11:30-18:00 本メイク5部屋+クイックメイク11部屋+ベッドのみ1

今日は、Sさん(10代後半・初バイト)と#さん(60代前半・元美容師)、$君(10代後半・ギター少年)と特大君(20代前半・野球一筋)と私の勤務。

出勤途中で$君と同じ地下鉄に乗り合わせて「今日も特大君と俺とみかやんの組になればいいですね」「そうだねぇ」なんて話をしてたら、クジ引き無しでその通りになった。なんて有り難い。社員さんに感謝感謝。

気を良くして仕事を始めたら、風呂の排水口の目皿がミックスベジタブルとウン○にまみれていた(泣)。

$君「俺はココで初日にウン○に当たったんですよ。特大君もそのうち当たりますよ」

特大君「何でそんな所に…?」

$君「したこと無いんで分からないけど、よく有るんですよ。あそこに、あんなふうに…。ねぇ、みかやん」

みかやん「そう、いつもここにこんなふうに…。こーゆーのに当たった時、Cさんと組んでたらアッサリ代わってくれるから(苦笑)」

シャワーでウン○を流す私を二人は遠巻きに見ていた。いつもの私ならギャーギャー騒ぐところだけど、特大君の手前、冷静を装った。けど、目には涙が浮かんでたと思う。

どうでもいいけど、このお客さん、全然噛んでない。コーンもグリンピースもニンジンもハッキリと原型をとどめたままだ。いつも言ってるけど、良く噛んで食べてよね!ニンジンが目皿の上に残って気持ち悪いじゃないの!

というか、そーゆー問題ではないような…。

気を取り直して、真面目な特大君にカラオケではどんな曲を歌うのか聞いてみたら「自分、カラオケではロードしか歌いません(キッパリ)」という返事。ロードってロードオブメジャーじゃなくて虎舞竜のロードだよね…。

思わず「し、渋いね(汗)」としか答えられなかったけど、さすが硬派の特大君!という感じ。キッパリ言ってたんで、多分13章まできっちり歌えるんだろうね。

その硬派の特大君が、あろうことか$君に「やってる音って聞こえないの?」と質問したではないか。何だか私はモーレツに照れてしまって逆に開き直った。

$君「や、音までは聞こえないっていうか、時々声は聞こえるけど」

みかやん「こないだ$君に”隣の部屋から凄い声が聞こえる”って言ったら、$君てば凄い勢いで風呂から飛び出て来たんだけど、そん時はもう”アンアンアアーン”の”アアーン”の部分しか聞こえなくて、$君、悔しがってさ」

$君「あん時、二回目はバッチリ聞こえましたけどね。ふふふ」

特大君「・・・・・」

どうも特大君が困惑しているようだと思ったら…。

$君と私は、特大君が言った「やってる音」を”セックスをしている時の音”と勝手に解釈してしまったけど、特大君は”ベッドメイクをしている時の音”という意味で言ったらしい。

いやーーーーーん。恥ずかしい。

おかしいと思ったよ。硬派な特大君が「やってる音って聞こえないの?ぐへへ」みたいなことを言うわけがないよね。特大君は「ベッドメイクをしている音が聞こえてお客様に迷惑がかかったりしないんですか?」と言いたかったに違いないもの。

嗚呼それなのに私ったら、なりきって「アンアンアアーン」とか言っちゃったじゃないの。早めに「そうじゃなくて!」とツッコミを入れて欲しかったヮ。でも、硬派な特大君にツッコミを期待しても「不器用ですから…」と高倉健さん風に言われちゃいそうだし…。

ま、長く生きてると、こんなこともありますわな。
11:30-17:00 本メイク3部屋+クイックメイク10部屋

今日は、Uさん(30代後半・悪霊憑き)と#さん(60代前半・元美容師)、$君(10代後半・ギター少年)と特大君(20代前半・野球一筋)と私の勤務。

出動前のクジ引きの時に社員さんが不在で、代わりに有能な電話番姉さんが来てくれたが、クジ引きで#さんと特大君がペアになったりしては悲惨なので、丁重にお断りした。

みかやん「あの…新人さんが居るんでクジ引きはちょっとキツいかなぁって…」

電話番さん「あ!そっか!そーだよね!じゃ、こないだと同じでお願いします」

電話番姉さんがすぐに納得してくれて良かった。お陰で前回の漢(男)メイクの時と同じ組み合わせになり、今日も平和な予感♪

$君「さすがみかやんですよね。あのままクジ引きだったら特大君が悲劇になったかも知れませんからね。断って貰って良かったですよ」

みかやん「いやいや、考えることは同じさ」

$君「俺の友達がココで働きたいって言ってるって話をしたら、偏屈王の奴”男はもう要らない、断れ!”って言ってましたけど、特大君が入って朝の班にも男が入って、偏屈王の思い通りになんかならないってことですよ。いい気味です」

みかやん「何の権限があって偏屈王が”断れ!”なんて言うのか意味分かんないもんね。女子供ばかりより何かあった時、男の子は必ず役に立って助けてくれるんだよ。偏屈王じゃ頼りにならないし、役に立ちそうもないもん」

$君「ホントですよね。あ、でも俺も役に立てるよう頑張らなきゃ」

みかやん「$君も特大君も頼り甲斐があって、あたしゃ今日も安泰だよ。偏屈王はココの男の子のことを”若造”とか”小僧”とか言って目の敵にしてるけど、自分は嫌われ者の偏屈爺さんだって自覚が無いからね。お目出度いよ」

$君「働かないで文句ばかり言ってるから誰にも相手にされないんですよね。あんな奴が何でも自分の思い通りになると思ったら大間違いですよ!俺はあんな爺にはなりたくないです。50近くてアレじゃ恥ずかしいですよ!」

$君&みかやん「ねーーーっ!」

って、また言っちゃった(汗)。私は$君が偏屈王に怒鳴られてるのを一度しか見たことがないけど、私が見てないところじゃ偏屈王は$君にかなり酷い言いがかりをつけ続けて、ちょっとしたゴロツキ状態になっているそうじゃないか。$君も腹に据えかねるものがあるらしい。

偏屈王の真っ当な若者への妬みの矛先が、$君から特大君、朝の新人君に向けられていくと思えば男の子達が不憫だ。何であんな潰れたオヤジに、優秀な若者達が潰されようとされなきゃなんないんだか。そうはさせないわよ!

うわ、また言っちゃった(汗)。わーっ!つるかめつるかめ(焦・うちの祖母のうけうり)!

偏屈王は先輩として立てて貰ってることに感謝すべきと思う。血の気の多い若者が相手なら「何だと、このオヤジ!」と簡単にシメられてしまうだろうに。

こないだ読んだ本には「人を不快にさせる人は比較の対象としては役に立つが、ただそれだけのこと」と書いてあった。ホントに、ただそれだけのオヤジだ。そんな者にムカついてちゃ、折角$君と特大君と組めたラッキーな一日が勿体ない。楽しまなきゃ!

ブラックライトの部屋でベッドを組もうとシーツを広げたら、真ん中に大きなシミが有った。なんじゃこりゃ!と照明を全灯にしたら、綺麗に消えて真っさらなシーツになった。血かシッコかウン○かゲ□のシミか知らないけど、ブラックライトで浮かび上がる。

ラブホQで初めてこの現象を見た時は、事件現場でルミノール反応を見たような、科捜研の女になったような気分だった。

私が職場で「楽しまなきゃ!」と思った時は、いつもラブホQのことを思い出すが、これからはココでの思い出も楽しいものでいっぱいにしたい。ELLEGARDENの細美氏も「楽しむためには”楽しもうとする意思”が必要で、でも必要なものはそれだけなんだね」と言ってた。

私はこの仕事が大好きだ。でも偏屈一派みたいなのが居て度々マイナスの濁流に呑み込まれそうになる。それでも”楽しもうとする意思”を強く持って乗り切ろう。少なくとも昔の私はそんなふうに思ってラブホQで働いていた。初心に返って頑張ろう。
ラブホ454日目:波紋
11:30-18:30 クイックメイク17部屋+リネン折り

今日は、#さん(60代前半・元美容師)とZさん(20代後半・昔の森尾由美似)が早番、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と$君(10代後半・ギター少年)、Sさん(10代後半・初バイト)と私が遅番の勤務。

出勤前にコンビニに寄ったら、シロクマの画像が貼られたガラナ缶が売っていた。前に$君が「元カノに”俺って芸能人なら誰に似てる?”って聞いたら”シロクマ”って答えたんですよ。シロクマって芸能人ですか?話にならない」と言っていたのを思い出して即買いした(笑)。

出勤してすぐ$君にプレゼントした。何も知らずに即買いしたけど、北海道限定版で、通常のガラナはコーラ色なのに、白熊ガラナはサイダーのように透明だったそうだ。

今日はSさんとペアになったけど、どうも以前のようには茶化せなくなっていた。

先日、凹んで泣きながら仕事をしていた私のことを偏屈王に「みかやんムカついてる」とチクった不届き者が居て、それが一段と事を荒立てた。容易にUさんの仕業だと分かるのに、Sさんが「うち、みかやんに疑われてる」と怯えていたことを知って、少なからずショックだった。

それに、信じられないことにSさんはあのUさんと仲良しだ。Uさんは身も心も偏屈王と繋がっていることから、チーム60は”偏屈王とUさんとSさんの3人で1セット”とか”偏屈王+Uさん+Sさん=偏屈一派”と思っていて、Sさんの前では偏屈王やUさんの悪口を言わない。

それでも私はなんだかんだ言ってSさんが可愛い。どんなにEさんやCさんが、Sさんの悪口を言おうとも憤慨していようとも「まぁまぁ、子供のしたことじゃないですか」と宥め賺してきたつもりだし、茶化して遊んで誰よりSさんを可愛がってきたつもりだった。

だけど、やっぱりチーム60の言うとおり、Sさんも偏屈一派の強か者で迂闊なことは言えない相手なのかな?とか、偏屈一派であるからこそ私に疑われていると怯えるのかな?と考え始めると、今までのようには話も弾まない。

すると、目の前でベッドを組んでいたSさんが「うちが気に入らなければ言って下さい!直しますから!」と叫び、ワーッ!と泣いて浴室へ走って行った。

えーーーーーーーーっ!

