ラブホ奮戦記368日目:不気味君
2004年1月26日0:00-6:00 9部屋掃除+リネン折り
今日はトドとの勤務。改装前の閉店準備作業を殆ど終え、のどかにリネン折りをしていた。モニターを見ながらリネン折りを続けていると、223号室の表示が”精算中”になり、滞在時間はたったの9分だった。「なんだそりゃ?」とリネン折りの手を止めると、通路の方が急に騒がしくなった。
223号室の入口は控え室入口の隣にある。急いで作業室から控え室入口の方へ走ると、まだ人の気配がした。「ヤダーッ!」と言う女性の声とバタバタと通路を走る音と、それを追い掛けるように「ちょっと待ってよ〜。こっちだって、ケチャマンはイヤだよ〜」と言う舌足らずな不気味な男の声が聞こえた。その声が、いかにも変態っぽくて(変態ってどんな声だ?)怖くて覗いて見る気にはならなかった。
精算して帰ってくれたので、取り敢えず出動した。当然、お風呂はラッキーで、ベッド以外を使った形跡は無かったが、ベッドの布団を剥がして固まってしまった。シーツの中央に少量の血が付いていたので「ああ、さっき”ケチャマン”って言ってたのは、生理の事かい」と思っていると、ベッドの足元の方に、銀色に光る鳥のクチバシみたいな物があった。
みかやん「何コレ?慌てて忘れて帰ったみたいだけど、何だろ?」
トド「婦人科にあるアソコの穴を広げて中を見るやつ、ちゃうの?」
みかやん「ええー!何で、そんな物がココにあるの?」
トド「ま、大人のお医者さんごっこやろな。アソコん中がどないなっとるか、見たかったんやろ」
次の瞬間、あまりの事に絶叫しそうになった。ふいにドアが開き、不気味な男が入って来た。トドはドアに背を向けていたので気が付かなかったが、私の形相を見て振り返り、男の姿に驚いてベッドに突っ伏しそうになった。年齢は27歳くらい、小太りの体型に、真っ黒で脂ぎった髪、透き通るような色白で、絵に描いたようなオタクと言うか変態みたいな男だった。
「大切な物を忘れました」と、さっき聞いたばかりの舌足らずで不気味なカラス声で話しかけてきた。
みかやん「はい。こ、こちらですね」
不気味君「結構ですよ。自分で拾いますから」
不気味君は、ベッドの両脇に立っている私とトドの間に入るように近づいてきて、自分でソレを拾った。
不気味君「コレは”クスコ”と言って立派な医療器具なんですよ。ふふふ。では失礼」
叫びたいような恐怖に包まれている私達を後目に、不気味君はにこやかに一礼して帰って行った。階下のドアが閉まる音が聞こえたとたん、私達は床にへたりこんだ。
みかやん「ビックリした!怖かった!泣くとこだった!キモイ!キモーッ!あまりにも不気味!」
トド「今の不気味君、ウチ何回か見た事あるで。本人は不気味やのに女の子は若くて可愛いんや。多分毎回違う女の子や。よっぽどの金持ちの息子なんやろ。品がええで。金も無くて不気味やったらモテへんで。それこそ婦人科医のせがれ、ちゃうか?」
ようやく立ち上がり、掃除を再開した。幸い掃除はすぐに終わり、控え室へ戻ると外道が来た。
外道「実はフロントK子に”アンタ、ホテルPで総スカンだよ。アンタがホテルPへ戻るんだったら、ホテルPのD班全員が辞めると言ってきたよ。余程しっかり仕事をして、言葉遣いにも気を付けて揚げ足取られないようにしないと!心して行きなさい!”と言われたんですよ」
みかやん「ダサ坊の後がまは大変だよ。どうしても比べられて”ダサ坊はああだった、こうだった”と言われるよ」
外道「そんな事は聞きつけません。私は1人で部屋へ入って黙々と作業するつもりです」
トド「ますます嫌われるんちゃう?」
外道「私の最大の目標は、新Qへみかやんと戻って来る事です。私はみかやんを悪く言ったり嫌ったりしてません!ホテルPは強者揃いです。ホテルPへ行っても2人仲良くQ出身者として頑張りましょう。前にホテルPのオバ男と丸子と私が口論になった事があるんです。きっとそれを根に持ってるんでしょうね。困った奴らです」
「よく言うよ!」と思った。フロントK子には散々私の悪口を言っていたのに、ホテルPで総スカンと聞いたとたん、私を味方に付けようと必死だ。相変わらず少しも自分の非を認める様子はないし、今度は私にホテルPの人達の悪口を言い始めた。誰が外道の策略なんかに乗るか!あたしゃ、ホテルPの人達に加勢するよ!
