0:00-6:00 13室掃除

今日は先輩Sさんと先輩Nさんとの勤務。前回超ハイテンションだった2人だ。今日もハイテンションかと思えば、今日は先輩Nさんが「眠て」を連発して控え室へ戻る度に爆睡していた。先輩Nさんがおとなしいので先輩Sさんも静かに過ごしていた。静か過ぎて私も眠くなった。

午前三時にフロントS氏が控え室にきた。

フロントS氏「引継の時に聞いたんだけど、201号室のお客さん2泊目なんだってね。昨日の朝7時の段階で1度、精算したんだってさ。1度も外へ出ないでラブホテルに2泊って珍しいお客さんだよね」

先輩Nさん「何!2泊だって!わちが前に勤めでだホテルには4連泊した人いだよ。しどい(酷い)目に遇った」

それまで寝たり起きたりしていた先輩Nさんが、急に起きて語り始めた。

先輩Nさん「最初わちらもフロントから2泊目だって聞いだのさ。そろそろ帰るがと思ったらなんもさ。2日目の夜にフロントさ”大きいゴミ袋を持ってきて下さい”って電話かげできて、わちが持っていったんだ。”バスローブやタオルもお取り替えしますよ”って言っても”このままでいい”って言うし、スキンの箱持って”まだあるからもう少し頑張るわ”とか言ってんのさ。して何気なぐテーブル見だらアンタ!ゴミの山だもんだもの。ベッドの枕元もわやわやさ」

先輩Sさん「部屋変わって貰ったらええやんか〜」

先輩Nさん「”このままでいい”って言い張って、どもなないのさ。して3日目になったらメイク係もみんな知ってでさ。どうかわちらの班が掃除に当たりませんように〜!って言ってるのさ。朝の係の人が洗面セットを持って行く度にスキンの箱持って”まだある、まだある”って言ってたんだど。だんだん部屋のドア開ける度にくっさぐ(臭く)なってるんだどさ」

みかやん。「ご飯はどーしてたんですかねぇ」

先輩Nさん「3日分は買って持って来てだのさ。4日目になったらフロントさ”店屋物とりたいからメニュー持ってきてくれ”って電話きて、なんかとって食べでだ。そしたらちょっと!今度”ティッシュが足りなくなった”って電話きて、わちらも参ったよ。その人だぢがいつ帰るか気になって仕事にならないのさ」

先輩Sさん「で、Nさん大当たりやったんやろ?」

先輩Nさん「んだのさ!わちらの班の時間に帰るもんだもの!してアンタ!”おばちゃん!もうやりたくないから帰るわー”って言って帰ったもんだ。やんや参ったわ」

先輩Nさん「して部屋さ行ったべさ。したら臭いし散らかってるし、洗面所やトイレはコビたがってコベコベになってるし、風呂はジャブジャブだし、バスローブは白子やら汁やらでガビガビだし、わやさ!挙げ句の果てに、とんでもない量の使ったティッシュとスキンの空箱が3箱もあったもんだ。もうゴミでゴミで。。。」

フロントS氏「大丈夫?Nさん、涙目になってるよ」

先輩Nさん「その時3人で部屋さ入ったんだけど、あんまりしどくて、どごから手つけていいがわがらなくて、みんなで部屋の真ん中さ座り込んで、なんだが知らないけど3人で大笑いしてまった。前のホテルさいだ時の一番の思い出だわ」

午前5時半、今日最後の掃除は2連泊した201号室だった。恐る恐るドアを開けると、窓が開いていて早朝の新鮮な空気が流れていた。ゴミはまとめられ風呂の栓は抜かれ、どこもかしこも綺麗に片づけられていた。

ベッドの枕元に、らくがき帳が開いて置かれていて”居心地が良かったので思わず2泊してしまいました!煙草臭いので窓を開けて帰ります!また寄せてもらいます!”と書かれていた。

先輩Sさん「嬉しいような寂しいようなだね。客なんだから、こんなに綺麗にして帰らなくてもいいのに。たいした有り難いお客さんだげど、わちらには物足りないね」

先輩Hさん「お陰で早く帰り支度できるんやから素直に喜んどきや」

先輩Nさん「んだね!”おぎゃくさんありがとね”さっ帰るべし!」

いつも疲れ切った無愛想な顔で帰る先輩Nさんだが、今日ばかりは晴れやかな表情でさっそうと自転車で帰って行った。

准さん、アルアルさん、太郎さん、流しの家庭教師さん、お気に入り登録ありがとうございます。皆様へのご挨拶は後ほど改めて(m_m)。

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