0:00-6:00 9部屋掃除+リネン折り 

今日はトドとの勤務。出勤するとC班のDさん、Gさん、K氏の三人が帰り支度をしていた。いつもは三人とも明るく陽気なのに、今日は「おはようございます」と挨拶をしたきり静まりかえり、ふと見ると大量のリネンがあった。

部屋の掃除が忙しかったのか?と、さり気なくリネン帳を見ると、C班はそれほど部屋の掃除をしていなかった。なのにリネンが大量に残っている。今日の三人はバリバリリネンを折るメンバーだ。どうもおかしい。「お疲れ様でした」と帰って行く三人の後ろ姿に、哀愁のようなものさえ漂っていた。

トド「なんかあったんやろか?リネン室、殆ど空っぽやで」

みかやん「おかしいよね。リネンの在庫が無いのに帰れるような人達じゃないもん」

折るリネンは大量に有るが、折ったリネンが殆ど無かったので、トドと黙々とリネン折りをしていると、フロントからI氏が走って来た。

I氏「常務命令でC班は全員4月からホテルRへ行く事になったそうですよ。イカレRがゴキゲンで教えてくれました。なんせイカレRはC班に対して、恨みつらみがありますからね。うはははは」

トド「なんも笑い事やあらへん!C班かてみんな2月からホテルR勤務を希望しとったやろが」

みかやん「それじゃクリスマスイブのあの通達は何だったの?希望を聞いた意味無いじゃん。C班の人達が可哀相だよ。4月までの2ヶ月間どうするんだろ?」

I氏「C班よりあなた達の方が深刻ですよ。ホテルPに3人行くなんて有り得ません。だからフロントK子が”危機感を持て”と言ってるんですよ。さ、今日も部屋で作業をしてフロントK子にやる気のある事をアピールしないと・・・」

みかやん「ちょっと待って下さい。リネンの在庫が何にも無いんですよ。今日は部屋での作業は無理です。明日のA班B班の分もリネンを折らなきゃなんないですよ。リネンが無くて非常事態です」

トド「ホンマや。こんなにリネンが無いの初めてやわ。それに昨日やったベッド下掃除はしんどいで。あれは男手が必要や。今度、Oくんが出勤の時またやらせて貰いますわ」

I氏は鬼の形相でフロントへ戻って行った。それ以来、廊下ですれ違っても私達と目を合わせようともせず、口もきかなくなった。今に始まった事ではないが、本当に大人げないと思う。

トド「どこぞのアホや!フロントならリネンの状況も見て指示せい言うんや!こないリネンが無いのに、何が部屋で作業や!みかやん、なんも気にする事あらへんで!あんなアホ、ほっといたらええんや」

みかやん「気にしてないよ。ただ呆れてものが言えないだけ。何であんなにふてくされられなきゃなんないんだろ?いいトシのオヤジがする事じゃないよね?」

朝まで休む暇もなく部屋の掃除とリネン折りを繰り返した。ようやくリネンの目処がついた時に部屋が空いた。その部屋の掃除を早く済ませたら、締めの時間まで少し休めそうだった。急いで部屋へ行くと、ニコニコさんが使った部屋だった。床に沢山の皮膚が落ちていたので、一目見てわかった。

トド「なんでこんな時にニコニコさんなんや〜」

みかやん「I氏へ電話した時、ニコニコさんとは言ってくれなかったよ。ニコニコさんの時は予め知らせるって約束だったのにね」

トド「風呂ラッキーやし、ベッドカバー掛かっとるし、飲み物も飲んでないんや。ニコニコさんに間違いあらへんで」

みかやん「自分が気分悪いのと業務連絡をしないのとを一緒にしないで欲しいね。仕事なんだから」

トド「これやったらまるで罠やで!嫌がらせや!わざと冷蔵庫の鍵をせんイカレRと同じやんか!」

みかやん「いくらふてくされてもいいけど、仕事で仕返しみたいな事をされるとムカつくね」

掃除機を取りに控え室へ戻り、掃除機をコロコロを交互にかけ、静かにベッドを剥がし、やっとの思いで掃除を終えた。結局、休む暇は無く、出勤前に買った飲み物や夜食は殆ど手つかずだった。帰りのトドの車の中で、2人ともお腹がグーグー鳴った。


トド「前はI氏とも仲良うやってたのになぁ」

みかやん「今以上、I氏との間に亀裂が入ったら修復できないよね」

後味悪〜く帰宅し、どんよりした気持ちを抱えて爆睡した。

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