偏屈王事件の波紋が思わぬところまで広がっていたことに驚いた。というか、私が勝手に疑心暗鬼になっていたことで、幼いSさんを傷つけてしまった。

Sさんにしてみれば「疑われている」と思いながらも必死に私を盛り立てようと話しかけて、のらりくらりと返事をかわす私を見て「やっぱり疑ってる」と思ったのだろう。相手は子供だということを私が忘れてどうする!

取り敢えず「あの…私…最初からSさんのことを疑ったりしてなかったからね!」と言った後、あまりのことにどんな会話をしたのか覚えてない。でも、元々仲が悪かったわけではないので、帰る頃にはいつもどおり世間話をして笑っていた。

Sさんが、私の前で露骨に怒ったり暴れたりするのを何度も見てきた。感情をストレートに表現するのは、私に甘えてくれている証拠だと嬉しくさえ思っていた。けど、泣かれるとは思わなかったのでホントに動揺した。

Sさんが偏屈一派であれ何者であれ、私にとって娘のように可愛い後輩であることには変わりない。べそかかせたりしてゴメンね。私も、もっと大人になるから許してね。

物凄く動揺したけど、Sさんと決裂したまま帰ることにならずに済んで良かった。

画像はSさんの脳内メーカー。子供心に悩みをいっぱい抱えているのでしょう。
ラブホ453日目:脳内図
11:00-18;00 クイックメイク21部屋+リネン折り

今日は、Sさん(10代後半・初バイト)とUさん(30代後半・悪霊憑き)が遅番、Cさん(60代前半・元看護師)と$君(10代後半・ギター少年)、Zさん(20代後半・昔の森尾由美似)と私が早番の勤務。

出勤すると、坊主頭で、タンクトップから筋肉でムキムキの肩と腕と胸毛を出し、その上にベッドメイク係用のエプロンをした30歳前後の男性が居た。腕にはタトゥーが施され、インパクト大だ。朝の班に入った新人さんだが、後に我が班にも入るらしい。

休憩室に入って「見た?見た?朝の班にすんごい人が入ったの見た?」と聞いてみたが、誰も見ていなくてガッカリだよ。

Zさんと組んだ日は恋の話が多い。Zさんには最近、お気に入りの年下くんが居るそうだ。

みかやん「その後、年下の男の子とは何か進展あったのかな?」

Zさん「ぜーんぜん何も無いんですよ〜。たまに寝るぐらいで…」

みかやん「・・・・・」

Zさん「え?あれっ?たまにメールぐらいなんですけど?」

みかやん「ごめん!”たまに寝るぐらい”って聞こえて怯んじゃった」

Zさん「そんなぁ!”メール”ですよ!私”寝る”なんてサラリと言えませんよ〜」

「だよね!」と二人で大笑いした。清楚で可憐なZさんに「寝る」だなんて言葉は似合わない。途中で会ったX君にも教えて、また笑った。

その後、IKKO似のフロント女子が、偏屈王の苦情を社員さんへ申し入れたことをZさんから聞いた。元々ベッドメイク係のZさんや私は代行でフロントをする程度だが、フロント女子は偏屈王の魔の手から逃れられない。

耐え難きを耐え忍び難きを忍んでも容赦なく続く偏屈王の攻撃に、堪忍袋の緒が切れたのだろう。フロント女子があまりに不憫で、Zさんも私も胸が張り裂けそうだった。偏屈王は若いフロント女子の手に負える相手ではない。社員さんへ訴えて正解だったと思う。

みんなを代表して、勇気を出して社員さんへ苦情を入れてくれてありがとう>フロント女子

昼休みに作業室へ降りると、朝の班の皆さんがリネン折りをしていて、その中には今朝見かけた新人さんも居た。強烈な個性を放っているので黙っていても目立つ。休憩室へ入ると、待ってました!と言わんばかりに$君が私に声を掛けてきた。

$君「見ましたよ!朝の新人さん!肩幅も胸板も筋肉も物凄く立派なのに、立ち上がったら小さいんですよね。ぷっ!ふはははは!」

みかやん「小さいっつっても私よりは大きかったから160以上はあると思うよ」

Zさん「なんて言うか、噂以上に目立ちますよね。あーゆー人、普段はどんな仕事をしてるんでしょう?」

$君「ムキムキな割に物凄く色白ですよね」

みかやん「そうそう!私も気になった!あー見えて鳶やトラッカーじゃなくて事務職だったりしてね」

Zさん「あの人、いったい幾つぐらいなんでしょう?」

Zさんは新人さんを30歳と読み、X君は28歳、私は29歳と読み、賭けに勝ったのは私だった。かつて、こんなにも話題に上った新人さんが居ただろうか?みんな興味津々だ。(後にこの新人さんは我が班に入り”アニキ旋風”を巻き起こしてくれることになる)

17時からリネン折りをすることになり作業室へ下りると、朝の超ベテランさんが私服姿で残っていて「やっとみんなの分、出したから♪」と言って、みんなの分の”脳内メーカー”をプリントしてファイルして下さっていた(喜)。

私あたりは「今度の休みは、どの友達と何して遊ぼう」としか考えてないことが丸分かりだし(画像参照)、Cさんの脳内は”嘘”ばかり、痩せの大食いのEさんの脳内は”食”ばかりで、思わず大笑いした。

結局、リネン折りそっちのけでみんなの脳内メーカーを見て、妙に納得したり笑ったりして、会社には申し訳ないけど終わりよければすべてよしってことで、楽しい一日だった。
11:30-18:00 本メイク3部屋+クイックメイク10部屋

今日は、Uさん(30代後半・悪霊憑き)と#さん(60代前半・元美容師)、$君(10代後半・ギター少年)と特大君(20代前半・野球一筋)と私の勤務。組み分けはクジ引きではなく、社員の二宮和也似氏が決定して下さり、私にとっては有り難い組み合わせになった。

$君「やっぱりUさんや#さんには新人を任せられないってことでしょうかねぇ」

みかやん「どうだろうね。取り敢えず私が社員なら彼女らには任せない」

$君「俺なんかUさんにも#さんにも仕事の件で嘘ばかり教えられてマジ酷い目に遭いましたからね。特大君、俺の経験から言ってEさんかみかやん以外には仕事の話は聞かない方がいいですよ。嘘を教えられる可能性大ですから」

特大君「はい。わかりました。そうします」

$君「いやいや、俺なんかに敬語は使わないで下さいよ〜」

そんな話をしながらベッドを組む$君と特大君を見ていて、X君と辞めたP君の一度だけのベッド組みや、ラブホPでの7号君&8号君のベッド組み、ラブホQでのO君とY君のベッド組みを思い出して懐かしい気持ちでいっぱいになった。

やっぱり漢(男)メイクはいいよねぇ。久々に見たけど、組み終えたベッドにも張りが有るっつーか、なんつーか…気がついたらウットリ見とれていた。

その後もトシが近い彼らは、使用済みスキンや血のついたものなどエログロい物を見る度、男同士のはしたない話に花を咲かせていたようだ。$君も特大君のような後輩が入ってきたことや、漢メイクが出来ることを喜んでいるようで、何だか私も嬉しくなった。

特大君の仕事をチェックするが、2日目だというのに殆どノーミスで、たまに「ここがちょっと…」と注意をしても「はい、分かりました」と答えるだけで、その辺の妖怪と違って絶対に言い訳はしないし、間違っても悪態などついたりしない。

本当にデキる子というのは、こういうものだ。

こないだ読んだ本には、

「有能な人間は絶対に言い訳はしない。言い訳を聞かされる立場になっても怒ってはいけない。それが無意味なことだと理解しない人間に出会ってしまっただけのことだ。気の毒な人だと寛容に受け止めよう。腹を立てるのではなく、自分が言い訳をしなくて良かったと思おう」

と書いてあった。

私は恥ずかしいことに、#さんの言い訳や悪態には猛然と立腹した。言い訳すればするほど”自分は無能だ”と言ってるようなもんだ「私のせいじゃない」なんてセリフは最も恥ずべきだ…と分かっていても腹の虫が治まらず、そして悲しくなった。

何をやってたんだか…私は…(苦笑)。もしも特大君にも言い訳をされていたら「どいつもこいつも言い訳ばかりしやがって!」と、また憤慨していたに違いない。いつの間にかココでも言い訳を聞かされる立場になっていた。次回からは寛容に受け止めよう。

午前中は特大君に本メイクを教えている間に、$君が他の仕事を全て引き受けてくれたので大助かりだったし、午後からのクイックメイクで私が風呂やトイレの掃除をしていて手が離せない時は、$君が特大君の面倒を見て協力して仕事をしていてくれた。Uさんや#さんより安心して任せられる。

この四ヶ月半ぐらいで$君も立派に成長しているじゃないか。偏屈王も$君が若い男というだけで目くじらを立てたり辛く当たってばかりではなく、こういう面もちゃんと見て評価してあげればいいのに…。

