霊憑き)、Sさん(10代後半・初バイト)と私の勤務(???)。

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風邪ぶり返し気味で、この日は絶不調。
大したメモも残しておらず、この日のことはサッパリ思い出せず。
というか今日は4月23日・・・
マメに更新しなさい>自分

チョコレート

2007年2月14日 らぶほ2
今年、バレンタインに買ったチョコレートは1個だけ。実家のお義父さんへ贈った分のみ。

トシのせいか、どうも遠慮というか僻み根性が強くなって「ババアからチョコ貰っても嬉しくないだろうし、お返しも大変よね」と思いこんでしまって、ヒトサマにチョコレートをあげられなくなった。

ま、リアル友人達も「チョコ貰うより一緒にランチとかさせて貰った方が嬉しい」と言うので、それはそれで良いのかも。

バレンタインに、うちのラブホでもお客様へささやかなプレゼントとして、マニアックなキャラクターグッズを用意していた。

どうせマニアックなら、私的にはケロロ軍曹グッズにしてもらいたかった。
11:30-18:00 クイックメイク13部屋+ベッドのみ1

今日はEさん(60代前半・高見沢俊彦似)と愚鈍さん改めUさん(30代後半・悪霊憑き)、#さん(60代前半・元美容師)と私の勤務。

熱も37.3度まで下がったので出勤した。昨日や一昨日の熱に比べたら平熱みたいなもんだ。土日のクソ忙しい時に欠勤してしまったので、出勤して皆様に平謝りした。全く面目ない。

多少、足元はフラつくが午前中は本メイクだろうと油断して出勤したらクイックメイクで、でも#さんはまだ若干仕事が遅いので助かった。

土日祝祭日など、満室でベッドメイクをする部屋が無くなると、我々は作業室でリネン折りやゴミ袋折りなどの待機と称した付帯業務を行うが、部屋が空き次第、出動する。

その場合、客室の精算機と作業室にある機械が連動しているので、お客様が部屋で精算を開始すると、作業室の機械から部屋番号やコンビニボックスのお買い上げ品が印字された紙が出てくる。

我々は「ダダダダッ!」という印字の音が聞こえたら、すぐ出動という形になる。

#さんは家に居ても、印字音の幻聴にハッとさせられることが多いそうだ。私も家で転た寝をしていた時に印字音の幻聴がして何度か飛び起きたことがある。こうなると一種の職業病なのだろう。

みかやん「あとさ、デパートのトイレで手を洗ってる時とか洗面台に毛が落ちてるのを見たら、”ガムテで取らなきゃ!”と思って、胸元のガムテを剥がそうとしちゃうんだよね。私服だからガムテなんか貼ってるワケないのにね」

#さん「それ私もやっちゃいそう!あと、ゴミの日にゴミステーションの近くにコンドームが剥きだしで落ちてるのを見て”お客さんたら!”って、拾おうとしたりしちゃうのよね!お客さんじゃなくてご近所さんなのにね」

みかやん「あはは!ホント職業病だよね。私がデパート勤めの頃の上司なんか、ぼんやりとバスの乗降口付近に乗ってて、次の停留所から乗ってきた人に思わず”いらっしゃいませ”って言っちゃったんだって。習慣て怖いよね」

この直後、#さんが「はーはーはーはー!」と中村玉緒にソックリな笑い方をしたので、私はその笑い声でツボにハマってしまい、#さんは私が笑い転げているのを見てまた中村玉緒の笑い方をして・・・収拾が付かなくなった。

だって、#さんたら普段は可愛らしい声でお上品な話し方をするのに、素で笑ったら中村玉緒なんだもの。

みかやん「あと、ココじゃ内部の人間に必ず”お疲れ様です”って挨拶するでしょ。Cさんたら、部屋から出てきた男性客に思いっきり”お疲れ様でーす!”って言っちゃったからね」

#さんは、またまた「はーはーはーはー!」と中村玉緒になった。

#さん「Cさんの場合は職業病というより…なんて言うかしら…やっぱり…その…
ビョーキ?」

#さんが言いにくそうに冗談を言うのが可笑しくて、私は笑って笑ってまた熱が出そうだった。ホントにもう、ツボにハマり易い私に#さんたら何てことを!

昼休みに入って30分ほど経った頃、休憩室に支配人様が現れて「休憩中申し訳ありませんが、30分ほどリネン折りをして頂けませんか?もちろん残業代をつけさせて頂きますので…」とのことだったので、昼休みを返上してリネン折りをした。

バレンタインデーが近い為か、どの班もベッドメイクに追われてリネン折りをする時間がなかったらしい。

夕方、ベッドメイク中の部屋にフロント渦巻き君が来て「隅の方に穴の空いたシーツを貰って帰って家で使ってるんですが、なかなか良いですよ」と言って、満足げに微笑みながら立ち去った。

えええ?仕事の夢を見て、うなされたりしないの?と思うが、渦巻君ぐらいマイペースな人だと、そんなことも無いのだろう。

そうか・・・じゃあ私も、目立たない所に穴の空いたシーツにピロケースに包布を貰って帰って、いっそ客用フルセットで眠ろうか…けど、家でも職場でベッドメイクしてる気分になって安眠できない気が…。

やっぱりやめとこう。
起床時、昨日に比べたらすっかり復調したので、さて仕事へ行こう!と試しに熱をはかったら38.4度だった。38度とはいえ、昨日の40度超えに比べたら全然ラクだ。

丁度、友達からメールがきたので、昨日からのことを伝えたら「アホか。38度も熱出して仕事に行くな!要らん遠慮もすんな!」と叱られた。

会社へ電話して「思うように熱が下がりません」と伝え、今日も欠勤した。時給の高い土日に欠勤して、精勤手当も入れたら2日で約12000円の損害じゃないの。今月末の給料、少なそう(涙)。くおおぉぉ!一生の不覚。

ここ数年、冬に一度はどえらい風邪をひいてしまう。前回は気管支炎だった。もう若くないし、体調管理をしっかりしなければ。
昨日は夕方から爆睡していたというのに、絶不調。というか強烈な頭痛と悪寒で動けなかった。ただならぬ気配を感じて熱をはかってみたら40.7度もあるじゃないの!体温計が壊れてるのかと思った。

会社へ「すみません。無理です」と連絡してから、また倒れるように爆睡した。風邪は寝て治せ!とか言うからね。

昼過ぎに起きて、さすがに自然治癒を諦めて病院へ。病院まで自力で歩いて行けるだろうか?行き倒れになるかも?友達に助けを求めた方が良いだろうか?と痛い頭で悩んだが、気合いと根性で歩くことにした。

だって…滅多なことで自分からメールとか出来ないタチだし、自分からヒトサマを誘ったり出来ないタチだし、ましてヒトサマにお願いごとなど無理無理。

どうも微妙な年頃(謎)になってから、自分から行動を起こせなくなったのよね。メールするにしても、お誘いするにしても、何かをお願いするにしても、微妙な年頃ゆえに些細なことでも「オバサンて図々しい」とか思われるんじゃないか?と思って、遠慮してしまう。

ま、いざ!となったら開き直る予定だけど。

で、病院へ行ったら、巨大な綿棒を出してきたので、喉に薬をつけて貰えるんだとばかり思っていたら、鼻の穴をゴリゴリとかき回された。ちょ、ちょっと!何か間違ってない?いいの?これ?

