11:00-18:00 クイックメイク23部屋+ベッドのみ1部屋

今日は、Eさん(50代後半・高見沢俊彦似)とWさん(20代半ば・ビジネスホテル出身)、Sさん(10代後半・初バイト)と私の勤務。

Sさんと順調にセット部屋(ハガシ済み)を攻めていたが、××8号室でつまずいた。モニターで××8号室はセット部屋になっているのに、清掃ボタンを押して部屋へ入ったら、出前の容器は残ってるし、ベッドは使われたままで、まるでセットされていなかった。

ヒマな時なら自分らでセットしてベッドメイクをするけど、忙しいので隣の部屋へ移動した。××8号室をモニター上で「清掃中」にしてしまったので、フロントへ連絡して「セット待ち」に直してもらわなきゃ!と思ったら、次の瞬間に××8号室はモニター上で「売り止め」の状態になった。

ええ?何で?自動的に売り止めに?この時、漠然と「ワケ有りだな」と思った。

-----この少し前

Eさん部隊が××8号室がある階を攻めていると、どこからか女性の泣き声が響いていて、それはもう火がついた様だったそうだ。

どこで泣いているか分からず、泣き止む気配もないので、EさんとWさんが様子を見に廊下へ出ると、廊下の端にある部屋の前に、フロント二宮和也似君と救急隊員3名が来ていて、女性が担架に乗せられるところだったそうだ。

-----更にこの少し前

フロント可愛い人が××8号室へセットに入ると、ドアの前に黒い服を着た人が倒れていたが、いつも黒い服を着てお茶目な悪戯をする二宮和也似の仕業と思い「どーしたのさ?」と声をかけるが返事が無い。よく見ると二宮和也似君ではなくて30代の女性客だ。

慌てて「大丈夫ですか?」と腕を掴んだら、腕は既に冷たくなっていて「あら大変!」と思ったところで女性が気がついたそうだ。

フロント可愛い人が「救急車呼んでいいですか?」とか「どこか具合悪い所はないですか?」と尋ねても女性客は意味不明な事を口走るので、フロント二宮和也似君へ連絡して救急車を呼んだって話だった。

-----なるほど。

男に捨てられたかどうか分からないけど多分そうだろうし、倒れたまま置き去りはキツいよね。追いすがったんだろうさ。そりゃ泣き叫びもするだろうさ。

担架がエレベーターに乗らなくて救急隊ご一行様は非常階段で降りてったそうだよ。実は9階なのにね。女性は無事に救急車へ運ばれたけど、救急車は暫くその場に停車していて、忘れた頃にサイレンを鳴らしてどこかへ行ったらしい。

それよりも何よりも何気にセットに入った部屋のドアの前に人が倒れてたりしたら、あたしが倒れるわ。「うわーっ!」と叫んで飛び上がるのと同時に涙も出るわ。考えただけでゾッとするもの。

それなのにフロント可愛い人ったら「二宮和也似君だと思った」って、なんて冷静なのかしら。

昼休みにSさんに「前に××8号室で女の人の断末魔の叫びみたいのがずっと聞こえてた時があって、××8号室は”ギャーの部屋”って呼ばれてたんだ」と言うと、Eさんも「そうそう!××8号室には何かが棲んでるのよ」と言ったので、Sさんは完全に怯えていた。

休憩明けに××8号室がある階でベッドメイクをして、部屋を移動しようと廊下へ出たら「ギャーギャー」という声が聞こえたので、Sさんたら何を騒いでるのかしら?と振り返ったら、Sさんは怪訝な顔で「今なんか、ギャーって聞こえた…ギャーって」と、また怯えていた。

「この階、今日は何か怖いから違う階へ行こう」と、下の階へ移動してやれやれだった。○○2号室でSさんと二人で床の毛拾いをしていたら、ふいに浴槽のジェットのスイッチが入って「ボーッ」と音がした。二人とも飛び上がって驚いた。

私が風呂係だったので泣きながらスイッチを切りに行って走って戻ったが、浴室の電気を消すのを忘れた。Sさんが浴室へ向かってくれたが、電気のスイッチを切ったとたん、またジェットのスイッチが入って「ボーッ」と鳴り、Sさんはギャーギャー言いながらジェットのスイッチを切ってくれた。

今日は忙しかったので抑えていたものの、遂にSさんが「うち無理!もう無理!怖いよ!今日、怖い!無理、有り得ない!」と暴走した。無理もない、私も怖い。今日は何だか怖い一日だった。

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