ラブホ奮戦記85日目:24時間空き部屋
2003年1月3日 らぶほ10:00-9:00. 15部屋掃除
今日はHさんとOくんとの勤務。午前1時にI氏が出勤してすぐに控え室へ来た。
I氏「207号室が、昨日の朝8時に入室して既に17時間滞在してるんです。朝8時になったら24時間経つので、一度精算して貰うんですけど、私が忘れたら困るので声をかけて貰えませんかね」
Hさん「いいわよ。8時ね」
みかやん「私、携帯の目覚ましをかけておきますね」
すっかり忘れて掃除をしていたが、朝方になって思い出した。
Oくん「丸一日、こんな所で何してたんすかねぇ?」
Hさん「前にNさんから4泊したお客さんの話を聞いたけど、散らかってると思うわ」
みかやん「私達が居る時間には帰って欲しくないですね」
と話をしていると、I氏が真っ青になって控え室へ走ってきた。
I氏「あのっ!今何気なく207号室のデータを取ってみたんですけど。そうしたら、そうしたら。ああっ、心臓が痛い」
Hさん「どうしたの?何があったの?」
I氏「テレビもビデオも見ていないんです。冷蔵庫にも手を付けていません。それどころか、シャワーもお湯も使った形跡が無いんですよ。いっ、いっ、生きてるんでしょうか?」
そこで私の携帯の目覚ましが鳴り始めて一同飛び上がって驚いた。
Hさん「まぁとにかく、電話してみる事ね」
I氏が会社の携帯で207号室へ電話してみたが、何度呼び出してもお客さんが電話に出ない。「お客さんは生きていないかも知れない」という事を怖くて誰も口に出来ないまま、4人で207号室へ行ってみる事にした。
部屋の入口でチャイムを鳴らしてもお客さんが出てくる気配もない。いよいよ怖くなった。取り敢えずOくんが部屋のドアを開けて「あっれー?」と叫んだ。
見ると玄関にお客さんの靴が無かった。玄関の上がり口にスリッパも綺麗に並んだままだった。恐る恐る階段を上がって部屋へ向かった。部屋はもぬけのカラだった。一応4人で点検して見たが部屋を使った形跡がまるで無かった。
Oくん「ちょっと何コレ?ベッドの枕元のセットがちゃんとなってないよ。みかやんの名刺だからみかやんでしょ。こんな事じゃ困るなぁ。俺らが発見したから良かったけど、朝のA班に発見されたら、とんだ恥をかく所だったよ。みんな俺には厳しいのに、みかやんも大した事ないなぁ。これからは俺だけじゃなくて、みかやんの後も点検した方が良さそう。ははは」
I氏「今はそういう事を言ってる場合じゃないですよ。一日丸々空いてたのに売り部屋にしてなかったんですよ。それに何故、お客さんが入ったようなドア操作になってたのかもわかりません」
Hさん「Oくん、何て事言うの!誰にだって失敗はあるでしょう。後輩はそういう事は黙っているものよ。いつもかばってくれてるみかやんに対して、その言いぐさは何?ちょっとみかやんが失敗してたのを見つけたからって、鬼の首取ったみたいに勝ち誇って偉そうに。みかやんに謝りなさい!」
I氏「ですから今はそういう事ではなくて、この状態だとお客さんが入口で部屋を選んで普通に入室していた事になってるんですよ。ドア操作のどういうミスが重なるとこのような状態になるのか、それともお客さんが何らかの形で入室したのに帰ったのか、帰ったなら何故モニターが”退室”にならないのか、誰もいない部屋を売り部屋にしてなかった事の方が問題なんですよ。金庫と入金の金額も合わなくなりますし」
Oくん「・・・・だって」
Hさん「あんな言い方をしたらみかやんが可愛そうよ。早く謝りなさい」
Oくん「申し訳ありませんでした」
みかやん「別にいいです。私がミスをしていたんですから」
I氏「フロントK子には何と説明をしたらいいんでしょう?」
Hさん「さぁ?こんな事は今まで無かったわ。昨日の朝は入退室が多くてバタバタしたから、207号室に入ったお客さんも見てないし、逆にどうすればこんな風になるか私の方が知りたいわよ。これじゃお客さんもタダ逃げできるじゃない」
I氏「そうなんですよねぇ。部屋が荒れていてお客さんが居ないなら逃げられたかも知れませんが、今回は部屋を使った形跡もないし、本当に狐につままれた感じですよねぇ。常務に何と言おう」
Oくんの言い方があまりにも酷くて傷ついたと言うより腹がたった。Oくんとは話もせず、朝9時に仕事があるフリをして走って帰宅した。今回のカラクリはとうとうわからなかったが、どうもI氏のドア操作ミスらしい。