痛い!なんてもんじゃない。一瞬にして涙と鼻水が吹き出た。

後で聞いたら、これがインフルエンザの検査だと言うじゃないの。先に言ってよね。心の準備もないままに鼻の穴をかき回されちゃかないませんて。目よりも鼻の穴の方がパッチリしたら、どうしてくれるの!と思ったわ。

けど、こんなに高熱が出るのは若い証拠らしい。トシとると熱も出なくなるってさ。また医学的に身体が若いと証明されちゃったヮ(笑)。

結局インフルエンザではなかったけど、あんな痛い思いをしてインフルエンザじゃなかったって、どーゆーことさ!しかも、8000円もかかったじゃないの。

あ、今日はいつも通ってるバセドウ病の病院じゃなくて、近所にあるも1つの「緊急以外では行くな!」と言われてる病院へ行ったんだけど、無駄に混んでたしめっちゃ待たされて点滴受けて薬貰って全行程に4時間近くかかった。

死ぬって。

帰宅してから倒れるように爆睡した。
11:30-18:00 本メイク6部屋+クイックメイク2部屋

今日はSさん(10代後半・初バイト)とZさん(20代後半・ZARD似)、#さん(60代前半・元美容師)と私の勤務。

#さんと二人で組むのは今日が初めてだが、#さんは新人さんにしては手が掛からない。様々な仕事をしてきた人なので、おトシの割に飲み込みが早いのかと思っていたら、30年ほど前にベッドメイク係の経験が有るとのこと。

30年ほど前、南区のラブホでは3〜4人のベッドメイク係が一斉に部屋に入って、セット(ハガシ)からベッドメイクに点検をしていたそうだ。かつて私が働いていたラブホQグループのやり方と同じだ。

#さん「今時のラブホはラクなのねぇ。ハガシをしてくれてるだなんて夢にも思わなかったわ」

みかやん「でしょう!私も知らないでココに入って感動したもん!ココは社員さん達は有能だし、フロント補助係ってハガシや点検を専門にやってくれる人がいるから、ベッドメイク係にとっては天国だよ!」

#さん「私も、掃除道具やら替えのリネンやら荷物を山ほど抱えて部屋を出入りするもんだと思ってたもの。驚いたわ」

#さん&みかやん「ねーーーっ!凄いよね!」

#さんは「私にやらせて下さい」と貪欲な姿勢を見せてくれるし「どうしたら効率良く出来るかしら?」と前向きだったりで、期待出来る新人さんだ。

#さんは美容室を畳んでから、超人気の焼鳥屋さんの厨房を任されていたそうだ。我が家の近所にも同じ焼鳥屋さんのチェーン店が有るが、いつも大盛況でガラス張りの厨房の中はてんてこ舞いになっている。

「あの焼鳥屋さんは忙しくて大変だったでしょ?」と聞くと、「うん!でもその分、楽しかったし面白かったわよ」という返事。私はこんなふうに、キツい仕事を楽しみながら出来る人や、辛い仕事の中でも楽しみを見いだせる人が好きだ。

逆に言えば、こーゆー人でなければ昔取った杵柄とはいえ、わざわざラブホ業界には戻って来ない。ま、私もラブホ業界に舞い戻った者の一人だけど。

なんか楽しい!と思ったら、有り難いことに#さんには普通に話が通じる。チーム60の中でもダントツで一番だ。とかく年寄りの会話は一方通行が多くてウザがられたり、Cさんのようにトンチンカンな応答を笑われたりして、若者の会話に入ってこなくなったりするが、#さんなら心配無用だ。

それだけで充分有り難い。Cさんのように通訳の必要な人が増えたら(Sさんにも若干通訳が必要かも?・笑)、通訳係の私が大変だ。

夕方からは、血だらけのおねしょマットや、ウン○でコテコテのトイレや、使用済みスキンや痰など、やたらと汚いモノが目についた。

#さん「私、忘れてたわ!ラブホで働くって、こーゆーこと(汚物との戦い)だもんね!」

みかやん「そうなのさ!私も何年やってても汚物には慣れないよ」

#さん「慣れたくはないよねぇ。逆に慣れたりしたら、綺麗にするって意味でのこの仕事への注意力が落ちたりするんじゃないの?」

みかやん「や…うちのCさんあたりは完全に汚物慣れしてるからね」

#さん「何があっても動じなさそうだもんね」

みかやん「そうそう!もうね、超然としてるから」

そんな話をして二人で大笑いした。Cさん、ごめん。

Cさんクラスともなれば、どんな汚物にも果敢に素手や爪で挑むから凄い。爪だよ、爪。私なんかは他人のウン○が爪の間に入ったりしたら、間違いなく大泣きする。Cさんて凄い!とは思うけど、やっぱり私はそこまで汚物慣れしたくはない。

Cさんたら、汚物にまみれた手を軽くチャチャッと洗って、普通におにぎりを食べたりしてるから信じられない。私に汚物慣れは無理だ。というか慣れちゃイケナイ気がする。
ラブホ339日目:jamu
11:30-18:00 本メイク5部屋+クイックメイク16部屋

今日はEさん(60代前半・高見沢俊彦似)とSさん(10代後半・初バイト)と私の三人勤務。

最近、ココの入浴剤が替わった。ラブホの入浴剤やらアメニティーなどはコロコロ替わるが、今回のはラブホQでも一時期使っていた懐かしの入浴剤だった。独特の入浴剤だったので、よく覚えている。その名も”jamu(ジャムゥ)”。

”jamu”とは、インドネシアの伝統的なハーブで、昔から宮廷に仕える女官たちが美しさに磨きをかけるために用いられてきたといわれ、現在のバリ島のエステでも、お肌をつるつるに仕上げるために欠かせないそうだ。

効能は素晴らしい。是非自宅で使いたい。

ところが、これが”柚子ちゃん=ユジャロン”と同様に、ベッドメイク係泣かせだったりする。
( http://diarynote.jp/d/26700/20070124.html )

なぜって、このjamuを使うと浴槽に張ったお湯がネロネロのローション状になるというか、トロトロのあんかけ状になるというか、ヌルヌル滑って浴槽を洗いにくいし、お湯を抜いても油断して浴槽内に足を踏み入れると滑って危険なこともある。

早速jamuを使われて、ネロネロトロトロヌルヌルの浴槽と格闘することになった。私が「自宅で使いたい!」と思うようなスグレモノに限って、業務用としては不向きかも?

やれやれ。

本メイク中に洗面所の床を拭いていると、Sさんが掃除機をかけたはずなのに毛だらけだった。埃も酷い。それが2回続いたので、申し訳ないが小言を言わせて貰った。

とは言え、風呂係をしているEさんに聞こえないように、部屋へ行ってからヒソヒソと「ちょっと!お嬢さん!洗面の床が毛だらけよ。これじゃせっかく掃除機をかけて貰っても二度手間だから、も少し丁寧に掃除機をかけてほしいわ」とSさんにお願いした。

すると、Sさんが返事をする前に、Eさんが凄い勢いで風呂から飛び出てきて部屋に走ってきた(怖)。

「でしょう!おかしいと思ってたもん!Sさん、部屋係なのに早過ぎるんだわ!掃除機がけも一瞬だもの!拭き掃除はあちこちちゃんとやってるの?クイックメイクと変わらないような本メイクじゃ、本メイクの意味が無いわ!時間はあるんだから丁寧にやって!組んだ相手に迷惑がかかるような仕事ぶりじゃ困るわ!」

EさんはSさんをワイワイと怒鳴りつけた。仰るとおりとは思うけど、怒鳴らなくても・・・。久しぶりにEさん節を生で聞けたヮ!Eさんライブよ!と感動している場合ではない。Sさんが凍り付いていたことにEさんも気づいたようだ。

Eさん「・・・と私は思うのよ。べ、別に怒ってるんじゃないのよ(汗)」

みかやん「・・・(ええ?思いっきり腹の底から怒鳴ってたじゃん!)」

Sさん「いえ、そんな…うちが悪いんです。すみませんでした。今度から気をつけます。申し訳ありませんでした。ホントすみません」

その後、Sさんは痛々しいぐらい凹んでいた。そりゃそうだ。あそこまで怒鳴られたら、私がSさんぐらいの年齢だったら泣いて帰ってたと思う。どうしよう!私が余計なことを言ったばかりに、Sさんがこんな目に遭って…。後でSさんに詫びた。