特大君はX君の大学の先輩で、どおりでデキる子だと思ったわよ!という感じ。顔は真ん丸だけど、眉毛と目がKAT-TUNの田中君似だ。硬派な印象で口数は少ないが、時々可愛らしい笑顔を見せてくれる。

その笑顔に、心の中で「キミがデキる子で本当に良かったよ。ありがとう、田中君!」と思いながら微笑み返した。

漢メイクは私にはとても微笑ましい。
11:30-18:00 クイックメイク15部屋+ベッドのみ1部屋

今日は、Uさん(30代後半・悪霊憑き)と$君(10代後半・ギター少年)、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と特大君(20代前半・野球一筋)と私の勤務。

今日から我が班に特大君が加わった。身長183センチ、体重90キロの大型新人だ。今日一日、Eさんと私で仕事を教えることになった。

特大君は子供の頃から大学卒業まで野球をしてきたそうで礼儀正しく、体育会系上がりだけあって先輩への気遣いのツボも心得ている上、仕事を覚えるのも早く、初日だというのに殆ど手が掛からない。

久々にデキる子が入ってきてくれて有り難い。

気を良くしていたら、用も無いのに偏屈王が部屋に乱入してきて、Eさんに”俺は偉いんだ。だから俺に紹介しろ&俺を紹介しろ”的なノリで迫り、Eさんも渋々ながら敢えて簡単に事務的に紹介した。

それでも満足したのか偏屈王はすぐに部屋を出て行った。”俺は偉いんだ。挨拶しとけ!”と言わんばかりに特大君に挨拶をさせて、目的は果たしたのだろう。

しかし、やはりEさんの簡単な紹介が気に入らなかったのか、すぐにまた部屋へ来て、偉そうに「3部屋連続、清掃ボタンが押されていない!」とケチをつけてきたので、Eさんに「今日はモニターのリモコンを貰ってないから、ボタンが押せたか確認出来ないんだわ!」と反撃された。

清掃が終わっても清掃ボタンが押されたままでは、フロントの人の点検に差し支えるが、清掃ボタンが押されていなくてもフロントの人にはさほど影響は無い。清掃ボタンの接触も悪い為あまりに日常的に頻繁に起こることなので、目くじらを立てるようなことでもないのに。

昼休みに入る直前には「みかやん!特大君に俺の席、教えといて下さい!」と言ってきた。絨毯の上にテーブルが置かれただけの休憩室のどこが偏屈王の指定席なんだか。他の人は皆、休憩室に入った順に適当に座っている。

それでも席にこだわりたいなら、花見や運動会の時のように早朝から席取りでもしておいたらどうだろう?偏屈王が、どのような根拠で”俺は特別扱いされて当然の人間だ”と思っているのか、謎は深まるばかりだ。

あの手この手で新人の前で偉そうに振る舞いたいらしいが、実際は偉い要素が無いので言動がいちいち幼稚だ。Uさんと同じで、ほんっとに似た者同士だと思う。

自ら偉そうに振る舞う人に限って大した人物ではない。偏屈王が本当に凄い人や偉い人であれば、周りの人間が黙ってはいないはずで、Eさんだって「この方こそ我が班に君臨する偉大な偏屈王様で…云々」と偏屈王を讃えたはずだ。

でも、偏屈王がこんな姿を見せてくれるお陰で、私は新人の前で似たような恥ずかしく痛々しい言動をせずに済むのは、有り難いことだ。

私がフロントの時は、黙って清掃ボタンを押してあげよう、部屋のテレビがモニターに切り替わってなかったらフロントの持つリモコンで切り替えてあげよう。そして、フロントの人がそうしてくれた時は「ありがとう」と言おう。

小さなことだけど、その方が断然気分良く仕事が出来る。当たり前のことでもあるんだけど、改めて気付かせてくれてありがとう>偏屈王。

特大君は、うちの夫(189センチ92キロ)と体型が似ている為、夫と一緒にいるような気分や自宅に居るような気分になって、夫に呼びかけるように「あのさぁ」とか「ちょっと」と言いかけて口ごもった。油断したらぞんざいな口のききかたをしていたかも知れない。

それでも三たび偏屈王が滑稽な姿を見せてくれたお陰で、私は特大君の前でみっともない言動をせずに済んで本当に良かった。いつか尊敬される先輩になれるよう努力しつつ、まずは慕われる先輩を目指そう。

今日、読んだ本に、

「自分は特別だと考えている人は、小さなことにこだわり、物事が思ったとおりに運ばないと苛立って不安になる。人を罵ることにも罪悪感を感じない。謙虚さを失った人が人の信頼を得るのは難しい。このことから、謙虚さを失わず、身の回りのことに感謝するということを学ぼう」

というようなことが書いてあった。はい、学ばせて頂きましょう。明日からは出来るだけみんなに感謝しながら過ごします。
※偏屈王シリーズも多分これでお終いです。毎回、道徳的に考えて相手側に非が有るというのに、こちら側ばかりがイライラしたり凹んだりして、当の相手側は不作法な振る舞いや失礼な態度をとり続けても平常心では割に合わないということに、このころようやく気付き始めました。

11:00-18:00 クイックメイク17部屋+リネン折り

今日は、Sさん(10代後半・初バイト)と$君(10代後半・ギター少年)、Uさん(30代後半・悪霊憑き)とZさん(20代後半・昔の森尾由美似)が遅番、妖怪#さん(60代前半・元美容師)と私が早番の勤務。

昨夜、友人Y君から「明日のライブに職場のオバハンでもいいから誰か連れてきてくれ」と依頼があり、我が班唯一のギタリスト$君に声を掛けた。人を誘うのは大の苦手だが、頼まれると意外と出来るもんだ。出動前にY君とM君へ電話してバタバタした。

こんなふうに煮詰まった時に親しい友人の声を聞くとホッとする。気持ちが明るくなったところでX君に会った。

みかやん「昨日、我が家の方で花火大会の音が轟いてたんだよね。でも札幌の花火大会ではないようで…昨日はX君の誕生日だったから、X財閥でお祝いの花火を上げたんだろうと思ったよ。さすがX財閥だよね!」

X君「あはは!それは無いですよ!で?いくつになったんだっけ?」

みかやん「えーっ?高校も大学もダブってないなら普通に21歳じゃないの?今まで二十歳だったわけだし」

「そうですよね」ってX君は何を言ってるんだか。何で自分のトシを私に聞くかなぁ。だから「お爺ちゃん」って言われるんだよね(笑)。

Uさんや妖怪#さんのようないわゆる敵方と組む時は、楽しかったことや笑えたことを思い出しながら仕事をするわけで、この時もX君を思い出して笑いながら浴室に入って笑えなくなった。

浴槽の底がピンク色のロウだらけで、丸い小さな排水口はロウで詰まっていた。

ゴム手袋をして底のロウを掻き集め、排水口のロウを穿りだしながら「こーゆーのはソレ専門のラブホのア○ファインでやってほしいわ。あそこはベッドメイク係の時給もハンパなく高いらしいけど、うちらは一般的な時給なのよね」と思った。

妖怪#さんも床のロウ取りに追われ、私は更にトイレのロウ取りや洗面所の床のロウ取りに苦しめられた。こんなに嫌がらせのように、部屋中をロウだらけにしなくたっていいじゃないの。もう、どんだけ〜。

帰りは、一緒にライブへ行く$君を待ちながら、フロント色っぽい人と話をした。

みかやん「偏屈王が”$君の仕事ぶりはAとBのフロント共通の問題”だとか言ってたけど、そうなの?」

色っぽい人「そんなこと言ってるの?聞いたことないよ。悪いけど、$君より妖怪#さんやCさんやUさんの仕事ぶりの方がよっぽど酷いと思う。申し訳ないけど、点検の後に何回か指摘させてもらったもん」

みかやん「でしょう!私も点検の時いつもそう思ってた」

色っぽい人「それって偏屈王の$君に対する個人的な恨みか何かじゃないの?AとBのフロントで共通の問題って言ったら、偏屈王のこと以外ないもの!」

みかやん「だよね!偏屈王の方がよっぽど問題だよね。フロント女子もボヤいてた」

色っぽい人「偏屈王なんかに絡まれたら、ボヤきたくもなるし辞めたくもなるって。自分じゃクッソも仕事しないで、文句ばかり言って、どうでもいいことに物凄くうるさくて、忙しい時にいなくなるし…。私も毎回”やってられない!”と思ってるからね。ホント冗談じゃない!」

やっぱりねぇ…フロントの人の意見を聞いてみて正解だった。

そこへ遅番の$君が仕事を終えて出てきたので、M君と待ち合わせてライブ会場へ向かった。ずっと凹んでいたので、今夜は久々のライブを楽しむぞ!と気持ちを切り替えた。
11:00-18:00 クイックメイク13部屋+ゴミ袋折り+ダスター運び

今日は、CさんとUさんが遅番、EさんとZさん、$君と私が遅番の勤務。

$君も「あの後いったいどうなってるんですか?」と心配してくれたので、偏屈王2〜6の話をしたが、さすがに面倒臭くなってきた。ところが、$君までマシンガンバッシングを始めたので軽く驚いた。

「あのオヤジが気に入らないのは俺なんですよ!俺に言えばいいのに、みかやんに怒鳴ったりして、男らしくない!実際みかやんに反撃されてタジタジじゃないですか。弱い犬ほどよく吠えるってやつですよ!俺との直接対決から逃げただけです」

「前に俺の友達がココで働きたいって話をしたら”男は要らない。断れ”って言ったんですよ。決めるのも面接して採用するのも社員さんなのに!ココに男が増えたら誰も自分を相手にしなくなるからじゃないですか。当然そうなると思いますけど、つーか今も相手にされてないじゃないですか!」

