スーパー9日目:有り難いMさんの存在
2004年8月15日22:19-8:37 B番
いつもより1本早い地下鉄に乗り、ロッカーへ着くと、昼番の新人さんがうなだれていた。昼番の指導係の人に叱られてばかりで凹んでいたそうだ。
昼番の人「辞めようかなと思ったりして」
みかやん「そんなぁ。私も毎日こてんぱんに叱られてますよ。人一倍物覚えが悪いので”それはもう2回言いました”とか”3回も言わせないで下さい”って言われてます」
昼番の人「そうなの?私も”3回言う前に覚えて”とか”もう2回言ったわよ”って同じ事を言われるの!」
みかやん「じゃあ代々そのように言われてきたんでしょうね。でも最初はビックリしました」
昼番の人「そうよね!こんな指導は私も初めてよ。今日なんか”すみませんと言うわりに顔が笑ってる。真剣みが感じられない”とまで言われたのよ!酷いわよ」
みかやん「私も”あなたが覚えていないばかりに会社は残業代を払わなければならない”だの”あなたの為に無益な残業代だ”とか言われてますよ」
昼番の人「ったく。こんなに覚える事が沢山あるならマニュアルぐらい作っておけ!って」
みかやん「そのとおりですよ!メモの書き方にまでケチつけるなら、マニュアル作っておけ!と思います」
昼番の人「やっぱり?私もメモのとり方まで注意されたのよ。異常よね」
みかやん「常々指導の仕方には疑問を感じてましたけど、私の指導係だけじゃなくてココ全体がそうなんですね」
昼番の人「お互い、変な所に入っちゃったわね。でももう少し頑張ってみますか?」
みかやん「はい!頑張りましょう!」
なんだかなぁ・・・と思うが、お互い自分の指導係だけが異常じゃなかったと分かり、変に納得してしまった。
今日のC番はMさんだった。出勤するなり「何かわからない事があったら聞いて下さい」とニッコリ。B君と違ってとても感じが良いし、わからない事を聞いても「これはこうだから、こうなるんです」と単純明快な回答だった。しかもC番の仕事量が半端じゃなかったのに、甲斐甲斐しく私のB番の品出しを手伝ってくれて、その仕事の早さに目を見張った。仕事は出来るし、頭は良いし、めっちゃいい人じゃないか!
B君がMさんを悪く言っていたのは、Mさんの頭の良さや手際の良さへの嫉妬なのかも知れない。あの立派な仕事ぶりでMさんは弱冠19歳だ。
朝5時半になりトラック便と同時に、目の不自由なお客さんが来店された。B番は私なので接客にかかるとレジが空く。レジはS君がみてくれて、コンテナはMさんと警備さんとで運んでくれた。今日は沢山の買い物が有るとの事で、私が目の不自由なお客さんの手を取り、盲導犬と共に店内を歩いた。
驚いた事に、お客様は大体の店内の配置を覚えていて「まず野菜を見て、それから裏のドレッシングの方を見ようかな。そしてその隣の乾物を見て。。。」とおっしゃった。「バラのきゅうりを見せて」と言うので手渡すと、懸命に手で触って「うーん」。「ねぇ。あなたが見てバラのきゅうりと3本入れのきゅうりと、どっちが新鮮?」と聞かれ「3本の方」と答えると「やっぱりね!」などと、とても気さくな方だった。
お客さん「さて、ありがとう。この馬鹿犬が帰りたがってるから、そろそろ帰るわ」
みかやん「とてもお利口なお顔をしてますよ」
お客さん「なんもなんも。顔だけは利口みたいに見えるらしいから得な犬だよ」
更にこのお客様は「お財布の中に○円札が何枚と小銭が○円入ってるから」とおっしゃったり、沢山買い物をしたにも関わらず「リュックの中にまず○○の瓶と乾物を入れて、その上に○○を次に○○を」と、お財布の中身やら買った物を全部覚えてらっしゃる事に驚いた。驚きの連続の中、初の目の不自由なお客様の接客が終わり、惣菜の品出しを始めた。
私が接客をしている間にMさんがコンテナを運び終え、惣菜を出すばかりにしていてくれたので、とてもラクだった。6時45分には惣菜の品出しを終えレジに戻るとMさんが来た。「今日のように7時迄に惣菜の品出しを終えると後々ラクなんですよ。早かったですね。さすがです!」と褒められて照れた。
帰りにMさんに「今日は何もかも面倒を見て頂いてありがとうございました。お陰で助かりました」と言うと、Mさんはにわかに耳まで赤くなって照れまくっていた。はにかんだ何とも可愛らしい笑顔を見せられ、私はMさんが大好きになった。