それにしてもEさんたら地獄耳だ。

夕方、三人で4P部屋のベッドメイクに入った。4P部屋の玄関にはスリッパを4〜5人分用意しているが、4P部屋をリッチに二人で利用されるお客様も多い為、床に二人分のスリッパを並べて、残りはスリッパラックに立てている。

そうとは知らず、新人の頃のSさんが、広い4P部屋の玄関にズラリとスリッパを全部並べていたのを見て、Dさんは吹き出してしまったそうだ。先日Dさんに会った時に「町内会館の入口じゃないんだから!通夜の会場じゃないんだから!」と、笑いながら教えてくれた。

その話をSさんにすると「だって、その頃のうちはいつもスリッパを逆向きに揃えててみんなに怒られてたから、ちゃんと並べなきゃ!って必死だったんだもん!」と、凹みきっていたSさんが笑ってくれたので、少し安心した。

やれやれだ。

三人勤務は慌ただしいのもさることながら、違う意味でも疲れる。
11:30-18:00 本メイク4部屋+クイックメイク15部屋+廊下掃除

今日はEさん(60代前半・高見沢俊彦似)とCさん(60代前半・元看護師)と新人#さん(60代前半・元美容師)、愚鈍さん改めUさん(30代後半・悪霊憑き)と私の勤務。

今日から新人#さんが仲間に加わった。とても大柄でとても強面(ゴメンナサイ)な女性で、年齢はCさんとEさんの間。元美容師さんだそうで、メイクやヘアスタイルは素晴らしい。けど、顔が怖くて…(よしなさいって!)辞めたBさん風だ。

出動前にクジ引きではなく、社員さんがメンバーを決めてくれたが、天晴れな60代チームが出来上がった。「老兵部隊」というか、いや殴られる…「チーム60」とでも呼んであげようか。

見事にover60とunder60に分けられたので、Cさんが「やんや年寄りばっかり固まってしまったもね」と言ったのに対して、即「ホントだよね!」と言ってしまいそうになり、慌てて口を噤んだ。

以前はかなり険悪だった今日のU-60チームは、とても平穏だった。

愚鈍さん改めUさんの奇天烈で奇々怪々で摩訶不思議な言動は悪霊のせい!罪を憎んで人を憎まず(?)の精神よ!と、心の中で呪文のように何度も唱えていると、ホントにそう思えてくるような気がする。

とは言っても、私からエヘラエヘラと愚鈍さん改めUさんに話しかけたりはしないし、愚鈍さんの不可解な仕事ぶりを見るとムカつくので見ないようにしている。

陰では私以上に散々に悪口を言っておきながら、愚鈍さん改めUさんにヘラヘラと話しかけるような偽善者も多いが、私には出来ない。私には、そんなふうに裏と表を使い分けられない。相変わらず不器用だ。他の古狸さん達のように要領良く渡り歩ければいいんだけどね…あわわ。

それでも、愚鈍さん改めUさんに話しかけられれば笑顔で応じ、些細なことにも「ありがとう!」「ありがとう♪」と言うようにしている。私にしては凄い進歩だと思う。

慣れてないから疲れるんだけどね。

昼休み、チーム60はそれは楽しそうに話をしていた。#さんは長らく客商売をしてきていた為か人見知りをしないのと、EさんやCさんも年齢が近いことから親近感がある為だろうか。

「おたく、もう年金もらってるの?」とか「国民年金?」とか、年金の話で盛り上がっていたようだが、年金の話は私にはサッパリ分からない。

#さんは早くにご主人様を亡くし、二人の男の子を育てるのに様々な仕事や仕事の掛け持ちをしてきたそうだ。そーゆー人はココでも頑張ってくれると思う。後は、裏表の無い良い人でありますように…と祈るだけだ。

今日、最後の部屋で私は風呂係だった。やれやれと排水溝の蓋を開けたら、山盛りのジンジロ毛で目皿が詰まっていた。

夏場は水着などを着る関係でよく見かける光景だったが、北海道はまだ真冬だし、これって二人分すか?男女共にツルツルでお帰りすか?と聞きたいぐらいハンパない毛の量だ。毛の少ない私には何とも羨まし・・・。

ふと、ラブホQ時代の先輩Nさんの言葉を思い出した↓

「普通は男だら下の毛ば剃らないべさ。二人とも剃ってるってことは、仲良くケジラミなんでないの?まぢがいない!ケジラミだべさ!」

ケジラミだのがい?

思い出したらつられて訛った。急に怖くなって手にゴム手袋をして、その上にゴミ袋を被せて毛を取った。

持ってて良かった、ゴム手袋。備えあれば憂いなしとは言い得て妙だ。というか、ジンジロ毛の量があまりに妙だった。かと言って、ジンジロ毛と見まごう髪の毛だったら、もっと妙だよね。

Dさんと再会

2007年2月4日 らぶほ2
今日は昨年末にラブホを退職した大好きだった先輩Dさん(20代前半)と、
半兵ヱ http://www.hanbey.com/
へ行った。

ちょっと会わない間にDさんは一段とハードでキュートになっていて照れた。マットな黒だけどセーラームーンみたいなヘアスタイル、カラコン、タトゥー、ハードなメイクにヘヴィーな衣装が何ともお似合いだった。

Dさん本人は「こすぷれいやーみたいでしょ?」と言っていたけど、私もDさんと同世代だったら絶対に真似っこしてると思う。

半兵ヱのレトロな店内でレトロなフードを頂きながら、Dさんと話せば長い話やら積もる話やらとりとめのない話やら共にラブホで過ごした頃の思い出話に花を咲かせた。

私はDさん亡き後(だから死んでないってば)のラブホでの苦悩を切々と訴えた。いつも「こんな時、Dさんが居てくれたら…」とか「この話をDさんにしたらウケて貰えそう。つーかDさんにしか通じない」とか考えて寂しくて泣きたくなる。

まぁDさんが決めたことだから仕方ないんだけど…。で、Dさんは月初めに驚異の転職を遂げられていて、Dさんの転職先を聞いてぶっ飛んだ後、歓喜した。

さすがDさん!カッコイイ!

ここに「Dさんは今、○○の仕事をしています」と書けないのが残念だけど、とっても華々しい職業だ。ラブホ勤めよりずっとお似合いだと思うし、一度でいいから見学してみたい。

楽しい時間はあっという間に過ぎて、お開きになった。Dさんは地下街でも迷子になる私を大通り駅まで送ってくれた。トシは私より遙かかなた下だけど、頼りがいがあってカリスマ性があって、大好きな先輩だった。

Dさん亡き後は、本メイクの前にDさんがマメにしていてくれた掃除機のゴミパック交換を今は誰もしないので私がせっせと交換しているし、昼食後にDさんはみんなにホットコーヒーをいれてくれていたけど、今は誰もしないので食後にコーヒーを飲む習慣が無くなった。

エログロい話で盛り上がってくれる人も居なければ、一緒にCさんの物真似をして遊んでくれる人も居なくなって、あたしゃ本気で寂しくて仕方ない。ホントにもう「Dさんてば、どーして居てくれないのよ(泣)!」って感じ。

そうは言っても、Dさんはしっかりとした足どりで違う道を歩み始めたわけで。以前、言っていたとおり全てリセットして、一から頑張っている。いつまでも寂しがってばかりいないで、私も頑張ろう。

私が差し出がましくもDさんの仕事のやり忘れを遠回しに指摘した時、Dさんは「教えて貰えなかったら、やり直しさせられるところだったわ。ありがとう」と言ってくれたし、グラスの受け渡しに失敗してグラスを割った時も、Dさんは私を咎めず「みかやんが怪我しなくて良かった」と言ってくれた。

Dさんのような先輩になれるよう頑張らなきゃね。

またこんなふうに一緒に飲めたら幸せだ。
11:30-18:30 クイックメイク23部屋+ゴミ袋折り

今日はSさん(10代後半・初バイト)と愚鈍さん改めUさん(30代後半・悪霊憑き)が早番、Zさん(20代後半・ZARD似)とフロント二宮和也似君、Tさん(同い年・ホテルC出身)と私が遅番の勤務。

フロント二宮和也似君はフロントが忙しければフロントへ戻り、その間はZさんがTさんと私の隊に加わるという変則パターンになった。

昨日はこの上なく凹んでいた私だったが、今日はゴキゲンだ。今夜は辞めたDさんと飲み行くんだもーん♪多少…いや、仕事がどんなに惨烈だろうと、今日は頑張れるのよ!