「前からあのオヤジの俺に対する異常な妬みのようなものを感じてたんですよ。若い男ってだけで嫉妬したいんじゃないんですか?あのオヤジは生涯独身決定ですね。しかも絶対、包茎ですよ」

「Uさんも見るからに基地外(当て字)みたいで気持ち悪いですよね。気持ち悪い者同士、マジお似合いですよ。一生やってろ!って感じですね。あ、Uさんが俺を誘ってきたことがあったんで、そのことでもあのオヤジは俺に嫉妬したんじゃないんですか」

「ホントにもういやらしくて気持ち悪くて最悪なオヤジですよ。牛乳飲んだ後に納豆食ったような胸具合の悪さです。今度から”ミルク納豆”とでも呼んでやりますか」

出た!包茎!久しぶりに$君から包茎という言葉を聞いた。しかも「牛乳飲んだ後に納豆食ったような胸具合の悪さ」って。たまらずツボにハマって大笑いした。

$君「そう言えば、Sさんが”どうしよう!うち、みかやんに疑われてる!怖い!”って言ってましたよ。納豆オヤジに”ムカついてる”ってチクったのを自分だと思われてるんじゃないかって心配してました」

みかやん「いやいや、状況的にUさんしか居ないもの。逆にSさんだったら良かったのに…と思うよ。Sさんなら相手は子供だと思えば諦めもつくし」

$君「俺も”みかやんがSさんを疑うわけない”って言ったんですけど、Sさんはもう”怖い!怖い!”って」

みかやん「若年性怖い怖い病だからね。仕方ない(苦笑)つーか、ミルク納豆も若くてイケメンだったら、私もこんなに嫌な思いはしてなかったと思うんだよね。やっぱり若い男に甘いのかな?」

$君「そんなことないですよ。いくらイケメンだったとしても、あの性格じゃみかやんが相手にするわけないじゃないですか」

途中、X君に会って”ミルク納豆”の話をして三人で大笑いした。ようやく大声で笑えるようになった。この1週間余りで体重3.5キロ減、恐るべしミルク納豆ダイエットだ。でも、リバウンドが怖い。
ラブホ448日目:偏屈王6
11:30-18:00 本メイク4部屋+クイックメイク12部屋+ベッドのみ1

今日は、Sさん(10代後半・初バイト)と妖怪#さん(60代前半・元美容師)、Uさん(30代後半・悪霊憑き)と私の勤務。

昨日、Eさんに「渦巻きにもUさんにも、もう関わらなくていいからね」と言って貰えて、肩の荷が下りたというか、本当に気持ちが楽になった。

帰宅して、たまたま読んだ本に「人を不快にさせる人の言葉を重く受け止めてはいけない。そんな人達のために、気を遣ったり、時間を割いたり、悩んだりすることはない。奴らは人の注意を引き、それをエサにしている。くだらない奴には関わるな!」と書いてあった。

昨年、辞める前のDさんも私に全く同じようなアドバイスをしてくれたことがあったが、その時の私はあまりにもUさんに対して憤怒していて、折角のDさんの言葉が胸の奥まで響いていなかった。

Dさん、ごめんなさい&その節はありがとうございました。今になってようやく貴女の言葉を感得出来るようになりました。

不要な摩擦を避けるため、口は開かず、ただ目の前の自分の仕事を一生懸命するのも、それはそれで清々しい。

晴れがましいような気持ちで今日最後の本メイクをしようとしたら、浴槽が傷だらけのショボい風呂に当たり、あろうことかソレにペンキが塗られていた。明らかに素人仕事のペンキ塗りで、ペンキの量が偏っていたり表面がガサガサだったり、ゴムパッキンにもペンキが塗られているではないか。

改装前のラブホQでも、フロントF氏が浴槽にペンキを塗っていたが、いま思えばアレはプロの技だ。

それは良いとして、ペンキを塗られたのは昨日あたりらしく、それを一晩じゅう窓あけっぱで乾かしていたようで、浴室の隅々や浴槽の角や備品の付近で、様々な種類の蚊や蛾の死骸が無数に折り重なっていた(泣)。それはもう標本が出来る程。

これがクイックメイクだったら「勘弁して下さい」とフロントへ泣きついていたが、残念ながら本メイクなので時間はタップリ有る。半泣きでシャワーのお湯を掛けて蚊と蛾を完全に葬り、それから本メイクを開始した。

昼休みで階下へ降りると、他の班のフロント女子が偏屈王渦巻きバッシングをしていた。

「自分じゃ何にも働かないで、私にアレしろコレしろうるさくて、言われたとおりやってもダメ出しばかりで、自分だけの勝手な仕事のやり方を私にも押しつけてきて、やってられません!あのクソオヤジ、何とかして下さい!」とのことだ。

「そうでしょう、そうでしょう。よ〜く分かるよ」と話を聞いてあげた。

昨日までは偏屈王渦巻きとUさんのことで食欲が無かったが、今日はさっきの蚊と蛾のショックで食欲が失せた。

最近は無益な啀み合いを避けるため、昼休みは静かに読書をしている。随分前に読み始めて読了していなかった”良心をもたない人たち”を読んでいたら、Sさんに「何の本ですか?」と聞かれた。

「これはサイコパスについて書かれた本で、良心を持っていないために何度他人を傷つけてもへっちゃらで、ハッキリと悪意を持って他人を攻撃したにも関わらず第三者には自分が被害者であるように演じるのが得意だったり、うだつの上がらない男を手玉にとって味方につけるのが得意だったり、平気で嘘をついて追い詰められたら逆ギレする…みたいな、悪魔のような女の話」

と言おうとしてやめた。それじゃまるっきりUさんと偏屈王渦巻きの話じゃないか。だけど、読めば読むほど、本の中のサイコパス達が見事にUさんとダブる。

やっぱり、Uさんに比べたら渦巻きなんかは単に偏屈なだけで、可愛いもんだ…でもないか。
※そんなこんなで更新が遅れておりましたが、お陰でいろんなことに気付きました。

11:30-18:00 クイックメイク17部屋+本メイクの食器戻し

今日は、Uさん(30代後半・悪霊憑き)と妖怪#さん(60代前半・元美容師)、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と私の勤務。

ずっと会ってなかったEさんにも、ようやく偏屈王1.2.3.の話をしたら、EさんもちょっとしたCさん状態になった。

「結局はまたUさん絡みなんだもんね。Uさん、これで何回目さ?余計なことばかり言って口を開く度にみんなを傷つけて。こうなったら基地外(当て字)だから仕方ないじゃ済まないわ!私だってもうUさんに注意するのウンザリだもの!」

「Uさんて、あの顔でよっぽどアッチの方が上手なんじゃないの?だから渦巻き君も手放せなくて庇うんでしょ。ベッドの上だけで語ればいいものを職場で言うから、こうなるのさ!」

「Uさんだったら、他人を傷つけたり馬鹿にしたりすることしか言わないくせに、喋るの大好きだからね。みかやんはもうUさんとは縁を切るしかないわ。みかやんが羨ましくて妬ましくて仕方ないんだわ。放っておかないと命を取られるよ!冗談じゃなくて」

「ライターの件から変だと思ってたけど、渦巻きは自分が点検の時に楽したいからって、自分のフロントの仕事を何でもかんでも私達に押しつけてるだけだわ!私達に仕込んでおけば自分が楽になるもの、必死にもなるのさ。間違いないわ!」

「渦巻きにもUさんにも、もう関わらなくていいからね!ここまでなったら、本当にどうしようもないもの。無理だわ。みかやん、ずっとお昼も食べてなかったでしょ、可哀相に。もういいからね。偏屈オヤジや基地外婆相手によく頑張ってたわ」

Cさんのマシンガンバッシングよりパンチが効いてるかも(汗)

というか、ドライな人だと思ってたEさんに優しい言葉を掛けられてジーンとした。「もういいからね」の一言に物凄く救われた。昨年はUさんのことでEさんと衝突したけど、Eさんとはぶつかって分かり合えて本当に良かった。

EさんもCさんも頼もしい年長者じゃないか。今までずっと、勝手なことばかり言って、生意気なことばかり言って、本当にゴメンナサイ。

笑ってるのか泣いてるのか分からない顔を隠すため、風呂へ逃げた。

帰る間際に部屋係をしていたら、電話の受話器にスッポリとスキンが被せられているのを発見した。

みかやん「Eさん!見て下さいよ!またスキンで悪戯してる人が居るんです」

Eさん「あはは!よく気付いたね。そんなにキッチリ被せられてたら見えないもの。こないだも、そんな悪戯してた人いたよね」

みかやん「はい。こないだは風呂の蛇口でした」

Eさん「だけど…何なの?受話器にスキンを被せて、アソコに受話器を入れて遊んでたってこと?ええ?こんなの入るの?」

みかやん「入っちゃうんじゃないんですかねぇ。試したことが無いんで分かりませんけど。だからと言って、こないだは風呂の蛇口で遊んでたってことではないですよね?」

Eさん「あはは!なんぼなんでも、それは無いわ。風呂の蛇口は入らないでしょ。だって、あの蛇口は幅7〜8センチもあるもの。体勢的にも無理無理。どうやって入れるのさ!(笑)」

みかやん「ですよね〜(笑)」

物凄く久しぶりに笑った気がした。
※こんなことが続いていて更新が遅れていたということです。
もう立ち直りましたけど。

11:30-18:00 本メイク2部屋+クイックメイク14部屋

今日は、Cさん(60代前半・元看護師)とSさん(10代後半・初バイト)、Uさん(30代後半・悪霊憑き)と私の勤務。

ココには「組みたくないと思った人と組んでしまう」というジンクスが有るので、やはりUさんと私が組むことになった。Uさんも一言も喋らないし、私も喋らない。ただひたすら黙々と仕事をした。

