スーパー8日目:酔っぱらい
2004年8月13日22:50-9:14 C番
今日からウザ男が3連休で、実に過ごし易い。相変わらず仕事はキツいが、ウザ男の目がないと思えば自由に動ける。実際に何をしていても常にウザ男の視線を感じて、仕事にならなかった部分もある。品出しをしていてうっかり床に商品を落とし、何気に拾おうとするとウザ男が見ていたり、レジに居てお客さんをさばききり、さて品だし!と振り返るとウザ男が見ていたり。まるで歩く監視カメラだった。
お陰で忙しいのに息が詰まるような思いをしていた。良い方に解釈すれば、私がピンチに出会してもすぐに救いの手を差し伸べられるように見ていたのかも知れないが、口を開けばあのウザさなので、どうにも息苦しかった。どう見ているのか、何が言いたいのか、考えると怖かった。
意気揚々と品出しをしていると、ふいに「オイ!」と声をかけられた。振り向くと、いかにもガラの悪そうな小柄な爺さんが酒の匂いをプンプンさせて立っていた。
爺さん「おい!おまえ!さっきもれんわしたんらけろな。れんわりゃらりあわん。おまえにいってもひゃあらいから、れんひょうらへ!れんちょうろべや!あーっ!(おい!お前!さっきも電話したんだけどな、電話じゃらちあかん。お前に言ってもしゃあないから店長だせ!店長呼べや!あーっ!)」
みかやん「店長ですか?」
爺さん「おまえはおれのいうころがわからんろか!れんちょうらっていってるんら!(お前は俺の言う事がわからんのか!店長だって言ってるんだ!)」
ベロベロに酔ってろれつが回らなくなっていて、何を言ってるのかよく分からなかった。取り敢えず「店長を呼べ」と言っている事だけは分かったが、店長は居ない。困っていると、警備員さんが巡回していてこっちへ向かって来るのが見えた。「天の助け!」とばかりに警備員さんにすがった。
みかやん「め、めっちゃ酔ってて、お酒の匂いプンプンさせながら”店長出せ”とか”さっきも電話した”というような事を言ってるんですよ。何を言ってるのかもうサッパリ。ど、どうしましょう?(大慌て)」
すっかり取り乱して話したのに、警備員さんは「はい。わかりました」と言って、酔っぱらいに近づいていった。
警備員さん「お話伺いますよ。こちらへどうぞ」
爺さん「なんれけーさつがくるんら。こころみせはけーさつかってるろか。なんれけーさつら。れんちょうら(何で警察が来るんだ。ここの店は警察を飼ってるのか。何で警察だ。店長だ)」
酔っぱらいの爺さんは、警備員さんを見て警察だと思ったらしく、おとなしく事務所へ着いていった。すぐに警備員さんが私の所へ来た。
みかやん「ありがとうございました。助かりました。やはり頼もしいですね」
警備員さん「いえいえ。とんでもない。俺の事を警察と思ったらしくて、事務所へ入ったとたんにしおらしくなって。”ろこへもれんわらんかしてまへんろ”(どこへも電話なんかしてませんよ)とか言ってましたよ。でも帰る時は”まらくるからら”(また来るからな)なんて、すごんでましたけどね。ははは!」
みかやん「あんなのを放っておいて家族は何をしてるんでしょうね?」
警備員さん「本人は明日になったらケロッと忘れて、家族も分からずじまいでしょうね」
そこへお客さんが会話に入ってきた。
お客さん「さっきの爺さん、何て言ってたんですか?」
みかやん「店長呼べ!とか店長出せ!って言ってたんですよ」
お客さん「店に入って来た時から、ブツブツ言ってたんですけど、近くで聞いても何を言ってるんだか、さっぱりわかりませんでしたからね」
警備員さん「相当、飲んでたようですね」
お客さん「あなた、警備員さんに言って正解でしたよ。あんなのは警備員さんに言うのが一番ですよ」
みかやん「本当に助かりました」
お客さん「頼もしかったですね」
警備員さん「いえいえ」
警備員さんは照れまくっていたが、なんとも頼もしく、警備員さんが物凄くカッコ良く見えた。