昨日、無断欠勤をしたらしい(結局、社員さんと連絡がついたのか分からない)フロントX君(20代前半・腰痛持ち)は、普通に出勤していた。

X君には「全くもう!昨日は何やってたのさ?」とでも言って、直で本人から弁明を聞きたかったので、他人からの噂を極力耳に入れないようにしていたが、それでも噂は耳に入ってきて、どうやらX君は昨日は爆睡していたらしい・・・くっ!

それマジすか?心配して損した気分。幻滅したくないのでX君には何も聞かないでおいた。お互い忙しくて今日はX君とろくに話も出来なかったけど、すれ違った時にX君がいつもどおりニコニコしているのを見るとホッとした。

Tさんと私の隊はZさんが加わったり抜けたりで慌ただしかった。三人になれば急がねばならないのに、そんな時に限って陰惨なトラップが待ち受けている。

ベッドを組み終えて「いざ部屋係!急がねば!」と思ったら、足元にティッシュが落ちていた。物凄く急いでいたので、いつになく勇気を出して素手でティッシュを拾ったら、指先にヒンヤリと冷たい感触が伝わってきた。

「ゲッ!濡れてたよ!」と指先の匂いを嗅いだら、私の指先から紛れもない白子臭(精子のかほり)が漂っているではないの。ぐは〜やられた〜!と思っても凹んでいる暇も無い。

次の部屋では風呂係。「さて風呂係!急がねば!」と浴室に足を踏み入れたとたん「ウワアァァアイタタタ!」となった。浴室の床にローションがこぼれていて、それを踏んで思いっきり滑ったが、転倒してなるものか!パンツまで濡れる!と、咄嗟に踏ん張った時に腰を捻った。

急いでいたので「痛い!」とも言ってられない(泣)。

前から思ってたけど、ココに置いてあるローションて透明だからタチが悪いのよね。パックのようなマットな白とか、メンズパックみたいなマットな黒とか、子供の頃に遊んだスライムのような蛍光色とかにしてほしいもんだヮ。

そんなローションを塗りたくった姿を想像すると怖いけど・・・。

そうそう、スライムって手作り出来るそうよ ↓
http://www5.plala.or.jp/mkumagai/slime/slime.html

今時は透明のローションもカラーローションもいろんなのが出てるのよね。

けど、こんなローションはイヤ ↓
http://ksp-shop.net/cgi-bin/view.cgi?id=b11626&;
(ちいさなおこさまは、かならずおとなのひとといっしょにくりっくしてください・大嘘)

こんなのもあり得ませんヮ ↓
http://ksp-shop.net/cgi-bin/view.cgi?id=b11042&;
(ちいさなおこさまは、かならずおとなのひとといっしょにくりっくしてください・大嘘)

ローションに色が付いてた方が良いとは思うけど、妙な香り付きのローションは勘弁してほしいわ。うちのラブホで使われたりしたら臭くて仕事にならないもの。

あ…話が逸れた。

てなわけで、変に急ぐとろくな目に遭わないので少し落ち着いて仕事をしましたとさ。
11:00-18:00 クイックメイク25+ベッド1+リネン折り+セット

今日は、Cさん(60代前半・元看護師)とSさん(10代後半・初バイト)が遅番、Tさん(同い年・ホテルC出身)とZさん(20代後半・ZARD似)と私が早番の三人勤務。

出勤してモニターを見ると、セット(ハガシ)待ちの部屋が多く、私はセットスタートになった。懸命にセットをするも、思うようにセット済みの部屋が増えず焦った。

私の他に本職のセット要員が3名居るはずなのに、おかしい。イヤな予感がしてきた。

ヨレヨレになってセットを終え、恐る恐る社員さんに「これはどーゆーことか?」と尋ねてみると、うちのフロントX君(20代前半・腰痛持ち)が出勤せず、X君本人から何の連絡も入っていないそうだ。

それは俗に”無断欠勤”というヤツじゃないかっ!

えええ?うち聞いてないよ!信じらんない!有り得ないからっ!と、心の中ではSさん風の大騒ぎをしながらも冷静を装ってベッドメイクを開始した。

いやしかし・・・無断欠勤といえば、元自衛官のP君や大好きだったDさんが無断欠勤の後に退職しているではないか。X君もそうなの?そんなぁ…酷いよ、X君。胸騒ぎがしてならなかった。

X君は先週も普通にニコニコだったし、今やX君とは一番仲良しだと思ってたけど何も聞いてないし…。先週、X君は浴槽の縁を伝って窓を開けようとしていたが、浴槽の縁が泡だらけだった為にへっぴり腰になっていたのが、何とも微笑ましかった。

嗚呼、X君のへっぴり腰が目に浮かぶ(哀)。

私はといえば、今日はタン地獄だった(苦)。

部屋係になれば、テーブルの上に痰…くしゃみや咳をした拍子に飛んだと思われ…。洗面係になれば、小さなプラスチックのゴミ箱の底に痰…洗面ボウルに吐かれた方がまだマシ。風呂係になれば、排水溝の蓋を開けたら濃い〜痰。

風邪の季節とはいえ酷いよ。ますます凹んだ。多分、悲壮感漂いまくり。なんだかもう、TさんやZさんの話も耳に入らない。

仲良しだったDさんやWさん亡き後(死んでないからっ)一番話が合うのはX君なのにね。X君は優しいから私に話を合わせてくれていただけかも知れないけど、それでもニコニコ笑って話を聞いてくれて嬉しかったし楽しかったよ。

つい三ヶ月ぐらい前までは、Dさんが居てWさんも居てホントに楽しかった。ホームシックのような無性に寂しくてもの悲しいような気持ちになってきた。

願いごと一つ叶うなら〜あの頃に戻りたい♪(渡良瀬橋 by森高千里/松浦亜弥)

イカンイカン!泣きたくなってきたじゃないか。まだX君が辞めるとか辞めたとか決まったわけじゃないし、X君と社員さん間で連絡もとれるだろうさ。そして明日、X君は何事もなかったかのように出勤して来るさ。

何もこれほどまでに悲観的になることもない。それに、あのへっぴり腰がX君の最後の姿だなんて思いたくないもの。

次に我が班に入って来る新人さんも、DさんやWさんやX君のようにゴキゲンな人でありますように。。。
11:30-18:00 本メイク4部屋+クイックメイク20部屋

今日はEさん(60代前半・高見沢俊彦似)と愚鈍さん改めUさん(30代後半・悪霊憑き)と私の三人勤務。

我が班には新人が入らない為に三人勤務だが、フロントには社員の男性が入社した。40代前半の真面目そうな、大人しそうな男性だ。今は我が班の時間帯で研修をしているが、ゆくゆくは夜の班のフロントになるらしい。あまり接点は無さそうだ。

Eさんと私はいつもどおり談笑しながら仕事をしていたが、Eさんと愚鈍さん改めUさん間に会話は殆ど無く、私と愚鈍さん改めUさん間でも会話は無い。

先輩であるEさんよりも愚鈍さん改めUさんに気を遣ってしまって、なんだか疲れた。

で・・・。

それが・・・。

その・・・。

日記は2月2日だけど、今日は4月9日なので、この日なにがあったんだか覚えてない(爆)。大したメモも残してなかったので、可もなく不可もなく平凡な一日だったんだと思う。
11:30-18:00 本メイク4部屋+クイックメイク12部屋