偏屈王3の昼休みに、偏屈王渦巻き君に「私は落ち込んで凹んで泣いていたのに、誰が私を”ムカついてる”なんて言ったんですか?」と聞いたら、「風の噂」だとか「私に免じて忘れて下さい」と戯言が返ってきた。

犯人捜しをしたところで解決にはならないと分かってはいても、風の噂って何?なんでお前に免じなきゃなんないんだよ!って感じで、あまりに不毛だった。

もしも私がUさんだったら「渦巻き君、もう庇ってくれなくていいの。私のために迷惑かけてゴメンね。みかやん、ごめんなさい。犯人は私なの」と正直に詫びる。だけどUさんは、渦巻き君に庇われて渦巻き君を隠れ蓑にして、陰で私を嘲け笑ってるんだろう。

なんて素敵なカップルなのかしら。羨ましいぐらい歪んでいるわ。

Uさんに対しては、私なりに距離を置いたり時間を置いたりして、最終的に歩み寄ることを考えていて、わりと最近になってようやく普通に会話が出来るようになっていたところだ。

だけど…世の中にはどうしても分かり合えない人が居るってことだ。もう無駄な抵抗はやめよう。

昼休みに階下へ降りたら、フロント二宮和也似君がソーッと私の元へ来た。

二宮和也似君「あの…あまり凹まないで下さいね。僕も最初は怒ってるのかと思いました。その…見た目が…」

みかやん「こーゆー顔なんです。すみません(泣)」

二宮和也似君まで酷いよ(涙)

でも「僕も」ってことは、その場合は「偏屈王渦巻き君も」とか「Uさんも」とか「偏屈王渦巻き君もUさんも」って意味?どうでもいいけど、また余計なことを社員さんにまで吹き込まないでくれ。

ますます凹んだ。

昼休みに辞めたTさんからメールがきた。別のラブホで元気に頑張っているそうだ。DさんもTさんもココを辞めて、今は別のラブホで働いているが、二人ともとても充実していて、毎日楽しくラブホワークをしている。

何となくだけど…好きでこの仕事を続けてるけど、ココじゃないのかな?と思えてきた。

でも、”逃げの転職は上手くいかない”って、よく言うよね。結局は同じような酷いことが起こって同じように苦しんで、今ここで何を学ぶべきかということに気付かない限り、何度でも繰り返されるって、よく言うよね。

でもでも、良識も誠意も通じなくて世の中にはどうしても分かり合えない人が居るってことは、よ〜く分かったから”逃げ”じゃないと思いたい。

でもでもでも、もう一歩踏み込んでよく考えろ!ってことでしょ?自分の物事の捉え方とか気の持ち方とか…。

でもでもでもでも、あたしゃ頭悪いのよね…。

嗚呼どうすりゃいいんだ。助けて>X君

ふと、ラブホQ時代に煮詰まっていた時に、美容師のエ□ヒ□キ君が「みかやん、今が踏ん張りどきだ!踏ん張れ!踏ん張れ!」と言ってくれたのを思い出した。

気分的には「パトラッシュ、疲れたろう。僕も疲れたんだ。何だかとても眠いんだ。パトラッシュ…」だけど、も少し踏ん張ってみっか。
11:30-18:30 クイックメイク13部屋+リネン折り

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と妖怪#さん(60代前半・元美容師)が早番、Sさん(10代後半・初バイト)と$君(10代後半・ギター少年)、Uさん(30代後半・悪霊憑き)と私が遅番の勤務。

一応、Uさんにも渦巻き君に言われたグラスの件と冷凍庫の件を伝えなければならない。注意しなければならないのは「どうせ渦巻き君から聞いて知ってるでしょ」とか「アンタのカレシにゃムカつくわ」というニュアンスを漂わせないということだ。

説明を始めると凹みきっているせいか、ムカつくどころか泣きそうで「この女の前で泣いたりしたら敵の思うつぼ」と自分に言い聞かせた。説明を続けると、Uさんも「クイックメイクの時も?」と聞いてきた。誰もが抱く当然の疑問だ。

みかやん「うん。私も同じ質問をしたら”だからB班はレベルが低いと言われるんだ”とか”よその班へ丁稚に行け”って言われちゃって」

Uさん「え〜?そんなこと言うの〜?」

みかやん「うん。でも、よその班でやってるなら仕方ないよね」

感情を交えず淡々と説明を終えた。何部屋目かのベッドメイクをしていると、渦巻き君が「みかやん!あなた、私に対してムカついてるって話じゃないですか!陰でゴチャゴチャ言わないで、言いたいことがあるなら私に直接言って下さい!」と怒鳴り込んできた。

早速Uさんから聞いたらしい。だけど私は涙を堪えていただけで、ムカついてなんかいない。それに仕事中に個人的な用件で怒鳴り込んで来るとは何事だ。すっかり調子に乗りやがって。このクソオヤジをのさばらせてなるものか!と反撃に出た。

冗談じゃない。偏屈王1の日は仕事を教えて頂く側として黙っていただけだ。

「こっちの台詞だわ!前から私のことを”若い男に甘い”とか”何回注意しても聞かないから$君のことは諦めた”とか言ってるって話でしょ!それこそ陰で言わないで直接私に言ってほしかったわ!漠然と”$君の仕事を見てやってくれ”って言われても、動きようがないもの!真意も知らされずに曖昧な指示されて、挙げ句に”丁稚に行け”って?こっちが怒鳴り込みたいわ!」

この際なので偏屈王1と偏屈王2の日の胸の内を洗いざらい話した。

渦巻き君はしどろもどろになりながらも、社員さんの指示ではなく独断でしたことだと認め「あなたは妖怪#さんをどうこう言いますけど、私達フロント陣にすれば妖怪#さんより$君の方が問題なんです。$君はAとBのフロント共通の問題です」とのたまった。

そんな話は聞いたことがない。どう贔屓目に見ても仕事ぶりは妖怪#さんより$君の方が上だ。しかし議論している暇は無い。渦巻き君もコメツキバッタのように「すみませんでした」と頭を下げるので中断した。

渦巻き君が去ってから、Uさんにも反撃した。

みかやん「酷い。私、こないだからずっと落ち込んで凹んで泣きながら仕事してたのに、いったい誰が”ムカついてる”なんて言ったんだろ?酷すぎない?こんなに凹んだこと無いってぐらい凹んでたのに。誰なんだろ?」

Uさん「だ…誰も…言ってないと思う」

お前しかおらんだろ!エレベーターホールへ使用済みダスターを置きに行った時に、渦巻き君に会って「みかやんムカついてる」と言ったとしか考えられない。

昼休みの休憩室で渦巻き君が「本当に申し訳ありませんでした。でも私は”丁稚に行け”とか”若い男に甘い”って冗談で言ったつもりでしたし、さっきも怒鳴り込んだつもりはないんですよ」と言ってきた。

あんだけ真顔で怒鳴り倒しておきながら「冗談」?あの剣幕で怒鳴り込んだつもりもないって?ボケとんのか?

議論は続いたが、また渦巻き君が能書きを並べ始めて論点がズレてきたし、Uさんを庇って口を割らないので「お話は分かりましたから」と言って中座した。

外へ出て怪君に電話して休憩室へ戻ろうとしたら、Uさんがフロントに居て、私を見たフロント二宮和也似君が「あ、戻って来た」と言った。

何の騒ぎか知らないけど、電話してきただけじゃん。それともまた「みかやん、ブチギレて帰ったみたいです」ってガセネタ流したのかい?いい加減にしてよね。屁と火事は元から騒ぐって言うから「私が渦巻き君にチクリました」って言ってるようなもんだよ。

帰りに$君が「みかやんらしくないですよ。元気出して下さいね」と声を掛けてくれたのが救いだった。
11:30-18:30 クイックメイク14+ベッドのみ1+リネン折り

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と妖怪#さん(60代前半・元美容師)、Uさん(30代後半・悪霊憑き)とSさん(10代後半・初バイト)が早番、Cさん(60代前半・元看護師)と私が遅番の勤務。

早番の人達が出動して休憩室に二人になったとたん、Cさんが「屋上飲み会の時、わちがX君とアンタのことを言ったの気にしてるんでしょ。ゴメンね。わち、古い人間なもんだから…。アンタ気にしてたべさ。ゴメンね」と謝ってきた。

X君と私のことより、Cさんの「妖怪#さんが可哀相。だって年寄りだよ」という発言の方を気にしてたけど、Cさんのこんな素直な所が好きだし、見習わなければ!と思っていることなので、屋上飲み会のことは綺麗サッパリ忘れることにした。

なんだかんだ言ってCさんは憎めない婆さんだ。付き合いが濃くて長い分、私の扱いも上手いお陰で楽に付き合える。時に意地っ張りで卑屈な私を上手くあやしてくれて、ありがとう。

部屋へ入ってから、一昨日の偏屈王渦巻き事件の一部始終を話した。こんな時のCさんは私以上のマシンガンバッシングを披露してくれる。

「グラスなんか渦巻きの言うとおりに処理してたら何時間かかるか分からないべさ。冷凍庫なんか拭いてもまた霜がつくもの、フロントの人が点検の時に拭けばいいべさ!これだからメイクを知らないでフロントやってる人って困るもね!話にならないわ!」

「アンタが$君の点検を完璧にしたなら、渦巻きの点検なんか要らないべさね。時間ばかりかかって二度手間だべさ。どうせ文句つけたいならアンタに点検させない方が良かったべさ。渦巻きなんか頭悪くて指導に向かないんだべさ!$君が辞めることも知らないんでないの?」

「丁稚だ、レベル低いだ、男に甘いだ、渦巻きなんかがよくアンタに言ったもんだね!アンタもよく黙って聞いてたわ!渦巻きもいよいよ頭おかしいもね。頭おかしい女(Uさん)と連んでるからだべさ!」

「そう言えば屋上飲み会の次の日、渦巻きが”みかやんは若い男に甘くて困る”って言ってたもの。Uさんの話だと、渦巻きが”$君は何度注意してもきかないから諦めた”と言ってたんだとさ。Uさんは”$君みたいになったらお終いだ”って言ってた」

そーかい。そーゆーことかい。屋上飲み会の頃から「みかやんは若い男に甘い」と私を苦々しく思っていて、渦巻き君が諦めて手を引いた$君の面倒を私に見させておいて、私が渦巻き君の狙いどおりに動かなかったことに憤慨したんだろう。

最初からそう言ってくれればいいのに、何も言わないから意味わかんねって。真意が分かってたら私もそれなりに動いたろうさ。あんだけ怒鳴れて、何でこれぐらいのことが言えないかな?

