84日目:謎の赤い点々
2004年12月15日22:49-9:16 C番
今日はB君がA番で、EさんがB番だった。出勤するとロッカーにMさんからの手紙が張り付けられていて「申し訳ないのですが、店長命令で、今後は私が休みの日に私の分の発注をみかやんにして頂く事になりましたので、宜しくお願いします。パッと見、少ない物だけ発注してくだされば結構です」と書いてあった。
Mさんの分の発注となると、肉と魚以外の後ろ半分全部じゃないか。ほえぇ〜。マジっすか。泣く泣く発注をしていると、B君が声を掛けてくれた。
B君「あれーっ?Mさんの分の発注もしてたの?」
みかやん「Mさんから置き手紙があって、今日からなんですぅ」
B君「へえぇ。でも、大丈夫でしょ?」
みかやん「全然大丈夫な気がしませんけど、何とかやってみます」
B君「ははは!大丈夫!大丈夫だよ」
B君にこのように声を掛けて貰えると、とても有り難いし、頑張ってやり遂げよう!という気持ちになる。黙々と発注をして、やれやれと思うと、床に点々と血のような赤い物が滴っていた。ラブホではよく見かけた光景だったが、ココはラブホじゃない!慌てて近くにいたB君に声を掛けた。
みかやん「コレ、なんでしょう?血ですかね?」
B君「俺も今、気付いたんだけど、床のあちこちに付いてるんだよ。何だろね?」
店内を見渡すと、見事に床中点々と赤い斑点がついていた。モップを持って拭いて回るも、床という床の至る所に点々と付いていて、もはやどこが始点でどこが終点なのかも分からない状態だった。
「魚の血?肉の血?それともヒトの血?」「誰か刺されたまま歩いてる?」「下血に気が付かないとか?」「生理って事はないよなぁ」と思いながら、モップで拭いて回っていると、レジの所で血のような物が止まっていた。レジのEさんが袋詰めして解決したのだろう。
みかやん「点々と床に滴っていた血のような物がレジの所で終わってたんですよ。何だったんですか?肉ですか?魚ですか?」
Eさん「えっ?全然気付かなかったし、肉も魚も今は売れなかったように思います。滴るような物をレジに通した記憶がないです」
みかやん「じゃあコレはいったい何だったんでしょう?」
と、まだ床に残っていた血のような物を指差すと、Eさんはやにわに指で血のような物を触って、匂いを嗅いで首を傾げていた。
Eさん「しょう油じゃないと思いますけど、血?何でしょうねぇ」
みかやん「は、はぁ。傷害事件じゃなくて何よりです」
Eさんったら何てチャレンジャーなんだろう。いきなり指で触ってみるだなんて。ラブホ時代は、血や白子(ラブホ用語で精液の事です。何て懐かしい。白子って言葉を使ったの実に久しぶり!)など体液の類を直接手で触ってはならないと習ったのに。
ふと楽しかった頃のラブホの事を思い出した。お茶目なOくんに、浪花のおばちゃんトド、素敵な先輩Hさんや、短い間だったけどほんっとに懐いてくれて優しくしてくれたYくんや7号君や8号君の顔が次々と目に浮かんだ。今だから言えるけど、あたしゃ7号君が大好きだった。
工場も猫目もコンビニもそれなりに目の保養が出来たし、それなりに楽しかったけど、ラブホは本当に楽しかった。フロント陣や会社側のどす黒い物にさえ巻き込まれなければ、ぶっちゃけあの腐れ常務が居なければ、私は今もラブホで楽しく働いていただろう。済んだ事はどうでもいいんだけどさ。
楽しかったあの頃と比べてばかりで、ココに来てからは正直あまり楽しくなかったけど、B君と仲良くなった今、W君のような新人君が来てくれた今、ココに来てようやく楽しいと思うようになった。幸せな事だ。
朝まで1人ニヤニヤと幸せを噛みしめていたが、いつもの領収証オバ(常連さんファイルその2)が来て、ゲンナリ。相変わらず偉そうに「領収証ね!レシートも頂戴!」と言われ、領収証オバの後ろに並んでいたお客様に「大変申し訳ございません。お時間がかかりますので、他のレジにお回り頂けませんでしょうか?」とお願いをする。
せっかく幸せを噛みしめてたのに、領収証オバめ!