今日はSさん(10代後半・初バイト)と私の二人だけの勤務。たった二人だけの勤務だけど、昨日とは違って売り部屋が沢山有ったので余裕だった。

元々強運の私は、いつにも増して部屋の当たりが良く、風呂係になれば風呂ラッキー(風呂未使用)だったり、部屋係になれば洗い物が無かったりでサクサクとベッドメイクが進んだ。

Sさんとも終始にこやかに話をして楽しかった。

普通は風呂&トイレ係と部屋&洗面係を交互にするものなのに、楽しさのあまり話に夢中になって、どちらかが2回連続風呂係をしたり、どちらかが3回連続風呂係をしたことさえも気付かなかったぐらいだ。

つーか、二人ともボケてんじゃないか?って話だよ(爆)

あーあー、Cさんに感化されたせいかどうか知らないけど、私達も老人力がついてきたようだわ。老害かしら〜?組織の健全性が失われていくわ〜。

ともあれ束の間の平和をたっぷりと満喫した。

帰りにSさんが、他班のフロント男性(40代)とそれはそれは親し気に談笑していた。私が入り込む隙などまるで無く、Sさんも普段のツンデレ喫茶ぶりなど微塵も出さずにキャッキャッと小娘のようにはしゃいでいた。

実際、小娘だけど…。

誰に対してもこのぐらい明るく楽しそうにはじけてくれればいいんだけど…。

そうじゃなきゃ折角の若さが勿体ない!

みかやん「そー言えば、あのフロント男性、辞めちゃうんだってね」

Sさん「えーーーっ!うち、好きだったのにーーーっ!」

みかやん「えーーーーっ!?(やっぱり!)」

ここまでハッキリ「好き」と言われると、こっちが照れる。若さって怖いワ。

Sさん「えーーっ!酷い!うち、聞いてないもーん!」

みかやん「他所の班じゃ餞別ってか記念品を贈るのにお金を集めてたらしいよ」

Sさん「えーーーーっ!?信じらんない!ホントなんだ!」

みかやん「今のうちにメアドとかケータイ番号とか知らせておいたら?」

Sさん「知らせてもきっとメールとか来ないもん!きっと電話も貰えないもん!聞いてないけど、あのヒト多分奥さん居るし、うちなんか相手にして貰えないもん!うち…話、通じないし…きっと迷惑!」

みかやん「確か、あの人は独身だよ。若くて可愛いSさんのメアドを教えて貰ったら、嬉しくてウハウハだと思うよ。すぐ連絡来るんじゃないの?」

Sさん「えーーっ!辞めちゃうんだぁ!うち知らなかった!そんなの酷いよー!いつまで居てくれるんだろ?や、ホントなんだろうか?信じらんない!ホント信じらんない!有り得ないからっ!えーーっ!嘘だぁ!」

激しく動揺して私の話なんか聞いちゃいない。

やっぱりSさんて物凄く年上の男性が好きなんだ。そういやフロント渦巻き君ともめっちゃ仲良しだし…、何かあれば「渦巻き君に聞いてみよ♪」とか言ってるし。興味が無い若い男性やオバ連にはツンデレなのね(悲)。

もっと前にSさんの気持ちを知っていたら、何とか間を取り持ったのにねぇ。

Sさんは帰り道で別れるまでギャーギャーと大騒ぎだった。
11:30-18:00 クイックメイク21部屋

今日は、Cさん(60代前半・元看護師)とSさん(10代後半・初バイト)と私の三人勤務の予定が、フロント可愛い人(同い年・居酒屋勤務)が欠勤した為にSさんがフロント補助係になり、Cさんと私の二人だけの勤務になった。

だけどセット済みの部屋ばかりで殆ど満室の状態で、まるでベッドメイクが追付いていない状態だ。それなのに朝のA班さんが1隊、我がB班も1隊、売り部屋は少ないし、人手は足りないし、先が思いやられる状況だった。

売り部屋が数部屋なのに対して、セット済みの部屋は数十部屋。たった2隊でベッドメイクをしたところで焼け石に水だ。口には出さずとも諦めムードを漂わせていたら、Cさんが立ち上がった。

Cさんは「何とか頑張ってお昼までに最上階の部屋を全部やっつけるべし!そしたら後はラクだべしゃ!アンタは仕事が早いから大丈夫だわ!わちも頑張るから頑張るべし!連れてってや!」と、珍しくやる気満々じゃないか。ええ?

先日の「三人勤務はイヤ」だの「休みたい」だの文句を言っていた婆さんと同じ婆さんとは思えない発言に圧倒された。しかも朝から妙にテンションが高かった。

「お昼までに最上階の部屋を全部やっつけるべし!」と口で言うのは簡単だが、実際、最上階は無駄に広い部屋のオンパレードだし、最強の4P部屋や、ミストサウナ付きの部屋やら、小上がり付きの部屋もあって大変だ。値段の高い部屋に限って荒らされてるもんだし。

それでもCさんは怯まなかった。これが謎の新エネルギー老人力というやつなのか?否、老人力とは老人パワーと違って、力を抜くとか自然に力が抜けるとかいう意味合いやら、忘却力みたいなことだったハズだ・・・そんなことを一人でブツブツと考えていた。

だって、Cさんのテンションの高さについてけなかったんだもん。

ボーッとしながらベッドを組んでいたら、Cさんに「アンタ、ほれ、枕カバーに穴開いてるよ」と声を掛けられ、見てみると穴と言うよりかぎ裂きになっていたので、新しい枕カバーを取りに行った。どっちが老人なのか分からない(爆)。

Cさん「枕カバーに穴って珍しいよね。シーツや包布にはよく有るけどしゃ。なんだべね?」

みかやん「さぁねぇ。お客さんでも噛み切ったんじゃないの?」

Cさん「やーっしゃっしゃっしゃっしゃっ(笑)!良くて良くてお客さんもなんも枕カバーを噛み切ったってかい?しゃはははは!」

みかやん「そうなんじゃないの?」

Cさん「しゃはは!アンタだら言うこといいもね。アンタもX君とホテル行って、なんぼ良くても”ホント無理〜!”とか言って枕カバーを噛み切ったりしたらダメだからね。や〜、アンタと組んだら可笑しくて退屈しないもね〜。ひゃーはっは!」

そんなにウケられてもねぇ。だから、X君にはそーゆー所に誘われてないんだってば!行〜か〜な〜いって。X君から見たら、私なんかも老人の部類なんだってば!フンだ!うわあぁぁぁん!

何とか昼休みまでにCさんが言ってたとおり最上階のセット済みの部屋を全部片付け、萎え萎えだった私の心にも達成感が湧き上がった。

夕方、ベッドを組んでいてシーツに穴が開いているのを発見して、Cさんは「ほれ、ここにも良くて良くて噛み切ってるお客さん居たわ。満足して帰ったんだべさ。良かった。良かった」と、また大爆笑だった。

いつものCさんなら、夕方になったら「疲れた」とか「帰りたい」とか「早帰りにならないべか?」と言って弱音を吐き始めるのに、今日はどうしたんだか。

帰り、Cさんは「わちら今日、頑張ったよね。最上階9部屋やって、昼休み明けから12部屋やったもの、頑張ったわ!アンタのお陰だわ。わちば手伝って疲れたべさ、ほれ、コーラでも飲みなしゃい!」と言ってコーラをご馳走してくれた。

結局、今日はCさんは「疲れた」とは言わなかった。恐るべし老パワーだ。
11:15-18:30 クイックメイク19部屋+セット+セットバッグ作り+4P部屋手伝い+リネン折り

今日は、Tさん(同い年・ホテルC出身)とZさん(20代後半・ZARD似)が早番、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と愚鈍さん改めUさん(30代後半・悪霊憑き)、Sさん(10代後半・初バイト)と私が遅番の勤務。

遅番で11:30出勤だったのに、Sさんは30分、私は15分早出をしてセット(ハガシ)部隊に加わった。お客様が一斉にお帰りになって、通常のフロント補助係3名ではセットが間に合わない場合など、Sさんや私がセット要員に駆り出される。