こんなことを渦巻き君がUさんに話したところで、何か解決するだろうか?UさんもUさんで、ヘラヘラ笑って$君に取り入ったり隙あらば$君の気を引こうとする前に、渦巻き君の話を聞いていたなら、$君を諭すなり忠告してあげればいいのに。

何回も言ってるけど、この仕事の場合は日常的に家事に携わってる婆と違って、男の子は手が掛かる。長い目で見て、レベルに合わせて段階的に仕事を教える必要がある。ラブホQ時代に、何人もの漢(男)メイク係を育てて実感したことだ。

でも$君の場合は、凡ミスは有るものの比較的きっちりと仕事をしていて、妖怪#さんやUさんやCさんより仕事ぶりは上だ。妖怪#さんやCさんが老眼であることを加味すれば…「渦巻き君、あなたのUさんが一番タチが悪いんじゃないんですか?」と言いたい。

途中、X君に会った。相変わらずニコニコでX君の笑顔に救われた。

みかやん「X先生!やる気と自信を一度に失った場合はどうすれば良いですか?」

X君「え?う〜ん。時間が…時間が解決してくれるんじゃないですかねぇ」

みかやん「つーか、もう泣きそうだよ。”頑張れ!”って言って!」

X君は笑顔で何度も「頑張って下さい♪」と言ってくれた。X君のような後輩が居てくれて有り難いのと自分がふがいないのとで何だか泣けてきて、Cさんの目を盗んでメソメソしながら仕事をした。
11:30-18:00 本メイク1部屋+クイックメイク10部屋+渦巻き講習

今日は、Sさん(10代後半・初バイト)とUさん(30代後半・悪霊憑き)、$君(10代後半・ギター少年)と私の勤務。

朝1でフロント渦巻き君が「時間かかってもいいんで、しっかり$君を見て下さい。今のうちに育てたいんで…」と言ってきた。”時間かかってもいいんで”というのは私にそんな権限は無いので有り難い、しかし”今のうち”とは意味不明だ。

$君が9月頃ココを辞めることは周知の事実なので、辞める気の無い妖怪#さんを何とかした方が良いのでは?と思うが、今日はたまたま$君と私がペアだからなのだろうと思い直し、要所要所$君の仕事をチェックしていた。

すると、どの部屋へ行っても渦巻き君が細かいことを注意に来て、いちいち恐ろしく解説が長く、ベッドメイクの時間を尽く奪われた。いくら”時間がかかってもいい”と言われてもかかり過ぎだし、そうなると$君の仕事のチェックどころではない。

それに、どうも渦巻き君の言ってることが妙だ。「洗面所の栓をしろ」とか「泡のフェイスソープの補充をしっかりしろ」と言うのは分かるが…。

「クイックメイクでもガラス食器に少しでも傷がついていたら全部取り替えろ。再利用されないようガムテープで巻いてエレベーターの手前に乗せろ」との事だが、ココで傷無しのガラス食器など滅多に見たことは無いし、渦巻き君の言う通りに処理していたら、クイックメイクの時間内では無理だ。

それを渦巻き君は「グラスは発注単位が1ケース○個で毎週○曜に○ケース注文するが○○個届いても数日で無くなるほどフロントの人間が交換している」だとか私達に関係のない能書きを並べ始めて聞いちゃいられないし、私の質問の答えにもなっていない。

この件そのものが胡散臭いことに思えてきた。

そして渦巻き君はコンビニボックスの冷凍庫の扉に霜がついているのを見せて「こーゆーのを見たら”汚い!”と思うような人間になって貰わないと困る!」と怒鳴った。

あたしゃ、チーム60じゃないんだから、いちいち怒鳴らなくても聞こえるわ!変に渦巻き君が調子に乗ってきたので「クイックメイクでは扉まで拭いてません」と突っぱねた。渦巻き君が部屋を出て行ったので$君と「何アレ?」と話していたら戻って来た。

ほら見たことかと言わんばかりに「他の班の先輩に聞いたら、他の班ではクイックメイクでも冷凍庫の扉を拭いてるそうだ!これだからB班はレベルが低いと言われるんだ!他の班に丁稚に行け!」とまた怒鳴った。

”他の班でやっている”と言われたらどうしようもない。というか、この時の渦巻き君は自分の演説に酔っているようで、いつにも増して高圧的になっていた為、$君も私も異論は有ったが「分かりました」としか言えなかった。

だけど「丁稚に行け!」とは聞き捨てならない。「お前こそ!」という言葉を飲み込んだ。

こんなのが、渦巻き君が社員さんの指示でしていることとは思えない。

長講に悪戯に時間を奪われ、それからベッドメイクをして、$君の仕事を私がチェックして、その後を更に渦巻き君がチェックするという事が物凄く無意味に思えてきた。でも、既に暴君と化した渦巻き君にそれを確かめるどころではなかった。

あまりに長講で私達には時間がない。どの道、渦巻き君が点検と長講に来るのであれば、私が$君のチェックをしている時間は無駄だ。渦巻き君の大演説を聞き、それを$君に伝え、大急ぎでベッドメイクをして、サラリと$君のチェックをし、私はヘトヘトだ。

帰りのエレベーターで渦巻き君も乗り合わせた。渦巻き君はドアの前に私達に背を向けて立ち「みかやんはダメだ!若い男に甘い!」と怒鳴った。あまりに横暴な言い草に私は「そんなこと…ない…のに…」としか言えなかった。

仕事も出来ない働かないうだつの上がらない嫌われ者のオッサンに怒鳴られ続け、とどめまで刺されたことが悔しくて涙が出そうだった。明らかに調子に乗り過ぎだろ!お前、何様だい?と言いたかった。

1部屋に物凄く時間がかかっていたのでSさんに「ずっと本メイクだったんですか?」と聞かれ、「クイックメイクだったんだけど、渦巻き君の講習を受けてて酷い目に遭った」と答えた。泣きそうでそれ以上は言えなかった。

帰宅後、この上なく凹んでご飯も食べずに爆睡した。
ラブホ442日目:EIJIの力
11:30-18:00 本メイク4部屋+クイックメイク8部屋+ベッドのみ1

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とSさん(10代後半・初バイト)、Uさん(30代後半・悪霊憑き)と私の勤務。

本メイクをしていた階は妙にイカ臭く、昼休み明けに行った別の階には珍味臭が漂っていたので、匂いの話になった。

みかやん「日曜はウン○臭の部屋に当たって、月曜はオシッコ臭い部屋に当たったんだけど、どっちも証拠が残ってなくて逆に不気味だったよ。現物が有れば納得するんだけどね」

Uさん「私もこないだ、物凄くオシッコ臭い部屋に当たったんだけど、別にどこも濡れてなくて、でもその部屋にジャージの上着の忘れ物が有ったから、ビニール袋に入れてお昼にフロント二宮和也似君に届けたの。そしたらビニール袋を渡したとたん、二宮和也似君が物凄い顔をして…」

みかやん「ええ?何ソレ?」

Uさん「そしたら、そのジャージの上着が物凄くオシッコ臭かったの!」

みかやん「ええ?ジャージが部屋中にオシッコ臭を放ってたってこと?オシッコ臭くて着られないからって捨てて帰ったんだろうか?どうすればジャージがそんなにオシッコ臭くなるんだろね?」

Uさん「分かんないけどホントに不思議だった」

全く謎だ。私に、サイコメトラーEIJIのような、物に触れるとそれに残った過去の記憶の断片を読み取る力が有れば、解明できたのに…。

だけど、浴槽や排水口の中や部屋のウン○に触れて、なぜウン○がそのような場所に有るのか分かっても嬉しくないし、ウン○には手を触れられない。

最上階へ移ってベッドを組んでいると、Uさんが「あれ?ちょっと待って」と床に落ちていたピンポン玉を拾った。Uさんは「こんな所でこんな物を見ると、なんだか気持ち悪い」とすぐにゴミ袋へ捨てたけど、それも私にサイコメトラーEIJIのような力があれば解明できたのに…。

ピンポン玉に見えて実はウミガメの卵ってこともなさそうだし、部屋の小さなテーブルで卓球をしていたとも思えない。あ、でも、肛門拡張系のプレイに”産卵”ってのがあって、肛門にゆで卵を入れて産み落とすみたいな事をするらしいから、ウミガメも強ち間違いじゃないかも?

