ラブホ奮戦記137日目:サヨナラ、婆さん
2003年3月17日※秘密は昨日の日記にあります
朝5時、Oくんからメールがきた。
「今日、トドは来たよ。でも婆さんとまあまあ仲いいから、噂ほど雰囲気は暗くないよ。トド、意外と元気に見えるわ。婆さんがいるからかな?今夜は、みかやんが婆さんを指導するって、I氏がみんなに説明してたよ。頑張ってね!責任者!」
一気に目が覚めた。今夜は先輩達が二人とも休みなのに、トド日だ。婆さんもいる。
夕方、Oくんから電話がきた。昨日は婆さんの風呂専属をやめて、4人勤務のローテーションをしたそうだ。4人勤務なんか半年ぶりで、すっかり忘れてしまった。しかしトドの前で私が4人勤務を忘れておどおどしている姿は見せられない。今夜はOくんと綿密な打ち合わせや、4人勤務のおさらいをしてから出勤する事にした。
0:00-9:00. 12部屋掃除
今日はOくんとトドと婆さんとの勤務。Oくんと打ち合わせどおり最初は、Oくんが洗面、私が部屋、トドが部屋の補助、婆さんが風呂の勤務になった。こうするとOくんは嫌いなトドとすれ違いの勤務だし、私は自分の仕事の後に婆さんの仕事を見てあげられるし、私とOくんはいつも近くにいる事になる。Oくんと二人で知恵を絞った最高のローテーションだ。
一段落着いた時に私とOくんがフロントに呼ばれた。
I氏「どうですか?婆さんは」
みかやん「私はいい婆さんだと思うんですよ。フロントK子が言う程、悪い人じゃないと思うんです。孫のような私にも”はい、わかりました”って言うし、仕事も一生懸命であのおトシなのに覚えも早くて凄い婆さんですよ」
Oくん「俺もそう思います。いぢわる婆さんだと思ってたのに、あんなに一所懸命で明るい婆さんで、調子狂っちゃいましたよ。トドよりよっぽどいいです。俺もいい婆さんだと思います」
I氏「フロントK子に婆さんの働きぶりを聞かれたので”見ていて気持ちいい程一生懸命ですよ”と答えたら、K子が”D班の人達はいい人過ぎて手ぬるい。それじゃ婆さんが辞めないじゃない”って事になって、婆さんはトラブルの多いA班と、強者どもの多いB班へ行って貰う事になったんです。今夜は婆さんのD班での最後の勤務となってしまいました。本人は知らないので黙っていて下さいね」
A班は4時間、B班は4〜5時間の勤務だ。AやB班の勤務時間が短いのは、私達D班やC班と違う「本送」と言う仕事があって激務だからだ。フロントK子は、頭のいい人や仕事が出来る人が嫌いな奴だ。自分より経験も長くて仕事が出来る婆さんが気に入らなくて、私達に婆さんのガゼネタを吹き込んでいたのだろう。いくら達者な婆さんでも、毎日AB班での9時間もの本送は大変だろう。婆さんが気の毒になった。
婆さんに「みかやんさん、風呂掃除が終わりましたので見て下さい」と言われて風呂場へ行くと、婆さんが滝のような汗をかいて私を待っていた。風呂掃除は完璧に出来ていた。最後の日くらいは婆さんに優しい言葉をかけてあげようと思った。
みかやん「完璧ですよ。短期間でよくこんなに出来るようになりましたね。凄い汗ですよ。I氏に言って休憩させて貰いますので、汗を拭いてゆっくり休んで下さいね」
婆さん「皆さんの仕事が早いので足を引っ張らないように必死でした。D班の人達は”仕事が速くて完璧。職人のような人達”と言う噂だったので、1度でいいから一緒に働かせて欲しいと思って希望して来ました。それも今日で終わり。短い間でしたが、D班で働けて光栄でした」
婆さんは自分がA班B班へ行く事を知っていた。婆さんはホテルKかホテルQのA班と言われていたのに、希望してホテルQの深夜のD班に来たそうだ。その事をこっそりとOくんに伝えながら、しんみりとしてしまった。控え室では婆さんを中心にOくんと三人で話をして盛り上がった。トドは蚊帳の外だ。婆さんは長年この世界にいるだけあって、経験豊富で聞いていて勉強になる話が多い。ずっと一緒に働いていたかった。
婆さんにしんみりするような事を言われても、つぶつぶに毛玉の着いたジャージ姿だし、顔がどうみても吉本興業のお笑い系で脱力するのが現実だが、婆さんにはどこへ行っても頑張って欲しいものだ。フロントk子の陰謀なんかには絶対に負けないで欲しい。Oくんと二人で陰ながら婆さんにエールを送る事にした。今日はすっかりトドの存在がかすんでしまった。
頑張れ!婆さん!