否が応でも急がねばならないし、正直言ってベッドメイクをする時より神経を使うし、過酷だし、疲れる。12時にSさんと合流してベッドメイクを開始する頃には二人ともヨレヨレだった。

「うちもう無理!ホント疲れた!今更ベッドメイクなんか出来ないもん!」とだだをこねるSさんを「何言ってんの!トシ私の半分でしょ!」と言って連れ回す。

ベッドメイクをする部屋が無くなったので階下へ降りると、社員さんに「他の班が4P部屋のベッドメイクをしてるんですが、大変なことになっているそうなので手伝いに行って下さい」という指示を受けた。

そうじゃなくてもベッドメイクが大変な4P部屋が大変なこととは、どんだけ大変なんだか…。セットに入ったフロントX君(20代前半・腰痛持ち)が、あまりのことに逃げたとか、別の班のフロント係がゴミの運搬だけで何往復もしたとかいう噂だ。

「うわ〜!大変そう」と思うよりも「見たい!」という衝動に駆られ、Sさんと走って最上階の4P部屋へ。最上階のエレベーターホールには既にゴミがうずたかく積まれていた。

廊下で大量のゴミを抱えたフロント奇麗な人とすれ違うと、奇麗な人は「エレベーター前のゴミ、全部4P部屋のゴミなの。もうゴミだけで何往復して運んだか分かんないぐらい。部屋も酷いわよ」とボヤいていた。噂どおりだ。

部屋へ入ると他の班のお姉様方がベッドメイクをしていて憔悴のご様子。

聞けば、床でグラスが木っ端微塵に割れていて、床に何かが滴ってベタベタで、何故か壁にティッシュが貼り付いていたり、テーブルの原型が分からないほどゴミの山になっていて、部屋全体がゴミ屋敷になっていたそうだ。

思わず「ヤク中か何かですか?」と聞いてしまった。

部屋にはお湯を沸かすための電気ポットが有るが、あろう事かそれに持参したココアと牛乳を入れて沸かしたらしく、沸騰した際にポットからココアが溢れて床に滴り、ココア入りのカップを床に落とした為に床はカップの破片とココアのベタベタで酷い状態になったようだ。

お客様自らこぼれたココアを多少拭き取って下さったようで、床には大量のティッシュが散乱し、壁にもティッシュが貼り付いていたらしい。電気ポットの底はココアが焦げ付いて使い物にならない状態になっていた。

惨い。あまりに惨いが、お客様はどうしてもラブホでココアを飲みたかったようだ。

電気ポットでココアを沸かすという発想は素晴らしいが、行き当たりばったりでやられるとキツい。そーゆーことは家の電気ポットで分量なり所要時間なり、その後のポットの状態なりを実験してから披露してほしいものだ。

やっとの思いで4P部屋の手伝いを終え、階下へ降りるとX君に会った。

みかやん「ちょっと!4P部屋のセットに入って逃げ出したって話でしょ?うちら手伝いに行ってきたんだよ」

X君「や、逃げてないし!アレで2回セットに入ったんだから。アレで!あんまり酷いからフロントへ電話したら”後回しでいい”って指示だったし…指示だったんだから」

みかやん「ええ?アレで?2回も?ホントに酷かったみたいだし実際酷かったよ」

X君「そうでしょう!!!ホントに酷かったんだから…床でグラス割れたり…ゴミでゴミで…もう…ゴミで…」

X君が一番最初に部屋へ入った時は、それはそれは酷い有様だったそうだ。私も第一発見者になりたかった。

それとは別にX君が物凄く興奮しているのにも関わらず「でしょう!」でも「だろう!」でもなく「そうでしょう!」と言ったことに、X君のお育ちの良さや品の良さを感じて無性に感動してしまった。さすがX君、おぼっちゃま育ち!

夕方も忙しく、社員のフロント二宮和也似君がお出ましになり、風呂掃除をして回って下さった。何だか物凄い一日だった。
11:00-18:00 クイックメイク14部屋+待合室掃除+リネン折り

今日は、Sさん(10代後半・初バイト)と愚鈍さん改めUさん(30代後半・悪霊憑き)が遅番、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とTさん(同い年・ホテルC出身)、Zさん(20代後半・ZARD似)と私が早番の勤務。

早番の私達は最上階スタートで受難続きだった。最上階は広い部屋や特殊な部屋が多く値段も高いが、荒らされる率も高い。値段の高い部屋に限って荒らされ放題だったりするので、最上階の何部屋かをベッドメイクしたら早くも萎え萎えだった。

最上階最後の部屋は畳敷きの小上がりが有る部屋だった。部屋へ入って一目見てゲンナリするような荒らされ様で、Zさんと「うわ〜!散らかってますねぇ」とか「酷いよね。たった二人でよくもこんなに散らかせるもんだよね」などと言っていたら、男性客が一人で部屋に入ってきた。

突然のことに固まるZさんと私。30代の男性客は「あの…タバコとケータイを忘れました」と言い、狼狽えながら無言で探すZさんと私。Zさんがタバコとケータイを渡すと男性客は多少照れながら帰っていった。

この部屋ではZさんが風呂&トイレ係、私が部屋&洗面係だった。

洗面には得体の知れないモノを飲み食いしたドロドロの食器が山積みで、部屋の荒らされ様もさることながら、お客様がたは風呂でも大はしゃぎだったようで、風呂も飛沫や泡で酷いことになっていた。

Zさんも風呂で苦戦を強いられたが、Zさんが風呂係を終えても私の部屋掃除は終わっておらず、Zさんが手伝ってくれた。

二人で小上がりの掃除を始めると、畳の上が豆だらけになっていた。ココでも部屋にはツマミの豆を用意しているが、その豆ではなくお客様持参のマイ豆が畳にぶちまけられ粉々に砕けていたり、豆の海苔が畳に貼り付いていたり・・・(泣)。

それはもう”嫌がらせ”や”イジメ”レベルの豆地獄だった。

二人で畳の上を這いずり回って豆拾いをしていると、大量の豆や妖しい縮れ毛に紛れてツケマツゲやツケヅメまで出てきて、さすがに呆れてしまった。

みかやん「もーっ!これ、どんだけさ?どーゆー騒ぎさ?ツケマツゲやツケヅメまで取れたら、来た時と帰りは別人じゃないの?節分にもまだ早いっちゅーの!」

Zさん「ツケマツゲにツケヅメってことは相手はかなり若いギャルってことですよね。さっきの男性は30代だしギャル連れてきて、はしゃいじゃったんですね」

みかやん「はしゃぎ過ぎだよ。だいたいさ、男はケータイとかタバコとか忘れないもんだよ。他に大した荷物なんか持って来てないだろうし」

Zさん「舞い上がっちゃったんですね〜。それにしても酷いですよね〜」

みかやん「どうせブサイクなババアどもがベッドメイクしてると思ってこんなに散らかしたんだろうけど、Zさんみたいな若くて奇麗な子も居ると知って驚いただろうさ。さっきの男性も今後は少しは部屋を奇麗に使ってくれるんじゃない?」

Zさん「いえいえ、そんな…私なんか…」

みかやん「いやいや、若くて奇麗なZさんにタバコとケータイを渡されて、恥ずかし〜くなったと思うよ」

全くもう。わざわざマイ豆を持参してバラまいてくれちゃて、これって”豆プレイ”とでも言う新手のプレイですか?しかも、ベッドの上じゃなくて畳の上ですからね。あちこち痛そうだわ〜。

つーか絶対痛いよね?