あと、想像したのは玉付き猿ぐつわっつーの(画像参照)?それをリーズナブルにピンポン玉で代用したとか?

あ・・・勝手にとんでもない想像ばかりしてるってことは内緒で…。

やっぱりサイコメトラーEIJIのような力が欲しいかも。

帰り、Eさんに「昨日、Cさんが”みかやんが喋ってくれない”って半泣きだったよ」と言われた。そうは言われても、普通に仕事の話はしてたし、話しかけられれば答えてた。しかも金曜は心の中で「She’s 40 and I’m 22 Her skin is almost like my mother’s」と歌ってただけだ。

Eさんが「屋上飲み会の時、私は肉を焼いていて聞こえなかったけど、どんな話をしてたの?」と、しつこく聞くので、かいつまんで答えた。

Cさんが、年寄りだからという理由で私よりも「妖怪#さんが可哀相」と言ったのがショックだったし、本当に可哀相と思うなら「言い訳は聞き苦しい」とか「悪態つくのはみっともない」と忠告してあげればいいのに…と思ったけど、その件については老人の特性を知って諦めた。

Cさんが、X君と私をどうこう言ったことも、単にジェネレーションギャップだということで自分の中でケリをつけた…だから、ムカついてもいなければ、口もききたくないとは思っていないと話した。

本当に女って面倒臭い。Cさんは私を「男好きだ」とか「若い男が好きだ」と言うが、面倒臭い女が煩わしいだけだ。

Cさんたら、何も泣かなくたっていいじゃないの。泣きたいのは、こっちの方だったわよ。ホント萎える。
11:30-18:00 本メイク4部屋+クイックメイク11部屋

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とCさん(60代前半・元看護師)、妖怪#さん(60代前半・元美容師)と私の勤務。

出動前、フロント渦巻き君に「社員さんにB班全体の底上げをしろと命ぜられたので、今度から平日はかなり細かく厳しくチェックしますから」と言われた。

望むところだ。厳しくチェックされたところで私は困らない。困るのは、妖怪#さんとUさんとCさんだろう。私に代わって渦巻き君が妖怪#さんを注意してくれるなら、それはとても有り難く喜ばしいことだ。

妖怪#さんも渦巻き君のような高圧的なオッサンに対しては、下手な言い訳や口答えをしないかも知れない。

1部屋目でベッドを組んでいると妖怪#さんに「みかやんと組むの久しぶりですね」と声をかけられたので「そうですね」と答え、これで今日の会話終了。

もしまた妖怪#さんが、いい加減なやり方で10分弱で仕事を終わらせて涼しい顔をしていたなら、そん時はチェックするなり注意するなりさせて頂こうと思っていたが、1部屋に20分弱の時間をかけてキッチリと仕事とチェックをしているようだったので、何も言うことはない。

妖怪#さんには自分自身で1つ1つチェックしながら仕事を進めるという習慣を身につけてほしい。それが為されているようだし、本人もそれを私にアピールしているようなので、心の中で「婆さん、頑張れ」と応援した。

そもそも、パッと出の婆さんが8分程度で終わらせられるほど甘い仕事じゃないんだっつーの。厳しく注意されないからって、どんどん仕事の手を抜かれちゃ困るんだってば(毒)。パートとはいえ、もっとプロ意識を持ってほしい。

ラブホQのアホ社員K子の「通常通り20分で仕事をしても、客に急かされて5分で仕事をしても、結果は同じでなければならない。それがプロの仕事。急いだからミスをしたという言い訳は会社に公然と”手抜きしました”と言っているのと同じ」という台詞を思い出した。

当たり前のことだけど、いま思えばアホK子にしてはまともな発言だ。

そんなことを考えながら階を移動しようとしたら、エレベーターから小柄な若いカップルが降りてきて、女の子の方が妖怪#さんを見て「キャーッ!」と叫んだ。「失礼しました」と頭を下げて衝立の陰に隠れると、カップルの会話が聞こえた。

男「すっげーデカい婆さんだよな」

女「つか、顔怖かったんだもん。強盗犯とか凶悪犯みたい」

男「薄暗い中からヌッと出てきてびびったよな、無駄にデカいし」

女「ナイフとか日本刀とか持ってそうな顔だったもん」

確かに強面かも知れないけど(汗)あまりに酷い言いぐさじゃないか。見ず知らずの他人の見た目をここまで悪く言わなくたって…。

妖怪#さんは私の後で隠れていたが、恐ろしくて振り向けない。どうか妖怪#さんには聞こえてませんように…と祈るような気持ちだ。私も聞こえなかったフリをしなければ!

そう言えば、Cさんと私を見たカップルが「お爺さんと女の子で掃除してるんだね」と言ってたのが聞こえて、私は滝のように汗をかいたけど、Cさん本人には全く聞こえてなかったという事件もあった。

本人に聞こえてないと思えば、他人ほど無責任なことを言うものだ。

こんな時に私が変にフォローしたり同情したようなことを言おうものなら、プライドの高い妖怪#さんには屈辱的に聞こえるだろう。黙っているのが一番だ。

帰りに、渦巻き君に「××8号室と△△3号室の風呂が汚かった」と言われた。どちらも誹謗事件の後に妖怪#さんが風呂係をした部屋だ。カップルの言葉が妖怪#さんにも聞こえていて、動揺したのかも知れない。

妖怪#さんが「私かい?」と聞いてきたので「はい」とだけ答えた。妖怪#さんは言い訳もしないかわりに詫びの言葉も無く全くの無言だった。

いつもの私なら猛然と「渦巻き君に”気を付けます”か”代わりに処理して貰ってすみません”ぐらい言えよ!」と思うところだが、今日はそこまで思えなかった。みんなの前でミスを指摘されて、言い訳したり悪態をついたりしなかっただけでも凄い進歩だ。

頑張れ、婆さん。
11:00-18:00 クイックメイク20部屋+リネン折り

今日は、Sさん(10代後半・初バイト)とUさん(30代後半・悪霊憑き)と$君(10代後半・ギター少年)が遅番、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と私が早番の勤務。

通勤途中で$君に会うと、$君は鼻息を荒くして「昨日、Eさんが妖怪#さんに注意したんですよ。それがかなり厳しくてビックリしました。Eさんがあんな風に怒るのを初めて見たんでホント驚きました。俺も驚いたけど妖怪#さんも驚いたみたいで口答えはしませんでした」と言っていた。

かなりの勢いで怒鳴り散らしていたらしい。Eさんも遂に爆発したのか、優しく言ったところで妖怪#さんに悪態をつかれると思ったのかは分からない。これで妖怪#さんも少しは素直に注意を聞いてくれるといいんだけど…。

社員さんの指示で露天風呂付きの部屋からスタートとなり、部屋へ入ると朝のフロント若い女の子がセット中で、血だらけになったシーツやおねしょマットを見て「生理の時にセックスすんなよな!」とお冠だった。

私は「セックスの時に生理になるなよな!って話だったかも知れないけどね。こう見えて実は鼻血かも知れないし」なんて言って笑ってたけど、血の苦手なEさんはすっかり怯えていた。

次の部屋ではトイレ掃除中のEさんが「うわっ!ちょっとぉ!」と叫んだので駆けつけると、便器の横に紐の部分まで血で染まったタンポンが落ちていて、Eさんは「便器の後から赤い糸が出てたから引っ張ったらソレだったの。思いっきり掴んじゃった」と嘆いていた。

血が嫌いなEさんは「私、今日は血の日かも?」と気の毒なほど青ざめていた。

それでも昼ご飯を食べ終えた頃には血のことは忘れて、昼休み明け1発目の部屋へ入ったら、物凄くお小水臭かった。目で見て確認してから、恐る恐るおねしょマットや防火マットを触ってみたが濡れてはいなかったので一安心だ。

Eさん「日曜のクソ忙しい時に防火マットやベッドパットの交換なんて冗談じゃないからね。濡れてなくて良かったけどオシッコ臭いわ」

みかやん「床も濡れてないようですけど、ちょっと前までオシッコの湖だったかも知れませんよね。そういうことを考えてたら裸足では働けないっていうか、こんな軽装では働けませんよね」

Eさん「辞めたAさんが”客なんか何してっかわがんねえがらな。汚ねえど〜”ってよく言ってたよね」

みかやん「あはは!言ってましたね。匂いだけだからいいっちゃあいいんですけど、昨日なんかウン○臭い部屋に当たってブツが無かったんで不気味でしたよ」

Eさん「臭いお客さんや、臭いことをするお客さんは消臭剤も持って歩いてくれればいいのにね!」

全くだ。臭い部屋も暫くは売り物にならないので、満室時にやられるとイタい。

最後の部屋では、血だらけのおねしょマットがベッドの上で放置されていた。

Eさん「こないだも誰だかと組んでた時、血まみれおねしょマットがあって、フロントの若い女の子が”生理の時にセックスすんなよ”とか言ってたよ」

みかやん「え?そ、それって…」

Eさん「あれ?こないだじゃなくて今日の朝1の話だったかい?」

みかやん「はい」

Eさん「あはは!やだーっ!私、もうろくしちゃったかい?」

みかやん「いえ、血の恐怖で記憶が飛んだんですよ」

Eさんは大ウケしてたけど、私は笑えなかった。チーム60の中でもEさんだけは耄碌とは無縁だと思ってたのに…と衝撃を受けた。

帰り、EさんとX君と私で仕事の話をしながら近所の公園を歩いていた。するとEさんが「せっかく天気もいいし暖かいんだから、二人で手を繋いでお話しながら一周して帰るといいよ。じゃあね。おデート楽しんで」と、とっとと帰ってしまった。