朝5時、Oくんからメールがきた。
「今日、トドは来たよ。でも婆さんとまあまあ仲いいから、噂ほど雰囲気は暗くないよ。トド、意外と元気に見えるわ。婆さんがいるからかな?今夜は、みかやんが婆さんを指導するって、I氏がみんなに説明してたよ。頑張ってね!責任者!」
一気に目が覚めた。今夜は先輩達が二人とも休みなのに、トド日だ。婆さんもいる。
夕方、Oくんから電話がきた。昨日は婆さんの風呂専属をやめて、4人勤務のローテーションをしたそうだ。4人勤務なんか半年ぶりで、すっかり忘れてしまった。しかしトドの前で私が4人勤務を忘れておどおどしている姿は見せられない。今夜はOくんと綿密な打ち合わせや、4人勤務のおさらいをしてから出勤する事にした。
0:00-9:00. 12部屋掃除
今日はOくんとトドと婆さんとの勤務。Oくんと打ち合わせどおり最初は、Oくんが洗面、私が部屋、トドが部屋の補助、婆さんが風呂の勤務になった。こうするとOくんは嫌いなトドとすれ違いの勤務だし、私は自分の仕事の後に婆さんの仕事を見てあげられるし、私とOくんはいつも近くにいる事になる。Oくんと二人で知恵を絞った最高のローテーションだ。
一段落着いた時に私とOくんがフロントに呼ばれた。
I氏「どうですか?婆さんは」
みかやん「私はいい婆さんだと思うんですよ。フロントK子が言う程、悪い人じゃないと思うんです。孫のような私にも”はい、わかりました”って言うし、仕事も一生懸命であのおトシなのに覚えも早くて凄い婆さんですよ」
Oくん「俺もそう思います。いぢわる婆さんだと思ってたのに、あんなに一所懸命で明るい婆さんで、調子狂っちゃいましたよ。トドよりよっぽどいいです。俺もいい婆さんだと思います」
I氏「フロントK子に婆さんの働きぶりを聞かれたので”見ていて気持ちいい程一生懸命ですよ”と答えたら、K子が”D班の人達はいい人過ぎて手ぬるい。それじゃ婆さんが辞めないじゃない”って事になって、婆さんはトラブルの多いA班と、強者どもの多いB班へ行って貰う事になったんです。今夜は婆さんのD班での最後の勤務となってしまいました。本人は知らないので黙っていて下さいね」
A班は4時間、B班は4〜5時間の勤務だ。AやB班の勤務時間が短いのは、私達D班やC班と違う「本送」と言う仕事があって激務だからだ。フロントK子は、頭のいい人や仕事が出来る人が嫌いな奴だ。自分より経験も長くて仕事が出来る婆さんが気に入らなくて、私達に婆さんのガゼネタを吹き込んでいたのだろう。いくら達者な婆さんでも、毎日AB班での9時間もの本送は大変だろう。婆さんが気の毒になった。
婆さんに「みかやんさん、風呂掃除が終わりましたので見て下さい」と言われて風呂場へ行くと、婆さんが滝のような汗をかいて私を待っていた。風呂掃除は完璧に出来ていた。最後の日くらいは婆さんに優しい言葉をかけてあげようと思った。
みかやん「完璧ですよ。短期間でよくこんなに出来るようになりましたね。凄い汗ですよ。I氏に言って休憩させて貰いますので、汗を拭いてゆっくり休んで下さいね」
婆さん「皆さんの仕事が早いので足を引っ張らないように必死でした。D班の人達は”仕事が速くて完璧。職人のような人達”と言う噂だったので、1度でいいから一緒に働かせて欲しいと思って希望して来ました。それも今日で終わり。短い間でしたが、D班で働けて光栄でした」
婆さんは自分がA班B班へ行く事を知っていた。婆さんはホテルKかホテルQのA班と言われていたのに、希望してホテルQの深夜のD班に来たそうだ。その事をこっそりとOくんに伝えながら、しんみりとしてしまった。控え室では婆さんを中心にOくんと三人で話をして盛り上がった。トドは蚊帳の外だ。婆さんは長年この世界にいるだけあって、経験豊富で聞いていて勉強になる話が多い。ずっと一緒に働いていたかった。
婆さんにしんみりするような事を言われても、つぶつぶに毛玉の着いたジャージ姿だし、顔がどうみても吉本興業のお笑い系で脱力するのが現実だが、婆さんにはどこへ行っても頑張って欲しいものだ。フロントk子の陰謀なんかには絶対に負けないで欲しい。Oくんと二人で陰ながら婆さんにエールを送る事にした。今日はすっかりトドの存在がかすんでしまった。
頑張れ!婆さん!
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