スーパー59日目:大事件!
2004年11月6日22:18-8:33 B番
今日はMさんがA番で、S君がC番だった。土曜の夜なので店内には若者が多く、賑わっていた。レジに居ると、店の奥から奇声が聞こえてきたが「若者たちが、はしゃいでいるんだろう」ぐらいにしか思わなかった。ふと見ると警備さんの姿がなく、Mさんも見当たらなかったのが多少気になった程度だった。
少し経ってからレジに若い女性が来た。
若い女性「あのっ!誰かがお店の商品を勝手に食い散らかしたようですよ」
みかやん「ええっ?」
若い女性「あっちの奥(肉売場の方)に、食い散らかした残骸があって、汚いです」
みかやん「知らせて頂いてありがとうございます。すぐ確認します」
「すぐ確認します」と言ったものの、レジ付近にお客さんが多くてレジを離れるわけにはいかなかった。そこへMさんが通りかかったので呼び止めた。
みかやん「肉の方に誰かが食い散らかした残骸があるそうです」
Mさん「ええっ!今、とんでもない酔っぱらいが警備さんに取り押さえられて事務所に居るんですよ。で、通報しましたんで、もうすぐ警察の方が来ると思うんですが、きっとその酔っぱらいの仕業ですね。ちょっと見てきます!」
今度は事務所の方から奇声が聞こえてきて、見ると若い男が事務所から出ようとして警備さんに押さえられていた。何となく私は酔っぱらい=中年オヤジと思っていたが、その男は10代かハタチそこそこだった。暫くしてドヤドヤと警察の方々がお見えになった。やはり若い男は未成年だったので、一同、男の保護者が来るのを待った。
男を迎えに来たのは、お祖父さんだった。ご高齢なのにこんな夜中に警察に呼び出されて、何ともお気の毒だった。お祖父さんは申し訳なさそうに、男が無断飲食したギョーザとかんぴょう巻と唐揚げの代金と、男が万引きしていたツナ缶とマヨネーズの代金を支払った。
お祖父さんが支払いを済ませると、男が警察の方に連行されて事務所から出てきた。相変わらず奇声を発していて、警備さんに掴みかかろうとするのを警察の方々に取り押さえられていた。あまりの事に店内は騒然とし、お客さん達も固唾を呑んで男が連行されていくのを見守った。
Mさん「全くもう!A番なのに全然仕事になりませんでした。ナマのギョーザを食べてたんですよ。有り得ませんから!中の肉が生で赤いのに食べてたんですよ!最悪です」
S君「あはは!でも、ツナ缶とマヨネーズを万引きって、酔ってない人の犯行みたいですよね」
みかやん「あはは!確信犯でしょうか?愉快犯でしょうか?」
S君「あはは!でもシラフじゃ生のギョーザを食べれないですよね」
S君&みかやん「あはははは!」
Mさん「じゃ、私、戻ります!」
S君と私は相変わらず笑っていたが、警察を待ち保護者を待ち、残骸を片付け会計をした為に全く仕事にならなかったMさんは憮然として品出しへ戻って行った。
やれやれとレジに戻ると店内に居たお客さん達に「今の人、何?」「万引き?酔っぱらい?」「何かあったの?」と質問ぜめにあった。
私は一人一人に生ギョーザの事や万引きの事を話した。お客さんの話によると、その酔っぱらいは地下鉄の中でも大騒ぎしていて、かなり目立っていたそうだ。
ようやく警察や酔っぱらいを見たお客さん達が居なくなって暫し放心状態になっていると、目の前の壁にポスターが貼ってあった。「ナイト人員募集!」と書いてある。あまりの激務に遂に人員を増やしてくれるのだろうか?とS君に聞いてみた。
S君「えっ?誰からも何も聞いてないんですか?」
みかやん「はい。誰からも何も聞いてないですよ」
S君「B君が今月いっぱいで辞めるんです」
みかやん「ええ〜〜っ!あたしゃてっきり、あまりにも大変だからって人を増やしてくれるんだと思いました」
S君「だと良かったんですけどね。B君は前から就職決めて辞めたいとは言ってましたけど」
みかやん「いやS君じゃなくて良かったと言うか、あわわ」
S君「お陰で俺、辞められないですよ。あわわ」
S君&みかやん「あ、あは!あはははは(苦笑)」
生ギョーザを食った酔っぱらいにも驚いたが、B君が辞めるだなんて二度ビックリだ。B君が辞めてしまうだなんて、何と言ったらいいか。また暫く放心状態になった。