Eさんてば気を利かせ過ぎ。逆にこんな時の私は、せっかくX君と二人になっても気の利いたことは言えなかったりする。結局、当たり障りのない世間話というか立ち話をして駅でX君と別れた。

「いつも助けてくれてありがとう」とか「ホントはいつも感謝してるんだよ」と言いたかったのに「じゃ、お爺ちゃん、しっかりね!気をつけて帰るんだよ。また来週」としか言えなかったよ。あーあー、私ったら。
11:30-18:30 クイックメイク16部屋+リネン折り+ゴミ袋折り+セット

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)と$君(10代後半・ギター少年)と妖怪#さん(60代前半・元美容師)が早番、Sさん(10代後半・初バイト)と私が遅番の勤務。

遅番の私達は最上階からのスタートで早くも萎えた。ただでさえ無駄に広い最上階の部屋が、土日は特に洗う食器がてんこ盛りだったり、床や畳の上が毛だらけだったり、処理が面倒なカラオケマイクが出しっぱで酷い目に遭う。

こんな時に限って私は頭痛と生理痛に同時に見回れ、踏んだり蹴ったりだ。モニターを見ると、最上階にベッドメイク待ちの部屋がゴッソリ残っていて、思わずため息をついた。

Sさん「こんなんじゃ最上階から脱出出来ないじゃないですか!うち、もう疲れました!最上階、嫌いです!」

みかやん「あの…お嬢さん、まだ2部屋目なんですけど(汗)。最上階も疲れるけど、あたしゃ最近、年寄り(Cさん&妖怪#さん)の面倒を見ることに疲れててさ。ま、何とか自分の中で折り合いはつけたんだけど…」

Sさん「うちも時々疲れますよ!Cさんなんか朝の社員さんの話、全然聞いてないし!」

そういや、以前Cさんが「Sさんに”ここ終わったら、どうしろって社員さん言ってたんだっけ?”って聞いたら”うち、知りません!”って怒鳴られたんだの」とボヤいてたことがあった。

それにしても、最上階に上がってきてからというもの、いちいちSさんの語気が荒くて怖い。私よりよっぽど怖いと思うんですけど(汗)。

ともあれ、食器地獄にも毛地獄にも負けず、ようやく最上階を脱出した。

階を移動してからの1部屋目に入ると、部屋に結構キツめのウン○臭が立ちこめていたので、思わず窓と玄関と部屋のドアを開けて風通しを良くした。

ベッドを組みながら「部屋がこんだけウン○臭いってことは、トイレはどんなことになってるんだろ?風呂かも知れないし…って、この部屋の風呂係もトイレ係も私じゃん」と、もの悲しい気分になった。

ベッドを組み終えて、腹を括ってトイレと風呂を確認するも、あら不思議!な〜んにも匂わない。急いで部屋へ戻ると部屋の方はやっぱりウン○臭い。Sさんは口にこそ出さなかったけど「みかやんたら臭いトイレに当たってお気の毒。プププ」と思ったに違いない。

みかやん「トイレも風呂も匂わないんだよね。ウン○臭いの部屋だけだよ」

Sさん「えーっ!こっちかい?そんなぁ!」

みかやん「多分ね。油断してると”グニュッ”と何かを踏むかもね。前のラブホじゃベッドのフレームの下の死角になるような所にコロンと落ちてたりしたもの」

Sさん「イーーーヤーーーッ!」

可哀相なので足元に気をつけながら一緒にブツを探したけど見つからない。確実にブツが有りそうな匂いが漂っているのに…。辞めたDさんと組んだ時もブツは無いのにウン○臭充満の部屋に当たって「これは屁じゃなくて、ウン○そのものの匂いだよね」と言っていたことがあった。

嗅いだことは無いけどこれが噂のドリアンやクサヤのかほりなのか、まさかとは思うがウン○のかほりの体臭や口臭の人なのか、ひょっとしてウン○お持ち帰りなのか…謎だ。

部屋でブツを発見してしまったら、それはそれでイヤだけど、こんなにもブツのかほりがしているのにブツが無いというのも、どうにも不気味だった。
11:30-18:00 クイックメイク18部屋+廊下掃除

今日は、Eさん(60代前半・高見沢俊彦似)とUさん(30代後半・悪霊憑き)、Cさん(60代前半・元看護師)と私の勤務。

屋上飲み会以来なので、何だか気まずくて今日だけはCさんと組みたくないと思っていたけど「組みたくないと思った人と組んでしまう」というジンクスのせいか、Cさんと組むことになってしまった。

昨日、A君による老人講座を聞いているので気分的には落ち着いているが、何を話したら良いか分からなくなった。

Cさんにしてみれば、妖怪#さんも貴重でかけがえのない話し相手なので邪険には出来ないのだろう。孤独な独居老人にとって話し相手を失うことは何より怖いので、表向き「可哀相だ」とでも言って、妖怪#さんを繋ぎ止めておく必要があったのだろう。

X君と私をどうこう言ったことにしても、Cさんの時代は不義密通は死罪だったので、うるさく咎めるのも仕方ない…って、Cさんは江戸時代の人かい?

昭和30年代の農村あたりじゃ、貧しく娯楽も無くまして風俗店なども無く、セックスしかすることがなかったのだろう。それで今も、男と女が遊ぶ=寝るという発想にしか結びつかないのだろう。世代が違うんだから仕方ないことかも知れない。

でもね、X君はサービス精神やボランティア精神に溢れていて、私みたいなオバサンとも仲良くしてくれる奇特な子なのよ。いつもX君をからかって遊んでるけど、心の中では「X君ありがとう」と叫びたいぐらいなのよね。

X君から見たら、私も孤独な老人だったりして(汗)。X君が私に親切にしてくれるのも、老人介護の一端なのかも…。

そんなことを考えていて、すっかり口数が少なくなっていた。

ベッドメイクを終えた部屋を出て、Cさんの後をとぼとぼと歩いていたら、廊下の角からお客さんが現れた。逃げ隠れ出来ない微妙な位置で出会ってしまったので、視線を合わせず軽く会釈をしてやり過ごしたが、しっかり見た。

カップルは40代後半の女性と20代半ばの男性だった。

アイタタタ。いつもココでこんなカップルを目にしてるから、CさんもX君と私を同じような目で見てしまうのよね。このカップルも、なにもこんな時にCさんと私の前に現れなくたって…。

ELLEGARDENの曲に「彼女は40歳、俺は22歳だけど、それが何か?彼女の肌は俺のオカンみたいだけど、だから何だよ。俺らのことは放っといてくれ。俺はそれで幸せなんだよ」みたいなのが有って、それが頭の中をグルグル回ってた。

ふと気がつくと、Cさんがさっきからずっと凡ミスを繰り返していた。何か取り乱しているようだったが、うつむき加減で苦笑いするCさんの顔が桂小金治さんにしか見えなくて、吹き出しそうになるのを必死で堪えた。

この度は、Cさんとのジェネレーションギャップを再認識したけど、さっきすれ違ったカップルも、A君とこの年の差カップルも上手くやってるなら、Cさんと私もきっとまたわだかまり無く上手く付き合っていける…よね?
彼女が出来たってことで疎遠になっていたA君(22歳)から久しぶりに電話がきた。A君に彼女が出来たことは別の友達から聞いて知ってはいたけど…。

「A君の彼女さん、19歳なんだって」って話だったのに、よく聞いたら
「A君の彼女、39歳なんだって」って話の聞き違いだった(驚)。

酷いよA君、そんな老け専だったんなら私でも良かったんじゃないの(哀)って話は置いといて、老人に詳しいA君に、妖怪#さんやCさんの話を聞いて貰った。

A君の話によると。

妖怪#さんのように自宅を処分して長男一家と暮らすようになったような人を”呼び寄せ老人”と言い、引っ越しによる喪失感が強かったり、生活時間や生活様式の違いから家族の中に居ても孤独を感じたり、それらが新しい環境への適応能力も衰えた老人には大きな苦痛となることがある。

更にそれらが老人性うつや認知症や痴呆の引き金となることも少なくないので、呼び寄せられた時ほど暖かく接することが必要だそうだ。

Cさんの場合は、典型的な孤独な独居老人で、特に友達も少なく趣味の無い老人は話し相手が欲しくて仕方がない。老人が誰とも交流しない状態で生きる意味を見いだすのは不可能に近く、老人にとって話し相手や相談相手になってくれる人がいることは何よりの精神安定剤になるそうだ。

両者とも”孤独”がキーワードとなるが、老人というものは何よりも孤独を恐れ孤独を嘆くが、孤独な老人ほどプライドが高く、自尊心を失うことを恐れる老人も多いらしい。

A君の貴重な話を物凄く端折って書いちゃったけど、極端に言えば、妖怪#さんのプライドの高さは孤独によるもので、Cさんのお調子者ぶりも孤独によるものってことですか?そして二人とも、れっきとした老人だということですか?

こんな短絡的に話をまとめたらA君に怒られそうだが(汗)取り敢えず、妖怪#さんやCさんに対する腹立たしさは薄れていった。

うまく言えないけど、A君からこのタイミングでこの話を聞けたことは偶然じゃなくて、これが今の私に一番必要なメッセージだったからなんだろうな…みたいに思った。

A君の話を思い出しながら一人悶々と考えていて、ふと「何か重要なことを忘れている」気がしたが、気のせいだと思い直した。

夜、寝る前になって「あっれーっ!今日、歯医者の日だったよ!どーしよー!歯医者すっぽかしちゃった!」と気付いたが、もうどうしようもない(恥)。

< 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 >

 

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

日記内を検索