そりゃ畳や座布団にファンデーションも付着するだろうさ。
そりゃ妖しい縮れ毛も散乱するだろうさ。
そりゃツケマツゲやツケヅメも取れるだろうさ。

よく分からないけど、これもソフトSMの一種ですか。ま、どうでもいいんですけど、特殊なプレイの後は少しだけお片づけしてほしいものですワ。
11:30-18:00 本メイク8部屋+クイックメイク8部屋

今日はCさん(60代前半・元看護師)とZさん(20代後半・ZARD似)と私の三人勤務。今回も勤務表上では新人さんを入れて四人勤務だが、新人が入らず三人勤務だった。

先日面接を受けていた男の子が二人とも落選したのか、今日は来なかったけど明日あたりから出勤することになっているのか、定かではなく私達も落ち着かない。

Cさんは「新人が入ってから勤務表を作ればいいべさ!」だの「わちなんか、こないだも三人勤務で今日も三人勤務だよ!」だの「三人勤務ばかりだら慌ただしくて疲れるもの!」「明日も三人なら休みたい!」と朝から文句タラタラだった。

私は風邪気味のところを激しい生理痛に見舞われて絶不調だった。甲状腺ホルモンが低下気味になると月経過多状態で、甲状腺ホルモンが亢進気味になると月経困難状態になる。どっちに転んでも酷い。Cさんはずっとグダグダ言ってたけど、それどころじゃなかった。

それなのにCさんのグズリは時間の経過と共に激化していった。

Cさん「わち明日、やっぱり休もうかと思って」

みかやん「あらら。体調悪いの?大丈夫?」

Cさん「こないだも三人勤務、今日も三人、明日も三人だら疲れるもの!三人ばっかりやってられないべさ!わちなんかヘトヘトだよ!(何か知らないけどキレてる)」

みかやん「はあぁ?疲れるから?そんな理由で休むの?なんぼパートでも、それじゃあまりに無責任だべさ。昨年は月に22日も働いてた人が言うセリフじゃないよ。いったいどーしちゃったのさ?朝から様子が変だよ」

Cさん「・・・明日、みかやんもEさんも休みだもの、新人が入ったらわちが教えないばなんないべさ!」

みかやん「教えればいいべさ!Cさんが教わったとおり、普段やってるとおりを伝えればいいだけでしょ!」

Cさん「わちなんか年寄りだもの!教わる方だってイヤだべさ!」

みかやん「そーゆー問題でないべさ!何、言ってんの!」

つーかアンタ、勝手に仕事をアレンジして自分の好きなようにやってるから、基本的なやり方をすっかり忘れてしまったんでしょ?アンタがそんなだから頭の足りない愚鈍さん改めUさんが真似して、新人に滅茶苦茶な仕事を教えたりするんだよ!

朝から「三人勤務は疲れる」だ「明日は休みたい」だとグチャグチャ言ってると思ったら、新人指導をしたくないだけじゃん。おまけに都合が悪くなると年寄りになるんだから。

・・・と言おうとして止めた。喧嘩になる。都合悪くなると年寄りになるのは私も同じだし(苦笑)。

全くもう、困った婆さんだよ!と思いながらトイレの蓋を開けて倒れそうになった。便器の中が一面、ミートソースでコーティングされたようになっていた。しかも心無しか酸っぱい匂いがするような感じ・・・もしかしてゲ□っすか?久々に怯んだ。

Zさん「どうかしたんですか?」

みかやん「う〜ん。スパゲティ・ミートゲ□?」

Zさん「えーっ!そんなぁ!うわっ!ダメ!貰いゲ□しそうです〜」

みかやん「や…フロントの人が客の食べ残しを捨てただけかも知れないし。でも何か酸っぱい匂いがするんだよね」

Zさん「フロントの人だって、何かをトイレに捨ててもちゃんと水を流しますよね?ってことは???うわ〜〜〜」

この部屋を出ると、入れ替わりにフロント可愛い人が点検に入ろうとしたので、恐る恐るこの部屋のセットをしたのか聞いてみると…。

「あぁアレ!ミートソースじゃなくて”38”の味噌ラーメンなのさ。コッテリしてるから水を流しながらスープを捨てても、流れきれなくてトイレに残ったりするんだよね。ゴメンね〜」

とのことだ。泊まり客が昨夜食べたラーメンが、暖かい部屋で半日以上も放置され、閉め切ったトイレに残っていた為に、若干酸っぱい匂いがしてきたらしいが、ゲ□じゃなくて良かった。

しかしまぁ、便器にハンパ無〜くついた油の量、ミートソースと見まごう色具合は、いかにも”高カロリー”な感じだった。ダイエット中なので暫く味噌ラーメンは控えよう。というか、ゲ□を連想してしまうので、暫くミートソースと味噌ラーメンは食べられそうもない。
ラブホ329日目:柚子
11:30-18:00 本メイク3部屋+クイックメイク12部屋

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と愚鈍さん改めUさん(30代後半・悪霊憑き)、Sさん(10代後半・初バイト)と私の勤務。

最上階のミストサウナ付きの部屋からスタートとなりイヤな予感はしたが、案の定ミストサウナは使われていて、コーヒーカップには柚子版マーマレードがベッタリと付着していた。

出ばなをくじかれSさんは早くも不機嫌な様子。

柚子版マーマレードは通称「柚子ちゃん」だが正式名はユジャロンで、お湯で薄めて飲んで良し、水で薄めて飲んで良し、そのままマーマーレードとしてパンやクラッカーに付けて食べて良しという優れモノで各部屋に置いてある。

柚子ちゃんが自宅に有る分には重宝すると思うが、ベッドメイク係には厄介なシロモノだったりする。

カップの飲み残しが乾いてベタベタすることこの上ないし、水で流せば残った皮が排水溝に詰まったりもする。そんなモノをテーブルの上やベッドの枕元にこぼされた日にゃベタベタノイローゼになるっつーの。

そこへフロント可愛い人がコンビニボックスの補充に現れた。私がまずフロント可愛い人に「お疲れ様です」と声をかけた。続いてSさんもフロント可愛い人に「お疲れ様です」と言うものだと思っていたら、Sさんは私に「はい。お疲れ様です」と言ってきた。

なぜ私に?

しかも、いつにもまして無愛想で吐き捨てるような言い方。フロント可愛い人もショックを隠せないようで「Sさん、私に対して何か起こってる?(違うよね?)」と、すがるような目で見たのにも関わらず、Sさんは「いえ普通です」とまた吐き捨てた。

Sさん、既にお疲れのようだ。完全に柚子ちゃんにやられたらしい。

昼休みにこのことをそのままEさんに伝えた。

みかやん「というワケでSさんがまたツンデレ喫茶の子になってたんで、フロント可愛い人がお気の毒な状態だったんですよ」

Sさん「うちは普通なんですよ!ところでツンデレ喫茶って何なんですか?」

Eさん「こないだダウンタウンのテレビでやってたよね。”いらっしゃいませ”じゃなくて”何しに来たの?”ってお客さんを睨んだりする喫茶店でしょ?」

みかやん「まさにそれですよ。注文の飲み物を届けて”ごゆっくりどうぞ”じゃなくて”とっとと飲んでさっさと帰れば?”みたいに言うんですよね」

Eさん「メニューをテーブルに叩き付けるように出したりね」

みかやん「客のオムライスにケチャップを一瓶丸ごとかけたり…嫌がらせですよね」

Sさん「うち、そんなこと出来ないですよ!」

みかやん「や、Sさんなら大丈夫。出来てるから。即転職出来るよ(笑)」

Eさん「普段どおりにしてればいいんだもの。Sさんにはラクな仕事だわ(笑)」

Sさん「出来ませんて!そんなことしてたら、うちに友達居なくなります!」

みかやん「いやいや、そーゆー仕事なんだもの。Sさんなら即戦力になってツンデレ喫茶でも喜ばれると思うよ(笑)」

Eさん「Sさんならココよりツンデレ喫茶で働いたほうが稼げるわ。あっと言う間に 店のナンバーワンだよ、きっと(笑)」

Sさん「そんなのうちじゃないですよ!出来ないもん!もーー!」

Eさん「出来てるんだってば(笑)」

みかやん「しかも完璧ですよね(笑)」

ここまで言ったら、Sさんも少しは笑顔で明るい声で挨拶が出来るようになるんじゃないかと思ったり。今のまま、無表情で無愛想に「お疲れ様です」じゃ、言われた方もキツい。折角若いんだからもっと溌剌としていてほしいもの。