今日はMさんがA番で、S君がC番だった。土曜の夜なので店内には若者が多く、賑わっていた。レジに居ると、店の奥から奇声が聞こえてきたが「若者たちが、はしゃいでいるんだろう」ぐらいにしか思わなかった。ふと見ると警備さんの姿がなく、Mさんも見当たらなかったのが多少気になった程度だった。
少し経ってからレジに若い女性が来た。
若い女性「あのっ!誰かがお店の商品を勝手に食い散らかしたようですよ」
みかやん「ええっ?」
若い女性「あっちの奥(肉売場の方)に、食い散らかした残骸があって、汚いです」
みかやん「知らせて頂いてありがとうございます。すぐ確認します」
「すぐ確認します」と言ったものの、レジ付近にお客さんが多くてレジを離れるわけにはいかなかった。そこへMさんが通りかかったので呼び止めた。
みかやん「肉の方に誰かが食い散らかした残骸があるそうです」
Mさん「ええっ!今、とんでもない酔っぱらいが警備さんに取り押さえられて事務所に居るんですよ。で、通報しましたんで、もうすぐ警察の方が来ると思うんですが、きっとその酔っぱらいの仕業ですね。ちょっと見てきます!」
今度は事務所の方から奇声が聞こえてきて、見ると若い男が事務所から出ようとして警備さんに押さえられていた。何となく私は酔っぱらい=中年オヤジと思っていたが、その男は10代かハタチそこそこだった。暫くしてドヤドヤと警察の方々がお見えになった。やはり若い男は未成年だったので、一同、男の保護者が来るのを待った。
男を迎えに来たのは、お祖父さんだった。ご高齢なのにこんな夜中に警察に呼び出されて、何ともお気の毒だった。お祖父さんは申し訳なさそうに、男が無断飲食したギョーザとかんぴょう巻と唐揚げの代金と、男が万引きしていたツナ缶とマヨネーズの代金を支払った。
お祖父さんが支払いを済ませると、男が警察の方に連行されて事務所から出てきた。相変わらず奇声を発していて、警備さんに掴みかかろうとするのを警察の方々に取り押さえられていた。あまりの事に店内は騒然とし、お客さん達も固唾を呑んで男が連行されていくのを見守った。
Mさん「全くもう!A番なのに全然仕事になりませんでした。ナマのギョーザを食べてたんですよ。有り得ませんから!中の肉が生で赤いのに食べてたんですよ!最悪です」
S君「あはは!でも、ツナ缶とマヨネーズを万引きって、酔ってない人の犯行みたいですよね」
みかやん「あはは!確信犯でしょうか?愉快犯でしょうか?」
S君「あはは!でもシラフじゃ生のギョーザを食べれないですよね」
S君&みかやん「あはははは!」
Mさん「じゃ、私、戻ります!」
S君と私は相変わらず笑っていたが、警察を待ち保護者を待ち、残骸を片付け会計をした為に全く仕事にならなかったMさんは憮然として品出しへ戻って行った。
やれやれとレジに戻ると店内に居たお客さん達に「今の人、何?」「万引き?酔っぱらい?」「何かあったの?」と質問ぜめにあった。
私は一人一人に生ギョーザの事や万引きの事を話した。お客さんの話によると、その酔っぱらいは地下鉄の中でも大騒ぎしていて、かなり目立っていたそうだ。
ようやく警察や酔っぱらいを見たお客さん達が居なくなって暫し放心状態になっていると、目の前の壁にポスターが貼ってあった。「ナイト人員募集!」と書いてある。あまりの激務に遂に人員を増やしてくれるのだろうか?とS君に聞いてみた。
S君「えっ?誰からも何も聞いてないんですか?」
みかやん「はい。誰からも何も聞いてないですよ」
S君「B君が今月いっぱいで辞めるんです」
みかやん「ええ〜〜っ!あたしゃてっきり、あまりにも大変だからって人を増やしてくれるんだと思いました」
S君「だと良かったんですけどね。B君は前から就職決めて辞めたいとは言ってましたけど」
みかやん「いやS君じゃなくて良かったと言うか、あわわ」
S君「お陰で俺、辞められないですよ。あわわ」
S君&みかやん「あ、あは!あはははは(苦笑)」
生ギョーザを食った酔っぱらいにも驚いたが、B君が辞めるだなんて二度ビックリだ。B君が辞めてしまうだなんて、何と言ったらいいか。また暫く放心状態になった。
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