今日からウザ男が3連休で、実に過ごし易い。相変わらず仕事はキツいが、ウザ男の目がないと思えば自由に動ける。実際に何をしていても常にウザ男の視線を感じて、仕事にならなかった部分もある。品出しをしていてうっかり床に商品を落とし、何気に拾おうとするとウザ男が見ていたり、レジに居てお客さんをさばききり、さて品だし!と振り返るとウザ男が見ていたり。まるで歩く監視カメラだった。
お陰で忙しいのに息が詰まるような思いをしていた。良い方に解釈すれば、私がピンチに出会してもすぐに救いの手を差し伸べられるように見ていたのかも知れないが、口を開けばあのウザさなので、どうにも息苦しかった。どう見ているのか、何が言いたいのか、考えると怖かった。
意気揚々と品出しをしていると、ふいに「オイ!」と声をかけられた。振り向くと、いかにもガラの悪そうな小柄な爺さんが酒の匂いをプンプンさせて立っていた。
爺さん「おい!おまえ!さっきもれんわしたんらけろな。れんわりゃらりあわん。おまえにいってもひゃあらいから、れんひょうらへ!れんちょうろべや!あーっ!(おい!お前!さっきも電話したんだけどな、電話じゃらちあかん。お前に言ってもしゃあないから店長だせ!店長呼べや!あーっ!)」
みかやん「店長ですか?」
爺さん「おまえはおれのいうころがわからんろか!れんちょうらっていってるんら!(お前は俺の言う事がわからんのか!店長だって言ってるんだ!)」
ベロベロに酔ってろれつが回らなくなっていて、何を言ってるのかよく分からなかった。取り敢えず「店長を呼べ」と言っている事だけは分かったが、店長は居ない。困っていると、警備員さんが巡回していてこっちへ向かって来るのが見えた。「天の助け!」とばかりに警備員さんにすがった。
みかやん「め、めっちゃ酔ってて、お酒の匂いプンプンさせながら”店長出せ”とか”さっきも電話した”というような事を言ってるんですよ。何を言ってるのかもうサッパリ。ど、どうしましょう?(大慌て)」
すっかり取り乱して話したのに、警備員さんは「はい。わかりました」と言って、酔っぱらいに近づいていった。
警備員さん「お話伺いますよ。こちらへどうぞ」
爺さん「なんれけーさつがくるんら。こころみせはけーさつかってるろか。なんれけーさつら。れんちょうら(何で警察が来るんだ。ここの店は警察を飼ってるのか。何で警察だ。店長だ)」
酔っぱらいの爺さんは、警備員さんを見て警察だと思ったらしく、おとなしく事務所へ着いていった。すぐに警備員さんが私の所へ来た。
みかやん「ありがとうございました。助かりました。やはり頼もしいですね」
警備員さん「いえいえ。とんでもない。俺の事を警察と思ったらしくて、事務所へ入ったとたんにしおらしくなって。”ろこへもれんわらんかしてまへんろ”(どこへも電話なんかしてませんよ)とか言ってましたよ。でも帰る時は”まらくるからら”(また来るからな)なんて、すごんでましたけどね。ははは!」
みかやん「あんなのを放っておいて家族は何をしてるんでしょうね?」
警備員さん「本人は明日になったらケロッと忘れて、家族も分からずじまいでしょうね」
そこへお客さんが会話に入ってきた。
お客さん「さっきの爺さん、何て言ってたんですか?」
みかやん「店長呼べ!とか店長出せ!って言ってたんですよ」
お客さん「店に入って来た時から、ブツブツ言ってたんですけど、近くで聞いても何を言ってるんだか、さっぱりわかりませんでしたからね」
警備員さん「相当、飲んでたようですね」
お客さん「あなた、警備員さんに言って正解でしたよ。あんなのは警備員さんに言うのが一番ですよ」
みかやん「本当に助かりました」
お客さん「頼もしかったですね」
警備員さん「いえいえ」
警備員さんは照れまくっていたが、なんとも頼もしく、警備員さんが物凄くカッコ良く見えた。
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