つーか、よく考えたらSさんは柚子ちゃんにやられてもやられなくてもツンデレ喫茶状態だったと思う。
11:30-18:00 本メイク4+クイックメイク19部屋

今日はEさん(60代前半・高見沢俊彦似)とCさん(60代前半・元看護師)と私の三人勤務。勤務表上では新人も入れて4人勤務になっているが、新人が入らず結局は三人勤務だ。

度々面接は行われているものの新人が入ってこない。焦って妙な人を入れられるよりも、厳選して頂けた方が有り難いというものだ。今日も24歳のビシッとスーツを着た男性と、ジーンズ姿の20歳の男の子が面接に来ていた。

何度も書くけど、オバばかり集まるとどうも人間関係がギスギスしてくるが、若い男の子が加わることでかなり緩和される。オバ連だって若い男の子には甘いし、若い男の子は仕事を覚えるのに時間がかかったとしても、その後人間関係で問題を起こすような子は殆どいない。

うちの現役お嬢ちゃん達や、その昔お嬢ちゃんだった人達を食い荒らすような男の子なら話は別だけど(汗)うちのCさんが食われるようなこともないだろうし(滝汗)。

そのCさんは、今迄スッピンに坊主頭で爺さんと間違われることもあったが、年明けからずっと奇麗にお化粧をして出勤している。どうやらCさんは、他班のフロント男性(50代前半)に恋してしまったようだ。

私達には痩せ衰えたイジリー岡田にしか見えない男性(失敬)をCさんは照れることもなく「いい男だ」とか「男前だ」とか「別に付き合わなくても茶飲み友達になりたいわ」と言っている。

Cさんが本気と書いてマジと読む状態なのであれば、私達も総力を挙げて応援しなければ。

出動して暫く経ってから4P部屋が空いた。いつもなら頑なに4P部屋のベッドメイクを拒むEさんだが、今回は三人勤務なので二人でベッドメイクするよりはラクってことで渋々4P部屋へ行くことになった。

ベッドが2つ有る4P部屋を優雅に二人で利用されている場合もあるが、今回は食器が4人分、スリッパが4人分あったことなどから、きっちりと4人で利用されていたようだ。その分、散らかり方も激しい。

みかやん「あーあー。4人で使ったんだね」

Cさん「え?この部屋、4人も入れるの?」

Eさん&みかやん「入れるべさ!」

Cさん「まっさか!そしたらやりたいこともやられないべさ!」

みかやん「それでもやりたい人は、やるんだべさ」

Cさん「したって、向こうのベッドから丸見えだべさ!」

Eさん「それがいいんだべさ」

Cさん「まっさか!どーゆーの!?まっさか!どーこに・・・」

Cさんたら今の今まで4P部屋に4人で入れるって知らなかっただなんて。何の為にベッドが2つ有ると思ってたんだか。以前、私が苦心して解説した”コスプレ”のことも、Cさんは未だにちゃんと理解していないようだし・・・。

ラブホ勤めでありながらコスプレも4Pも分からないだなんて…にわかに信じ難い話だが、どうして?と言われてもこれがCさんなのだから(哀)だ。熱心にコスプレや4Pについて説明したところで、私個人の趣味嗜好と思われるのがオチだったりもする。

面倒だし、あまりにも今更なので、今度Cさんに4Pのことを尋ねられたら・・・。

「4Pってのは、マーケティング・ミックスのために用いられるマーケティング・ツールを大きく4つに分けたもので、製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion)の4つだよ。標的市場から自社が望む反応を引き出すために、マーケターはこれらのツールを効果的に組合せる必要があってね…」

・・・とでも言ってはぐらかそう。

間違いではないから。「ふーん。そうだの。マーケティング用語だの」と納得されたら怖いケド。
※本記事には公開当初、不適切な表現がありました。深くお詫び申し上げます。

11:30-18:30 クイックメイク16部屋+リネン折り+ダスター上げ

今日は、Tさん(同い年・ホテルC出身)と愚鈍さん改めUさん(30代後半・悪霊憑き)が早番、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とSさん(10代後半・初バイト)、Cさん(60代前半・元看護師)と私が遅番の勤務。

今回はCさんが私に例の話を振ってきた。

Cさん「愚鈍さん改めUさんだら、また始まったもね。Eさんも”何も知らない新人にやり直しが無いって自慢するならともかく、今更SさんやTさん相手にホラ吹く”って呆れてたわ。先輩相手によく言うよ。結局またSさんやTさんをバカにして、自分の方が上だ!って言いたいんだべさ。悪い癖だもね」

みかやん「癖って言うか…(一緒に悪口を言うと止まらなくなりそうなので軽く切り返す)Sさんは”悪霊の仕業だ”って言ってたよ」

Cさん「ひゃははは!悪霊だとさ!一番いいわ!したらオフダ貼ってやんないばなんないべさ!」

Cさんは”悪霊”という言葉でツボにハマり、私は”オフダ”でツボにハマり、二人して大笑いした後、やはり「あ〜あ〜」とため息をついてしまった。

みかやん「ところで、この部屋、なんか臭くない?」

Cさん「何の匂いだの?わち、鼻悪いからね」

みかやん「アシガ臭(ワキガの足版)って言うか何だろ?」

Cさんが浴室へ向かった後で部屋を見回すと、テーブルの下にフロント陣がセット(ハガシ)の時に回収し忘れたゴミ袋が有り、その中にオカメの顔が描かれた納豆のパックが入っていた。

みかやん「臭いと思ったら、カラになった納豆のパックだったわ」

Cさん「なして納豆だの!ラブホテルで納豆ってことあるかい?」

さっき”悪霊で”ツボにハマったばかりのCさんは”納豆”でもツボにハマり、ずっとヒーヒー言いながら笑ってるのが浴室でこだましていた。それはそれでうるさいんだけど、明るく笑いながら働けるって幸せなことよね。

夕方、フロントイケメン君がセット中の部屋に入った。ベッドを剥がすのを手伝うと、シーツがベットリと濡れていて、シーツの下のおねしょマットには大きな血のシミがついて日の丸状態になっていた。

この仕事をしていて男性と一緒に血の惨状を目撃してしまった場合、同じ女性として私が申し訳ないような気持ちになってしまう。

みかやん「おおお!なんてことでしょう!」

イケメン君「俺、血は気にならないんすよね」

みかやん「この手の血は苦手って男性が多くないすか?」

イケメン君「事前と最中は全く気にならないけど、事後に血で赤く染まった自分のを見ると萎えるっつーか、や…事後だから既に萎えてるし・・・(苦笑)」

Cさん&みかやん「?????」

真面目なイケメン君のことだから、仕事に絡んだ話だとばかり思って聞いていたのに、イケメン君たらなんてことを(照)!

あたしゃ「この手の血は苦手って男性が多くないすか?」と聞いたんであって、生理中のセックスにおけるイケメン君の赤チソについてを質問したわけじゃないですからね。イケメン君の萎えた赤チソなんか想像したくないもの。

と言いながらも、萎えた赤チソが思いっきり目に浮かんできて「コレ、誰の赤チソだろう?」と考えてしまう自分がイヤだわ。

そうじゃなくて!

もしかして笑うところだったんだろうか?私ったら予想外の話の展開に動揺して笑ってあげられなかった。そういや、部屋を出る時のイケメン君の後ろ姿がどこか寂し気だった。折角イケメン君が自分を晒してフレンドリーに振る舞ってくれたのに、迂闊だった。

そこまで晒してくれなくても良かった気もするんだけど・・・。

イケメン君が部屋を出た後、Cさんが「何だって?」と通訳を求めてきた。

けど、この手の話の通訳は前回の、
”フェラチオ事件(http://diarynote.jp/d/26700/20061221.html)”
で懲りているので、適当に誤摩化した。

Cさん、イケメン君、ごめんなさい!あたしゃまだまだ修行が足りません。

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