今日はHさんとOくんとの勤務。午前1時にI氏が出勤してすぐに控え室へ来た。
I氏「207号室が、昨日の朝8時に入室して既に17時間滞在してるんです。朝8時になったら24時間経つので、一度精算して貰うんですけど、私が忘れたら困るので声をかけて貰えませんかね」
Hさん「いいわよ。8時ね」
みかやん「私、携帯の目覚ましをかけておきますね」
すっかり忘れて掃除をしていたが、朝方になって思い出した。
Oくん「丸一日、こんな所で何してたんすかねぇ?」
Hさん「前にNさんから4泊したお客さんの話を聞いたけど、散らかってると思うわ」
みかやん「私達が居る時間には帰って欲しくないですね」
と話をしていると、I氏が真っ青になって控え室へ走ってきた。
I氏「あのっ!今何気なく207号室のデータを取ってみたんですけど。そうしたら、そうしたら。ああっ、心臓が痛い」
Hさん「どうしたの?何があったの?」
I氏「テレビもビデオも見ていないんです。冷蔵庫にも手を付けていません。それどころか、シャワーもお湯も使った形跡が無いんですよ。いっ、いっ、生きてるんでしょうか?」
そこで私の携帯の目覚ましが鳴り始めて一同飛び上がって驚いた。
Hさん「まぁとにかく、電話してみる事ね」
I氏が会社の携帯で207号室へ電話してみたが、何度呼び出してもお客さんが電話に出ない。「お客さんは生きていないかも知れない」という事を怖くて誰も口に出来ないまま、4人で207号室へ行ってみる事にした。
部屋の入口でチャイムを鳴らしてもお客さんが出てくる気配もない。いよいよ怖くなった。取り敢えずOくんが部屋のドアを開けて「あっれー?」と叫んだ。
見ると玄関にお客さんの靴が無かった。玄関の上がり口にスリッパも綺麗に並んだままだった。恐る恐る階段を上がって部屋へ向かった。部屋はもぬけのカラだった。一応4人で点検して見たが部屋を使った形跡がまるで無かった。
Oくん「ちょっと何コレ?ベッドの枕元のセットがちゃんとなってないよ。みかやんの名刺だからみかやんでしょ。こんな事じゃ困るなぁ。俺らが発見したから良かったけど、朝のA班に発見されたら、とんだ恥をかく所だったよ。みんな俺には厳しいのに、みかやんも大した事ないなぁ。これからは俺だけじゃなくて、みかやんの後も点検した方が良さそう。ははは」
I氏「今はそういう事を言ってる場合じゃないですよ。一日丸々空いてたのに売り部屋にしてなかったんですよ。それに何故、お客さんが入ったようなドア操作になってたのかもわかりません」
Hさん「Oくん、何て事言うの!誰にだって失敗はあるでしょう。後輩はそういう事は黙っているものよ。いつもかばってくれてるみかやんに対して、その言いぐさは何?ちょっとみかやんが失敗してたのを見つけたからって、鬼の首取ったみたいに勝ち誇って偉そうに。みかやんに謝りなさい!」
I氏「ですから今はそういう事ではなくて、この状態だとお客さんが入口で部屋を選んで普通に入室していた事になってるんですよ。ドア操作のどういうミスが重なるとこのような状態になるのか、それともお客さんが何らかの形で入室したのに帰ったのか、帰ったなら何故モニターが”退室”にならないのか、誰もいない部屋を売り部屋にしてなかった事の方が問題なんですよ。金庫と入金の金額も合わなくなりますし」
Oくん「・・・・だって」
Hさん「あんな言い方をしたらみかやんが可愛そうよ。早く謝りなさい」
Oくん「申し訳ありませんでした」
みかやん「別にいいです。私がミスをしていたんですから」
I氏「フロントK子には何と説明をしたらいいんでしょう?」
Hさん「さぁ?こんな事は今まで無かったわ。昨日の朝は入退室が多くてバタバタしたから、207号室に入ったお客さんも見てないし、逆にどうすればこんな風になるか私の方が知りたいわよ。これじゃお客さんもタダ逃げできるじゃない」
I氏「そうなんですよねぇ。部屋が荒れていてお客さんが居ないなら逃げられたかも知れませんが、今回は部屋を使った形跡もないし、本当に狐につままれた感じですよねぇ。常務に何と言おう」
Oくんの言い方があまりにも酷くて傷ついたと言うより腹がたった。Oくんとは話もせず、朝9時に仕事があるフリをして走って帰宅した。今回のカラクリはとうとうわからなかったが、どうもI氏のドア操作ミスらしい。
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