いつもより1本早い地下鉄に乗り、ロッカーへ着くと、昼番の新人さんがうなだれていた。昼番の指導係の人に叱られてばかりで凹んでいたそうだ。
昼番の人「辞めようかなと思ったりして」
みかやん「そんなぁ。私も毎日こてんぱんに叱られてますよ。人一倍物覚えが悪いので”それはもう2回言いました”とか”3回も言わせないで下さい”って言われてます」
昼番の人「そうなの?私も”3回言う前に覚えて”とか”もう2回言ったわよ”って同じ事を言われるの!」
みかやん「じゃあ代々そのように言われてきたんでしょうね。でも最初はビックリしました」
昼番の人「そうよね!こんな指導は私も初めてよ。今日なんか”すみませんと言うわりに顔が笑ってる。真剣みが感じられない”とまで言われたのよ!酷いわよ」
みかやん「私も”あなたが覚えていないばかりに会社は残業代を払わなければならない”だの”あなたの為に無益な残業代だ”とか言われてますよ」
昼番の人「ったく。こんなに覚える事が沢山あるならマニュアルぐらい作っておけ!って」
みかやん「そのとおりですよ!メモの書き方にまでケチつけるなら、マニュアル作っておけ!と思います」
昼番の人「やっぱり?私もメモのとり方まで注意されたのよ。異常よね」
みかやん「常々指導の仕方には疑問を感じてましたけど、私の指導係だけじゃなくてココ全体がそうなんですね」
昼番の人「お互い、変な所に入っちゃったわね。でももう少し頑張ってみますか?」
みかやん「はい!頑張りましょう!」
なんだかなぁ・・・と思うが、お互い自分の指導係だけが異常じゃなかったと分かり、変に納得してしまった。
今日のC番はMさんだった。出勤するなり「何かわからない事があったら聞いて下さい」とニッコリ。B君と違ってとても感じが良いし、わからない事を聞いても「これはこうだから、こうなるんです」と単純明快な回答だった。しかもC番の仕事量が半端じゃなかったのに、甲斐甲斐しく私のB番の品出しを手伝ってくれて、その仕事の早さに目を見張った。仕事は出来るし、頭は良いし、めっちゃいい人じゃないか!
B君がMさんを悪く言っていたのは、Mさんの頭の良さや手際の良さへの嫉妬なのかも知れない。あの立派な仕事ぶりでMさんは弱冠19歳だ。
朝5時半になりトラック便と同時に、目の不自由なお客さんが来店された。B番は私なので接客にかかるとレジが空く。レジはS君がみてくれて、コンテナはMさんと警備さんとで運んでくれた。今日は沢山の買い物が有るとの事で、私が目の不自由なお客さんの手を取り、盲導犬と共に店内を歩いた。
驚いた事に、お客様は大体の店内の配置を覚えていて「まず野菜を見て、それから裏のドレッシングの方を見ようかな。そしてその隣の乾物を見て。。。」とおっしゃった。「バラのきゅうりを見せて」と言うので手渡すと、懸命に手で触って「うーん」。「ねぇ。あなたが見てバラのきゅうりと3本入れのきゅうりと、どっちが新鮮?」と聞かれ「3本の方」と答えると「やっぱりね!」などと、とても気さくな方だった。
お客さん「さて、ありがとう。この馬鹿犬が帰りたがってるから、そろそろ帰るわ」
みかやん「とてもお利口なお顔をしてますよ」
お客さん「なんもなんも。顔だけは利口みたいに見えるらしいから得な犬だよ」
更にこのお客様は「お財布の中に○円札が何枚と小銭が○円入ってるから」とおっしゃったり、沢山買い物をしたにも関わらず「リュックの中にまず○○の瓶と乾物を入れて、その上に○○を次に○○を」と、お財布の中身やら買った物を全部覚えてらっしゃる事に驚いた。驚きの連続の中、初の目の不自由なお客様の接客が終わり、惣菜の品出しを始めた。
私が接客をしている間にMさんがコンテナを運び終え、惣菜を出すばかりにしていてくれたので、とてもラクだった。6時45分には惣菜の品出しを終えレジに戻るとMさんが来た。「今日のように7時迄に惣菜の品出しを終えると後々ラクなんですよ。早かったですね。さすがです!」と褒められて照れた。
帰りにMさんに「今日は何もかも面倒を見て頂いてありがとうございました。お陰で助かりました」と言うと、Mさんはにわかに耳まで赤くなって照れまくっていた。はにかんだ何とも可愛らしい笑顔を見せられ、私はMさんが大好きになった。
コメント