11:30-14:00 本メイク4部屋

今日はSさん(10代後半・初バイト)と愚鈍さん、Cさん(60代前半・元看護師)と私の勤務。

出勤してモニターを見てヒマさ加減に驚いた。従業員数と客数が同じぐらいで、掃除待ちの部屋も少なかった。我がB班が2隊で14時の休憩までに8部屋の本メイクを終えたら、掃除待ちの部屋は数部屋しか残らない感じ。

Cさん「なんぼなんでも今日だら早帰りでないかい?何時まで居られるだろ?」

みかやん「やる気満々だけど、掃除待ちの部屋が無かったら仕事も無いのに会社に居座るわけにもいかないもんね」

Cさん「残念だけど仕方ないもんねぇ。なーんて。フロントから早帰りっていわれたら、すぐ帰るよ。久しぶりに早く帰りたいもの」

みかやん「わちもたまに明るくて暖かいうちに帰りたい」

「やる気満々」と言いながら、実は早帰りする気満々だった。だけど、いつも私達が休憩している14時から15時の間に有り得ないほど客数が増えて、休憩明けに恐ろしく忙しくなるパターンが多い。休憩時間が勝負だ。

それまではCさんと噛み合ない会話を楽しもうと思った。Cさんは客室に置いてあるアンケート用紙を「手紙」と言う。Cさんの「前に働いてたホテルでも手紙置いてたの?」という問いに「手紙は無かったけど落書き帳は有ったよ」と返事。

Cさん「ホテルまで来て絵を描いて遊んでるんだの?」

みかやん「詩を書いてたり感想を書いてたりいろいろで、見てると面白かったよ」

Cさん「詩だってなんも家で書けばいいべさ」

みかやん「そうだけど…凄い達筆で”あなたと過ごす札幌での最後の夜。この夜が明けたらあなたに会えない”とか泣けるような事が書いてあったんだけど、夜って字にサンズイが付いてて”最後の液”とか”この液が明けたら”になってたのさ。肝心な時の誤字なんだもの、もう笑えて。今思い出しても可笑しいよ」

Cさん「ん?札幌駅がなんだって?五時の汽車?お客さん、どっから来たんだの?」

みかやん「や・・・」

あの…札幌駅の駅じゃなくて「液」で、五時の汽車じゃなくて「誤字」なんすけど…と言おうとして止めた。Cさんがますます混乱するだけだ。

Cさんはいつもこんな感じだ。凄く面白かった時の話をCさんに話しても10話のうち1話ぐらいしか通じなくて虚しい。しかも最近のCさんは「我々」という言葉を乱用しているが”我々=わち=私”という意味で使っているようだ。先日も・・・。

Cさん「我々年寄りは一日中本メイクだら疲れるもね」

みかやん「わちももう身体ガタガタだもの」

Cさん「何言ってんの。アンタまだ若いべさ。わちとだら親子だもの」

みかやん「だってさっき”我々”って」

Cさん「我々ったら我々さ。わちぐらいの年寄りさ。アンタなんかバリバリだもの」

部屋に二人で居る時に「我々」と言われたら、当然Cさんと私の事だと思うけど。そんな日に限って出番はDさんとSさんと私とCさんで、Cさん世代の人なんか居なかったりするし。

ひょっとして、私には見えないけどCさんの周りにはCさん世代の爺さんや婆さんの「我々」がゴッソリと居たりするんだろうか?と想像して怖くなる。「見えないけど居るよ〜」のダニ駆除のCMみたいに…うわ〜怖い怖い怖い怖い。

14時になり、休憩に入った。休憩中の1時間は無給だ。15時近くなりモニターを見ると、朝のA班が頑張ってくれてていよいよ掃除待ちの部屋が無くなっていた。

16時には早帰りだろうな…と思いながらトイレに入った。トイレから出るとCさんが「社員さんが来て”帰っていい”って言われたから”我々帰る”って言ったけど、Sさんは残るってさ。アンタどうする?」と言ってきた。

どうするも何もCさんが「我々帰る」と言ったのであれば、社員さんはSさん以外は早帰りすると捉えただろうさ。言うまでもないと帰り支度を始めたらCさんが「アンタも帰るんだら社員さんに言ってきな」と。

それに対してどうこう言うと、話がややこしくなるので渋々フロントへ顔を出したら「後片付けはSさんにやって貰うんで着替えてタイムカード押して下さいね」と社員さんに言われた。ほらやっぱり私も早帰りの扱いじゃん!

全くもう!Cさんは我れ先に着替えて「じゃお先〜」と言って帰って行った。

つーか、やっぱりCさんの周りには見えないけど「我々」が居るんだろう。

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