全く、どこまで腐った男なんだ!心底呆れた。
今日はトドとの勤務。改装前の閉店準備作業を殆ど終え、のどかにリネン折りをしていた。モニターを見ながらリネン折りを続けていると、223号室の表示が”精算中”になり、滞在時間はたったの9分だった。「なんだそりゃ?」とリネン折りの手を止めると、通路の方が急に騒がしくなった。
223号室の入口は控え室入口の隣にある。急いで作業室から控え室入口の方へ走ると、まだ人の気配がした。「ヤダーッ!」と言う女性の声とバタバタと通路を走る音と、それを追い掛けるように「ちょっと待ってよ〜。こっちだって、ケチャマンはイヤだよ〜」と言う舌足らずな不気味な男の声が聞こえた。その声が、いかにも変態っぽくて(変態ってどんな声だ?)怖くて覗いて見る気にはならなかった。
精算して帰ってくれたので、取り敢えず出動した。当然、お風呂はラッキーで、ベッド以外を使った形跡は無かったが、ベッドの布団を剥がして固まってしまった。シーツの中央に少量の血が付いていたので「ああ、さっき”ケチャマン”って言ってたのは、生理の事かい」と思っていると、ベッドの足元の方に、銀色に光る鳥のクチバシみたいな物があった。
みかやん「何コレ?慌てて忘れて帰ったみたいだけど、何だろ?」
トド「婦人科にあるアソコの穴を広げて中を見るやつ、ちゃうの?」
みかやん「ええー!何で、そんな物がココにあるの?」
トド「ま、大人のお医者さんごっこやろな。アソコん中がどないなっとるか、見たかったんやろ」
次の瞬間、あまりの事に絶叫しそうになった。ふいにドアが開き、不気味な男が入って来た。トドはドアに背を向けていたので気が付かなかったが、私の形相を見て振り返り、男の姿に驚いてベッドに突っ伏しそうになった。年齢は27歳くらい、小太りの体型に、真っ黒で脂ぎった髪、透き通るような色白で、絵に描いたようなオタクと言うか変態みたいな男だった。
「大切な物を忘れました」と、さっき聞いたばかりの舌足らずで不気味なカラス声で話しかけてきた。
みかやん「はい。こ、こちらですね」
不気味君「結構ですよ。自分で拾いますから」
不気味君は、ベッドの両脇に立っている私とトドの間に入るように近づいてきて、自分でソレを拾った。
不気味君「コレは”クスコ”と言って立派な医療器具なんですよ。ふふふ。では失礼」
叫びたいような恐怖に包まれている私達を後目に、不気味君はにこやかに一礼して帰って行った。階下のドアが閉まる音が聞こえたとたん、私達は床にへたりこんだ。
みかやん「ビックリした!怖かった!泣くとこだった!キモイ!キモーッ!あまりにも不気味!」
トド「今の不気味君、ウチ何回か見た事あるで。本人は不気味やのに女の子は若くて可愛いんや。多分毎回違う女の子や。よっぽどの金持ちの息子なんやろ。品がええで。金も無くて不気味やったらモテへんで。それこそ婦人科医のせがれ、ちゃうか?」
ようやく立ち上がり、掃除を再開した。幸い掃除はすぐに終わり、控え室へ戻ると外道が来た。
外道「実はフロントK子に”アンタ、ホテルPで総スカンだよ。アンタがホテルPへ戻るんだったら、ホテルPのD班全員が辞めると言ってきたよ。余程しっかり仕事をして、言葉遣いにも気を付けて揚げ足取られないようにしないと!心して行きなさい!”と言われたんですよ」
みかやん「ダサ坊の後がまは大変だよ。どうしても比べられて”ダサ坊はああだった、こうだった”と言われるよ」
外道「そんな事は聞きつけません。私は1人で部屋へ入って黙々と作業するつもりです」
トド「ますます嫌われるんちゃう?」
外道「私の最大の目標は、新Qへみかやんと戻って来る事です。私はみかやんを悪く言ったり嫌ったりしてません!ホテルPは強者揃いです。ホテルPへ行っても2人仲良くQ出身者として頑張りましょう。前にホテルPのオバ男と丸子と私が口論になった事があるんです。きっとそれを根に持ってるんでしょうね。困った奴らです」
「よく言うよ!」と思った。フロントK子には散々私の悪口を言っていたのに、ホテルPで総スカンと聞いたとたん、私を味方に付けようと必死だ。相変わらず少しも自分の非を認める様子はないし、今度は私にホテルPの人達の悪口を言い始めた。誰が外道の策略なんかに乗るか!あたしゃ、ホテルPの人達に加勢するよ!
全く、どこまで腐った男なんだ!心底呆れた。
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