今日はB君がA番で、EさんがB番だった。出勤するとロッカーにMさんからの手紙が張り付けられていて「申し訳ないのですが、店長命令で、今後は私が休みの日に私の分の発注をみかやんにして頂く事になりましたので、宜しくお願いします。パッと見、少ない物だけ発注してくだされば結構です」と書いてあった。
Mさんの分の発注となると、肉と魚以外の後ろ半分全部じゃないか。ほえぇ〜。マジっすか。泣く泣く発注をしていると、B君が声を掛けてくれた。
B君「あれーっ?Mさんの分の発注もしてたの?」
みかやん「Mさんから置き手紙があって、今日からなんですぅ」
B君「へえぇ。でも、大丈夫でしょ?」
みかやん「全然大丈夫な気がしませんけど、何とかやってみます」
B君「ははは!大丈夫!大丈夫だよ」
B君にこのように声を掛けて貰えると、とても有り難いし、頑張ってやり遂げよう!という気持ちになる。黙々と発注をして、やれやれと思うと、床に点々と血のような赤い物が滴っていた。ラブホではよく見かけた光景だったが、ココはラブホじゃない!慌てて近くにいたB君に声を掛けた。
みかやん「コレ、なんでしょう?血ですかね?」
B君「俺も今、気付いたんだけど、床のあちこちに付いてるんだよ。何だろね?」
店内を見渡すと、見事に床中点々と赤い斑点がついていた。モップを持って拭いて回るも、床という床の至る所に点々と付いていて、もはやどこが始点でどこが終点なのかも分からない状態だった。
「魚の血?肉の血?それともヒトの血?」「誰か刺されたまま歩いてる?」「下血に気が付かないとか?」「生理って事はないよなぁ」と思いながら、モップで拭いて回っていると、レジの所で血のような物が止まっていた。レジのEさんが袋詰めして解決したのだろう。
みかやん「点々と床に滴っていた血のような物がレジの所で終わってたんですよ。何だったんですか?肉ですか?魚ですか?」
Eさん「えっ?全然気付かなかったし、肉も魚も今は売れなかったように思います。滴るような物をレジに通した記憶がないです」
みかやん「じゃあコレはいったい何だったんでしょう?」
と、まだ床に残っていた血のような物を指差すと、Eさんはやにわに指で血のような物を触って、匂いを嗅いで首を傾げていた。
Eさん「しょう油じゃないと思いますけど、血?何でしょうねぇ」
みかやん「は、はぁ。傷害事件じゃなくて何よりです」
Eさんったら何てチャレンジャーなんだろう。いきなり指で触ってみるだなんて。ラブホ時代は、血や白子(ラブホ用語で精液の事です。何て懐かしい。白子って言葉を使ったの実に久しぶり!)など体液の類を直接手で触ってはならないと習ったのに。
ふと楽しかった頃のラブホの事を思い出した。お茶目なOくんに、浪花のおばちゃんトド、素敵な先輩Hさんや、短い間だったけどほんっとに懐いてくれて優しくしてくれたYくんや7号君や8号君の顔が次々と目に浮かんだ。今だから言えるけど、あたしゃ7号君が大好きだった。
工場も猫目もコンビニもそれなりに目の保養が出来たし、それなりに楽しかったけど、ラブホは本当に楽しかった。フロント陣や会社側のどす黒い物にさえ巻き込まれなければ、ぶっちゃけあの腐れ常務が居なければ、私は今もラブホで楽しく働いていただろう。済んだ事はどうでもいいんだけどさ。
楽しかったあの頃と比べてばかりで、ココに来てからは正直あまり楽しくなかったけど、B君と仲良くなった今、W君のような新人君が来てくれた今、ココに来てようやく楽しいと思うようになった。幸せな事だ。
朝まで1人ニヤニヤと幸せを噛みしめていたが、いつもの領収証オバ(常連さんファイルその2)が来て、ゲンナリ。相変わらず偉そうに「領収証ね!レシートも頂戴!」と言われ、領収証オバの後ろに並んでいたお客様に「大変申し訳ございません。お時間がかかりますので、他のレジにお回り頂けませんでしょうか?」とお願いをする。
せっかく幸せを噛みしめてたのに、領収証オバめ!
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